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軽貨物は「生活できない」と言われるのはなぜ?手取りやきつさに関する本音を紹介
軽貨物ドライバーとは?

軽貨物は「生活できない」と言われるのはなぜ?手取りやきつさに関する本音を紹介

軽貨物の仕事は、大きく稼ぐドライバーもいる一方で、「生活できない」と言われることも少なくありません。

なぜ、生活できないと言われるのでしょうか?

軽貨物は決して稼げない仕事ではありません。しかし、選ぶ委託会社や案件によって明暗が分かれてしまうのも事実です。

この記事では、軽貨物が「生活できない」といわれる理由や手取り、仕事のきつさに関するドライバーの本音を紹介します。

軽貨物で失敗・後悔しないための心得も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

軽貨物は「生活できない」に関する実際の声

軽貨物での収入に関する厳しい意見がネット上にあふれています。

実際の声は以下のとおりです。

「生活できない」「稼げない」「仕事が取れない」など、軽貨物での収入に不満を感じているドライバーは少なくありません。

なかには、物価は上がっていくのに単価が上がらないことを嘆く投稿も見られます。たしかに、日給1万円でそこから経費が引かれるとなれば、手元に残るのはわずかです。

これでは「生活できない」と思うのも無理はないでしょう。

軽貨物は「生活できない」と言われる理由1)そもそも収入が低い

軽貨物が「生活できない」と言われる理由の1つは、そもそも収入が低いことです。

ただし、軽貨物ドライバーの中には稼げている人もいるため、収入はまちまちです。

ここでは、軽貨物での収入の平均や荷物単価の目安、安定収入を得にくい案件について解説します。

軽貨物での収入の平均は?

軽貨物の個人事業主の平均年収は400万円前後だといわれています。月収にすると33万円程度です。

ただし、上記はあくまでも「平均」です。

中には年収1,000万円を突破しているドライバーもいれば、平均以下の年収しか稼げていないドライバーも存在します。

また、一口に「軽貨物」といっても、日給制のものや出来高制のもの、業務委託、フリーランス、スポットなどさまざまな働き方や案件があります。

さらに軽貨物1本で活動している人もいれば副業で取り組んでいる人もいるため、平均収入はあってないようなものです。

一概に稼げるとも稼げないともいえません。

軽貨物の1個あたりの単価の目安は?

出来高制の場合、報酬は荷物単価×配達個数で計算します。

荷物1個あたりの単価相場は「130〜200円」です。

たとえば、荷物単価が130円、200円で1日に150個配達したときの報酬額はそれぞれ以下のとおりです。

荷物単価

配達個数

1日の報酬額

130円

150個

19,500円

200円

30,000円

軽貨物の単価による報酬目安

単純に「荷物単価が高ければよい」というものでもありませんが、安すぎるケースは要注意です。

たとえば荷物単価が100円だった場合、1日に150個配達したとしても15,000円にしかなりません。

荷物単価は稼ぎに直結するため、130円未満に設定されている運送会社はやめておいたほうがよいでしょう

そもそも安定収入を得にくい案件もある?

案件によっては、安定収入を得にくいものもあります。

たとえば、以下の案件などが該当します。

  • アマゾンフレックス
  • スポット便・チャーター便
  • 引越し便

アマゾンフレックスは、アマゾンと直接業務委託契約を交わして働く方法です。

通常の業務委託のようにシフトを組んで稼働するのではなく、自分の好きなときに好きなだけ働けるところが魅力ですが、案件が取れなければ収入を得られないという落とし穴があります。

同じAmazonの仕事でも、Amazon配送サービスパートナーからの委託であれば、日給保証もあり、安定して大きく稼ぐことも可能ですよ。

また、スポット便やチャーター便、引越し便などは単発で発生する案件です。

1件1件の単価は高めに設定されていることが多いものの、継続的に案件が発生する保証がないため、安定収入を得にくいという欠点があります。

以上の案件は、いずれもその案件だけでやっていくことが困難です。

軽貨物だけで生活していくなら、たとえばアマゾンフレックスとスポット便など、複数の案件を組み合わせる必要があるでしょう。

軽貨物は「生活できない」と言われる理由2)手取りが少ない

手取りが少ないことも、軽貨物は「生活できない」と言われる理由のひとつです。

ここでは、軽貨物でかかる経費やロイヤリティについて解説します。

軽貨物でかかる経費はどれくらい?

軽貨物でかかる経費は以下のとおりです。

経費項目

1カ月の経費

年間の経費

車両リース料

40,000円

480,000円

ガソリン代

50,000円

600,000円

車両メンテナンス費

10,000円

120,000円

保険代

10,000円

120,000円

駐車場代

10,000円

120,000円

携帯代

5,000円

60,000円

合計

125,000円

1,500,000円

軽貨物ドライバーの経費項目

車両関係の費用が多くかかります。

ただし、車両を持ち込む場合は車両リース料がかかりません。

リースでも、リース会社によっては上記の金額よりも安く契約できることもあります。

なお、上記に記載している経費以外にも、業務委託であれば「ロイヤリティ」がかかる点に注意が必要です。

ロイヤリティについては後述します。

手取りが少なくなる原因の1つ、ロイヤリティとは

「ロイヤリティ」とは、委託会社に毎月支払う手数料のことです。

委託会社によってはロイヤリティが0のところもありますが、発生するところがほとんどです。

相場は報酬額の10〜15%ですが、中には相場以上のロイヤリティを設定しているところもあります。

たとえば、ロイヤリティによって以下のように手取りが変わります。

報酬額

ロイヤリティ

手取り

300,000円

0%

300,000円

10%

270,000円

15%

255,000円

20%

240,000円

ロイヤリティと手取りの内訳

ロイヤリティ次第で上記のような差が出ます。

高額になればなるほど、ロイヤリティの存在がドライバーの手取りを大きく圧迫します。

ロイヤリティが原因で思うように稼げず、「辞めたい」という思考につながってしまうこともあるため、どのような会社と業務委託契約を結ぶかが非常に重要です。

軽貨物は「生活できない」と言われる理由3)仕事がきつい

仕事のきつさも、軽貨物が「生活できない」と言われる理由として挙げられます。

ここでは、軽貨物の仕事がきついと言われる理由について解説します。

慣れるまでに時間がかかるという声も

軽貨物の仕事は慣れるまでに時間がかかる場合があります。

なぜなら、軽貨物は単純作業だと思われがちですが、実はさまざまなことを考える必要があり、慣れるまではなかなかスムーズにいかないためです。

たとえば、以下のことを考えながら配達しなければなりません。

  • 時間指定の荷物を時間内に配達すること
  • どのルートで回れば効率よく回れるか
  • 車両をどこに停めるのがベストか
  • アパートやマンションの入口はどこにあるか
  • 次に行く配達先の荷物をどのあたりに積んだか

もちろん、事故を起こさないよう運転に気をつける必要もあります。

それに加えて、顧客から再配達の依頼や何時ごろに来てくれるのかという問い合わせの電話もお構いなしにかかってきます。

いずれも慣れれば自然にできるようになりますが、慣れないうちは考えなければならないことが多すぎて、心身ともに疲れ果ててしまうことも珍しくありません

1日中動き回るのが「きつい」という声も

1日中動き回るのが「きつい」という声もあります。

案件にもよりますが、とくに宅配などは早朝から荷物を積み始め、そこからすべての荷物を配りきるまで休みなく動き続けなければなりません。

一般的なドライバーが1日に配達できる個数は、100個程度といわれています。

しかし、繁忙期やアマゾンのセールなどで物量が多い場合、ひとりのドライバーが担当する荷物が200〜250個を超えることも珍しくなく、22時まで配達し続けても終わらないこともあります

物量が多いときにきついと感じやすいのは、労働時間の長さだけでなく、すべての作業が通常よりも過酷になる点です。

まず、物量が多ければ荷物の積み込みに時間がかかります。

荷物が一度に積みきれなければ、荷物をある程度減らしてからまた積めなかった荷物を取りに戻ってくる必要があります。

繁忙期にはそういった時間のロスがあるにもかかわらず、通常よりも速いペースで配達しなければならないのです。

委託会社が「嘘だらけ」「騙された」という人もいる?

委託会社から受けた説明が嘘だらけであり、結果的に騙されたという人もいます。

なぜなら、善良な委託会社ばかりではなく、中には悪質な業者も存在するためです。

以下のような委託会社には注意が必要です。

  • 契約内容がおかしい
  • ロイヤリティが異常に高い
  • 謎の経費が引かれている

契約内容にはよく目を通す必要があります。

よく読まずにサインし、あとからドライバーに不利な条件になっていたことに気づくケースは少なくありません。

とくに欠勤時の違約金、誤配をしたときにペナルティがある場合などは要注意です。

また、ロイヤリティが異常に高い委託会社もやめておいたほうがよいでしょう。

なぜなら、このような会社は、何よりも会社の利益を最優先にする会社である可能性が高いためです。

そのほか、たくさん配っているのに手取りが少なすぎるなら、架空の経費が報酬から引かれているかもしれません。

よくわからない経費が天引きされていないか、一度報酬明細書をチェックしてみましょう。

軽貨物で失敗・後悔しないための心得

軽貨物で失敗・後悔しないためにはどうすればよいのでしょうか。

ここでは、軽貨物で失敗・後悔しないための3箇条を紹介します。

不要な経費を抑える

軽貨物で失敗・後悔しないために、不要な経費を抑えましょう。

経費を抑えるためのコツは以下のとおりです。

  • 長期で働くなら軽貨物車両の購入を検討する
  • ガソリンカードで支払う
  • 安いガソリンスタンドを利用する
  • 任意保険を見直す

長期的に働くつもりなら、車両をリースするよりも購入したほうがお得です。リースはどれだけ長く支払っても、自分の資産にならないからです。

軽貨物を引退する知人などが身近にいれば、安く譲ってもらえるケースもあるでしょう。

経費のうち多くを占めるガソリン代も、工夫次第では抑えられます。ガソリンカードや安いガソリンスタンドを利用すれば、経費削減につながります。

そのほか、任意保険を見直すのもひとつです。複数の保険会社で見積りを取り、比べてみるとよいでしょう。

おいしい仕事を見極める

「おいしい仕事」を見極めることも重要です。

おいしい軽貨物案件といえば、たとえば「Amazon配送サービスパートナー」が挙げられます。

Amazon配送サービスパートナーとは、アマゾンと直接契約した企業が配送事業を始めるプログラムのことで、アマゾンが2023年3月に始めたばかりのサービスです。

Amazon配送サービスパートナーがおいしい仕事といえる理由は以下のとおりです。

  • 日給保証がある
  • ロイヤリティが取られない

日給19,000円や21,000円など、DSP企業の求人の多くは日給保証があります。

たくさん配れるドライバーであれば出来高制のほうが稼げる可能性がありますが、一般的なドライバーやあまりたくさん配れる自信がないドライバーにとってはおいしいといえるでしょう。

また、ロイヤリティを取られない点も魅力です。

DSPとドライバーの間に業者が入らないため、中間業者から中抜きされる心配もありません。

委託会社選びを間違えない

軽貨物で失敗・後悔しないためには、委託会社選びを間違えないことが絶対条件です。

なぜなら、悪質な会社と契約してしまうと、いくら優れたドライバーでもまったく稼げない可能性があるためです。

また、委託会社選びを間違えてしまったために、軽貨物業界に対して希望を持てなくなり、軽貨物そのものを辞めてしまうケースもあります。

そのため、委託会社選びは慎重に行いましょう。

おすすめの選び方は以下のとおりです。

  • プラス面だけでなくマイナス面も説明してくれる
  • 報酬についてきちんと細かい説明がある
  • 研修体制が整っている
  • 研修中でも報酬がもらえる

「誰でも月収50万円以上稼げる」など、プラス面しか説明してくれない会社ではなく、マイナス面も含めて説明してくれる委託会社を選びましょう

とくに報酬面に関してはざっくりとした説明ではなく、荷物単価やロイヤリティ、車両をリースする場合はリース料、ほかにかかる経費など、細かく説明してくれるところが望ましいです。

きちんと研修体制が整っているかどうかも重要です。

優良な会社であれば、新人ドライバーにベテランドライバーを一定期間つけ、ひとりで配達できるようになるまでみっちり教育してもらえます。

研修がない、またはあっても形だけですぐに放り出されるような会社はやめておくべきでしょう。

そのほか、研修中でも報酬がもらえるかどうかも選ぶ際のポイントです。なかには、研修中は報酬が発生しない会社もあるため要注意です。

運送業界のプロがあなたに合った働き方を提案します

軽貨物の仕事は決して生活できないような仕事ではありません。

しかし委託会社や案件の選び方を間違うと、思うように稼げず生活に影響が出てしまう可能性もあります。

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この記事を書いた人

小副川 祐貴

小副川 祐貴

株式会社Lic 代表取締役。軽貨物専門求人サイト「ハコボウズ」運営者。 2019年に株式会社Licを設立し、Amazon配送を中心とした軽貨物配送事業を運営。ドライバー採用・教育・品質管理まで一貫して携わり、日々現場の運営を行っています。 自身の現場経験をもとに、ハコボウズでは軽貨物ドライバー向けの求人情報や業界知識、働き方、収入、開業に関する情報を発信。未経験者にも分かりやすく、信頼できる情報提供を心掛けています。