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軽貨物ドライバーはきつい?現場の本音と実態

「軽貨物ドライバーをやってみたいけど、体力的にきついって聞くしどうなんだろう……」
「軽貨物ドライバーの収入ってどれくらいだろう?すごく稼いでいる人もいるっていうけど本当かな?」

このように、軽貨物ドライバーに興味はあるけれど、なかなか一歩が踏み出せない人は多いのではないでしょうか。

確かに「軽貨物ドライバーは体力的にきついのに収入は少ないからやめとけ!」みたいな話も聞きますが、実際はどうなのでしょうか?

この記事では「軽貨物ドライバーはきつい!やめとけ!」といわれる理由や、現場の実態をわかりやすく説明していきます。

目次

軽貨物ドライバーがきついといわれる理由

軽貨物ドライバーがきついといわれるのはなぜでしょうか。

ここではその理由について3つの観点から説明します。ただし、ここで紹介するのは「そう言われることがある」という例であり、実態と異なることも多いので注意してくださいね。

「長時間労働だ」と言われる

軽貨物の仕事は長時間労働になりがち。とある軽貨物ドライバーの1日を見てみましょう。

  • 朝7:00に出勤し、配送センターで自分が担当する荷物の積み込みを開始
  • 時間指定の荷物をひたすら19:00まで配達
  • 会社や事務所に戻って本日の締め作業などの雑務を終え、21:00ごろ退勤

このように、軽貨物ドライバーは朝早くから夜遅くまで仕事をします。夜間の再配達を請け負っている業者の場合は、さらに退勤時間が遅くなるでしょう。

また、配達は平日休日問わずおこなうので、場合によっては土日や祝日の出勤もあります。

その結果、ほかの仕事と比べると年間の休日数も少ない傾向にあります。

「低収入だ」と言われる

軽貨物ドライバーの多くは個人事業主で、荷物を運んだ分だけ報酬を受け取れる「歩合制」で収入が決まります。

そのため、たくさん配達をすれば収入も増えますが、配達件数が少なければ収入も少なくなります。

また、個人事業主のドライバーの場合、その収入から手数料や配達に使用する車の維持費やガソリン代などを支払わなければならず、手元に残るお金が目減りするので、低収入である印象を持つ方も多いでしょう。

「責任が重い」と言われる

軽貨物ドライバーにはさまざまな責任がつきまといます。とくに大きいのが、時間と損害賠償の責任です。

まずは時間の責任です。

近年、宅配便の需要が高まってきており、消費者は宅配便の届く時間を細かく指定できるようになりました。

一方で、ドライバーは指定された時間に間に合うように配達をしなければならず、少しでも遅れると届け先からクレームをいわれるケースも多くなっています。

もうひとつの責任は、配達する商品を紛失したり、破損したりすると発生する損害賠償責任です。

個人事業主の場合、賠償金や破損した商品の代替品の手配などは、すべて自分でおこなわなければなりません。

このような事案に遭うかもしれないと考えると、業務の割に責任が重いと感じる方もいるでしょう。

正社員の軽貨物ドライバーはきつい?

軽貨物ドライバーとして働くのは個人事業主だけではありません。

実際は、正社員としてドライバーを募集している企業も多くあります。

ここでは、正社員の軽貨物ドライバーの仕事について、個人事業主のドライバーと比較しながら解説していきます。

勤務時間は決まっているが融通がきかない

正社員は勤務時間が決められているので、会社によっては深夜帯の労働がなかったり休日が確保されていたりします。しかし、勤務時間がきっちり決められている分、自分の好きなタイミング、時間帯で働くことはできません。自分が担当する日は、平日・土日祝日にかかわらず働かなければいけません。

個人事業主は、働いた分だけ収入になるので、収入を増やそうと休日返上で働くこともあります。しかし、自分で好きなように勤務スケジュールを立てられます。

収入は安定しているが大きくは増えない

正社員は配達数にかかわらず、毎月安定した収入があります。また、経費もすべて会社が負担してくれます。

加えて、正社員になれば福利厚生も受けられ、社会保険料や年金の対応は会社任せで問題ありません。ある意味で、仕事に集中できます。

個人事業主はいわゆる歩合制なので、閑散期には仕事がなく、収入が減るリスクがあります。福利厚生もないので、自分で保険に加入するなどの手続きが必要です。

一方で、うまく仕事をこなせば正社員以上の収入を得られます。頑張っても収入に限度がある正社員に対し、働いたぶんだけ収入を増やせることが個人事業主の魅力でしょう。

責任は生じるが手間が少ない

正社員の場合、損害が発生した際にある程度は会社任せにできます。会社の看板に傷をつけるという別の責任は生じますが、ルールさえ守っていれば、原則として個人が責任に問われることはないでしょう。

一方で、個人事業主は発生したすべての損害賠償事案に、自分で対応しなければいけません。個人事業主として軽貨物ドライバーをする場合は、もしものために、どのような保険や補償に加入する必要があるのか、念入りに準備をする必要があるでしょう。

軽貨物は割に合わない仕事?おいしい仕事?

軽貨物ドライバーは重労働の割に給料が少ない「割に合わない仕事」と思う方も多いのではないでしょうか?

しかし、軽貨物ドライバーの仕事もやり方を工夫すれば高収入を得られる「おいしい仕事」になる可能性があります。

軽貨物ドライバーの手取りはどれくらい?

まずは、とある軽貨物ドライバー(個人事業主)の1カ月の収入例を見ていきましょう。

週2日の休日で1カ月に22日働いたとします。

毎日の売り上げが15,000円の場合、1カ月の総売り上げは330,000円です。

契約内容や運送業者によっても異なりますが、ここから売り上げの15%が業務委託手数料として引かれると、残りは280,500円です。

そこから自動車の維持費やガソリン代、保険などが差し引かれます。

軽貨物だけでは生活できない?

軽貨物ドライバーの収入だけで生活していくのは難しいのでしょうか?

働く地域によって違いはありますが、上述したように、軽貨物ドライバーの月収の相場は30〜40万円といったところです。

今の日本の平均的な月収と比較すると、「生活できない」レベルの金額ではありませんね。

もちろん、配達単価が安い仕事ばかり引き受けてしまうと、収入が低くなります。しかし、配達単価の高い仕事を引き受けたり効率のよい配達ルートを覚えたりすれば、さらに多くの収入を得られるでしょう。

軽貨物で年収1,000万は可能?

軽貨物ドライバーの仕事だけで、年収1,000万の達成は可能なのでしょうか?こちらも具体的に計算してみましょう。

年収1,000万円を得るためには、月収84万円以上稼がなくてはいけません。

仮に荷物1個あたりの配達単価を150円(配達単価の相場は130〜200円)とすると、単純計算で1カ月で5,600個の荷物を配達しなければいけません。

これを週休2日の22日勤務で達成するためには、1日で約255個の荷物を配達する必要があります。

正直、これをおこなうのは厳しいでしょう。

しかし、配達単価が200円に上がった場合はどうでしょう。

1カ月で配達しなければいけない荷物は4,200個、1日に換算すると約191個です。

もちろん難しい数字ですが、人口の多い地域や狭いエリアに人口が密集している地域でコツコツ頑張れば達成できそうですね。

実際にあった!軽貨物の失敗談

軽貨物の仕事をしていると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。

こんなはずじゃなかった・・・

と後悔しないように、軽貨物の仕事の失敗パターンを理解しておきましょう。

軽貨物ドライバーを狙った詐欺に要注意!

これから軽貨物ドライバーを始めようと考えている人は、新人ドライバーを狙った詐欺に要注意です。

以下にその手口をまとめました。

業務用の軽自動車を購入させる

「業務に必要だから」といわれて購入したものの、一向に仕事が入ってこず、ローンが払えないという状況に陥ってしまったケース。

高額な保険に加入させられる

本来は必要ない高額な保険に強制加入させられるという詐欺まがいの行為。

業者にいわれたからといって安易に加入せず、確認が大切です。

高額な手数料を取られる

相場に見合わない高額な手数料を請求する悪徳業者も存在します。

この場合、売り上げのほとんどが手数料として持っていかれ、手元に残るお金は少額になってしまいます。

一般的な業務委託手数料の相場 → 10〜15%

良質な案件や委託元は軽貨物専門の求人サイトで探そう!

どうすれば悪徳な運送会社に騙されずに済むのでしょうか?

それは、軽貨物専門の求人サイトの使用です。

もちろん、大手転職サイトにも軽貨物ドライバーの求人はあります。

しかし、大手は扱っている求人数が多いために、軽貨物ドライバーの専門知識や上記で説明したような詐欺被害の情報に乏しいことがあります。

一方で、軽貨物専門の求人サイトでは、業界の知識が豊富な担当者から、軽貨物の仕事探しのサポートを受けられます。

また、過去に起こった詐欺被害や悪徳業者の情報もあるので、安心して求人を探せるといえるでしょう。

軽貨物の仕事を探している方は、ぜひ一度利用してみてくださいね。

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