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脱サラして軽貨物ドライバーになる方へ。始め方や想定手取りをシミュレーション

近年、ネット通販の拡大により物流需要が高まる一方で、運送業界では深刻なドライバー不足が続いています。

こうした背景から、今のサラリーマン生活に限界を感じ、「軽貨物ドライバー」への転身を考える人も増えてきました。

ただし、実際に始めてみると「想像より稼げない」「体力的にきつい」といった現実に直面することもあります。

本記事では、サラリーマンから軽貨物ドライバーへの転職を検討している方に向けて、始めるまでの流れや仕事のメリット・デメリット、収入事情までを解説します。

脱サラ後の新たな選択肢として軽貨物ドライバーを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

脱サラして軽貨物ドライバーになるまでの流れ

サラリーマンを辞めて軽貨物ドライバーとして独立するには、開業準備から業務開始までの具体的な手順を理解することが大切です。

まずは、開業までの具体的なステップについて詳しく解説します。

1)開業準備と車両の確保

軽貨物ドライバーとして開業するには、まず業務で使用する車両の確保が必要です。

車両の準備方法には「購入」「リース」「レンタル」があり、それぞれに特徴があります。

新車購入は初期費用がかかるものの、維持費が抑えられ、長期的な利用に向いています。

中古車は初期費用を抑えられますが、故障リスクが高く、修理費がかさむ可能性があります。

レンタルやリースは初期費用を抑えて始められますが、事故時の自己負担が発生するケースもあるため、契約内容の確認は必須です。

なお、業務委託先の中には車両の貸出制度を設けているところや提携先のリース会社から紹介してくれるところもあるため、車を持っていなくても開業は可能です。

2)黒ナンバーの取得

黒地に黄文字で表示された「黒ナンバー」は、営業用の軽貨物自動車に割り当てられるナンバープレートです。

貨物軽自動車運送事業を営むには、この黒ナンバーの取得が法律で義務付けられています。

取得までの一般的な手続きの流れは以下の通りです。

  1. 運送業を行うための事業計画を立てる
  2. 必要書類を準備する(事業用自動車連絡書・貨物自動車運送事業経営届出書・運賃料金設定届出書・車検証のコピーなど)
  3. 運輸支局に必要書類を提出し、「事業用自動車等連絡書」を受け取る
  4. 受理印が押された事業用自動車等連絡書・住民票・ナンバープレート代・印鑑・事業用の黄色ナンバーや軽自動車の車体を準備する
  5. 軽自動車検査協会で手続きを行い、黄色ナンバーを返納する
  6. 軽自動車検査協会から黒ナンバーと事業用車検証が交付され、事業を開始できる

なお、登録内容や必要書類は地域やケースによって若干異なる場合があるため、事前に所轄の運輸支局・軽自動車検査協会に確認しましょう。

3)業務委託先(請負元)との契約

軽貨物ドライバーとして働くためには、業務委託先との契約が不可欠です。

主な委託先と業務内容を以下にまとめました。

会社名・サービス名主な業務内容
ヤマト運輸個人・法人向けの宅配便の集配業務
佐川急便個人・法人向けの宅配便の集配業務(大口法人向けが多め)
Amazon DSP
(企業や事業主がAmazonと契約し、ドライバーを雇って配送)
Amazon商品の配達、指定エリアでの宅配サービス
アマゾンフレックス
(個人がフリーランスとして自分の車で配達)
Amazon商品の配達
生協(コープ)会員向けに食品や日用品を定期配達
コンビニルート配送コンビニへの商品配達、定期的なルート配達業務
主な委託先と業務内容一覧

委託先によって仕事内容・報酬体系・勤務形態が異なるため、複数の選択肢を比較し、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。

脱サラして軽貨物ドライバーになるメリット

ここでは、脱サラして軽貨物ドライバーとして独立することで得られる3つの主なメリットを紹介します。

働く時間をある程度自分で決められる

サラリーマン時代は、会社の出勤日に縛られ、休みも自由に取りにくいのが一般的です。

一方、軽貨物ドライバーは、働く日や時間をある程度自分で選べる柔軟な働き方が可能です。

例えば、アマゾンフレックスやスポット便のような業務では、完全に自由な時間帯での稼働が可能なため、家族との時間や趣味を優先した働き方がしやすくなります。

ただし、すべての仕事が自由というわけではありません。

一般的なシフト制の委託業務では、あらかじめ決められた時間帯やルートに沿って働く必要があるため、想像していたほど自由度が高くないケースもあります。

そのため、「どこまで自由に働きたいか」によって、業務形態を見極めることが大切です。

人間関係に悩むことが少なくなる

軽貨物ドライバーとして働くことで、職場の人間関係に悩まされることはほとんどありません。

サラリーマン時代は、上司や同僚とのコミュニケーションが避けられず、それがストレスの原因になることもあります。

一方で軽貨物ドライバーは、基本的に1人で業務を進めるため、人間関係の煩わしさが少ないのが特徴です。

業務連絡や指示はありますが、他のスタッフとの接触は最小限にとどまり、精神的にゆとりを感じやすくなります。

収入が仕事量に直結する

軽貨物ドライバーの大きな魅力のひとつは、働いた分だけ収入に反映されることです。

基本的に出来高制のため、配達件数や稼働日数を増やせば、そのまま報酬アップにつながります。

成果が可視化されやすいため、モチベーションの維持にもつながりやすい仕事といえるでしょう。

一方、サラリーマンの場合は残業代や賞与があっても、日々の働きが収入に直結しづらいこともあります。

その点、軽貨物ドライバーは努力が収入に反映される成果主義的な働き方を求める人に向いている職種です。

脱サラして軽貨物ドライバーになるデメリット

ここからは、脱サラして軽貨物ドライバーになった場合に考えられる、主なデメリットを3つ紹介します。

収入が安定しにくい

軽貨物ドライバーは、がんばった分だけ収入を増やせる一方で、荷物量には日ごとの波があり、繁忙期と閑散期の差も大きいため、毎月安定した収入を得るのは難しい側面があります。

さらに、ガソリン代・車両のリース代・メンテナンス費・委託会社への手数料(ロイヤリティ)など、自己負担の経費が多いこともネックです。

売上があっても手取りが少なく、「思っていたより稼げない」と感じるケースは珍しくありません。

社会保障が手薄になる

サラリーマンは、厚生年金・健康保険・雇用保険などの社会保障が整っており、病気や失業などの際にも一定の保障が受けられます。

一方、軽貨物ドライバーとして個人事業主になると、国民年金と国民健康保険が基本となり、保障内容は限定的です。

保険料もすべて自己負担となり、会社員時代のような労使折半制度はありません。

また、労災保険も任意加入のため、事故やケガに備えるには、自分で保険に加入する必要があります。

体が資本であり、代わりがきかない

軽貨物ドライバーは、1日数十件〜百件以上の配達を行うこともある体力勝負の仕事です。

また、長時間の運転により、腰痛や手足のしびれなど慢性的な不調が生じるリスクもあります。

特に個人事業主の場合、体調を崩しても代わりに業務を担ってくれる人はおらず、休めばそのまま収入がゼロになるという厳しさがあります。

そのため、過酷な労働の中でも、日々の食事や睡眠など健康管理を徹底し、疲労の回復や体調維持に努めなければなりません。

脱サラして軽貨物ドライバーになった場合の月収・手取り

​軽貨物ドライバーとして独立を考えるのであれば、収入面の実態について把握しておく必要があります。

ここでは、平均的な月収・年収、手取り額、そして経費計上と確定申告の重要性について詳しく解説します。​

月収・年収

2023年の国税庁の調査によれば、給与所得者の平均年収は約460万円です。

一方、軽貨物ドライバーの平均月収は20万〜50万円程度と幅があり、年収換算では約240万〜600万円

中には年収200万円未満にとどまるケースもあり、一般的なサラリーマンと比べて収入が下回る可能性もあります。

軽貨物ドライバーの収入は、配達スキル・稼働時間・契約条件・配達エリア・季節変動など、さまざまな要素によって大きく左右されます。

以下は、荷物単価150円での1日あたり配達個数と稼働日数に基づく月収のシミュレーションです。

1日の配達個数1日の売上20日稼働の月収25日稼働の月収
平均的なドライバー(100個)15,000円30万円37万5,000円
高収入ドライバー(200個)30,000円60万円75万円
月収のシミュレーション

出典:令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁

手取り

ここでは、月収(または売上)40万円の場合の、サラリーマンと軽貨物ドライバーの手取りを比較してみましょう。

項目サラリーマン
(月収40万円)
軽貨物ドライバー
(売上40万円)
社会保険料等
(健康・年金・雇用など)
約6万円約3.5〜4万円(全額自己負担)
雇用保険約0.3万円
所得税約1万円約1万円
住民税約2万円約2万円
経費
(ガソリン代、車両維持費など)
約8万円
業務委託料(ロイヤリティ)
(売上の15〜20%)
約6万円
実質手取り約31万円約20万円
サラリーマンと軽貨物ドライバーの手取り比較表

社会保険料は、勤務先や扶養状況、年齢などにより異なります。

会社員は保険料が給与から労使折半で天引きされる一方で、個人事業主である軽貨物ドライバーはすべて自己負担となるため、収入が増えるほど保険料の負担も増加します。

また、軽貨物ドライバーの収入は「月給」ではなく、配達件数や稼働日数に応じた売上がベースです。

この売上から、車両費・燃料費・ロイヤリティ・保険料などの経費を差し引いた金額が手取りとなるため、同じ40万円でも、手元に残る金額は会社員より少なくなることが多いのが実情です。

軽貨物ドライバーは経費計上と確定申告が必須

軽貨物ドライバーは個人事業主として働くため、確定申告と経費計上が欠かせません。

業務に関連する支出を経費として申告することで、課税対象となる所得を減らし、節税につなげることができます。

経費として計上できる主な項目は以下の通りです。

  • 車両費(購入費・リース代)
  • 車両維持費(車検・タイヤ・オイル交換など)
  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • 高速代
  • 軽自動車税
  • 車検代
  • 自動車保険料
  • 健康保険料(※社会保険ではなく国民健康保険)
  • 筆記用具、手袋、長靴、防寒具、レインコート、懐中電灯
  • 携帯電話(プライベートでも使用している場合、業務使用分のみ)

これらを正しく申告すれば、税負担を抑えることができます。

確定申告には「白色申告」と「青色申告」がありますが、青色申告を選ぶことで最大65万円の控除が受けられるため、節税効果を高めたい方には青色申告がおすすめです。

そのためには、帳簿の記録や領収書の保管を日々丁寧に行う必要があります。

経費管理と確定申告は、手取りを守り、安定した収入を得るための重要な要素です。開業後すぐに習慣化することを心がけましょう。

脱サラした人におすすめの軽貨物の仕事

サラリーマン生活に区切りをつけ、軽貨物ドライバーとして新たな1歩を踏み出すなら、できるだけ好条件で安定した働き方を選びたいところです。

ここでは、脱サラ後におすすめの、「安定感」と「働きやすさ」を兼ね備えた軽貨物の仕事を3つ紹介します。

ルート配送

ルート配送は、あらかじめ決められたコースを日ごとや週単位で回る仕事です。

配送先や時間帯がほぼ固定されているため、生活リズムが整いやすく、脱サラ後の不安を和らげる働き方として人気があります。

主な配送先は、コンビニ・スーパー・生協などの小売店舗や、企業宛ての定期配送などです。

また、毎日新しい道を覚える必要がないため、地理に自信がない方でも安心して始められます。

加えて、同じ顧客を継続して担当することが多く、関係性が築きやすいため、人間関係のストレスも少なめです。

配送件数が安定しているため売上の予測がしやすく、初心者でも収入の見通しが立てやすいのも魅力となるでしょう。

サラリーマン時代に培った時間管理力や責任感を活かしながら、計画的に稼ぎたい方にぴったりの仕事です。

Amazon配送サービスパートナープログラム

Amazonの配送サービスパートナープログラム(DSP)は、Amazonの荷物を専属で配送する小規模経営者向けの支援制度です。

安定した荷量と充実したサポート体制により、事業リスクを抑えながら売上を構築できる点が大きな魅力です。

配送エリアが固定されているため、ルートの把握がしやすく、ドライバーも効率的に業務をこなせます。

さらに、仲介業者を挟まないため報酬水準が高く、研修制度も整っているため、未経験者でも安心して始められます。

出典:Amazon配送サービスパートナープログラム|Amazon

宅配便の委託ドライバー(大手企業案件)

ヤマト運輸や佐川急便など、大手配送会社と業務委託契約を結び、個人宅や企業宛てに荷物を届ける仕事です。

認知度の高い企業の案件が多いため、荷物量が安定しており、月々の売上も見通しが立てやすいのが特徴です。

エリア固定型の案件なら、慣れた地域で効率的に配達できるメリットもあります。

また、置き配や宅配ボックスの普及により、以前よりもスムーズに配達を進められる環境が整ってきています。

さらに、大手企業に所属するほかのドライバーからのサポートもあり、未経験からでも安心してスタートしやすい仕事といえるでしょう。

脱サラからの軽貨物ドライバーの失敗を防ぐためのポイント

軽貨物ドライバーは自由度が高く、やりがいのある仕事ですが、安易に始めると想定外の壁にぶつかることもあります。

特に脱サラ直後は、会社員時代とはまったく異なる働き方に戸惑うケースも少なくありません。

最後に、脱サラ後に軽貨物ドライバーとして失敗しないための3つのポイントを紹介します。

ホワイトな運送会社と契約する

脱サラ後に軽貨物業界で失敗しないためには、契約先の見極めが重要です。

中には、過剰な荷物量や不利な契約条件を一方的に押しつける業者も存在します。

そのため、契約前には仕事内容・報酬体系・拘束時間・委託手数料(ロイヤリティ)の割合などを必ず確認しましょう。

ロイヤリティは、売上の10〜15%が一般的な相場です。極端に高すぎる場合はもちろん、安すぎる場合も別の理由が隠れている可能性があります。

また、面談時の対応が丁寧かどうか、ネットの口コミや現役ドライバーからの評判も判断材料になります。信頼できる会社と契約することが、長く安心して働ける基盤になります。

安定感のある仕事を選ぶ

軽貨物の仕事には自由度の高い働き方もありますが、脱サラ直後は収入の不安定さに戸惑う方も少なくありません。

だからこそ、最初はルート配送やネットスーパー配送のように、企業と業務提携を結び定期的に仕事を受けられる案件を選ぶのがおすすめです。

収入の見通しが立ちやすく、生活基盤を整える段階に適した働き方といえるでしょう。

まずは安定した案件で経験を積むことで、将来的に働き方の選択肢を広げていけるようになります。

複数の仕事ルートや業者と関係を持つ

委託ドライバーとして働くうえで、1社に依存しすぎるのはリスクがあります。

急な案件終了や収入減に備えるためにも、複数の業者や仕事ルートと関係を持っておくことが大切です。

例えば、ルート配送などの安定した仕事をメインにしつつ、アマゾンフレックスやスポット便などをサブとして組み合わせる形が理想です。

ただし、手を広げすぎるとスケジュール管理が難しくなり、心身への負担も増えるリスクがあります。無理のない範囲で、メイン1社+サブ1〜2社のバランスを意識することがポイントです。

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