毎朝の満員電車、気を遣う人間関係、報われにくいがんばり。
そんな日々に違和感を抱き、もっと自由で確かな手応えのある仕事を求めて、ドライバーへの転職を選ぶサラリーマンや公務員の方が増えています。
実際に転職した人たちの「リアルな喜びの声」を知ることで、漠然としたイメージが具体的な「憧れ」へと変わるかもしれません。
この記事では、ドライバー職に転職して良かったと感じやすいポイントや実際の声を紹介。さらに、サラリーマンからドライバー職への転職が増えている理由にも迫ります。
ドライバー職への転職を検討している方やほかの人の転職体験談が気になる現役ドライバーの方も、ぜひ参考にしてみてください。
転職先として検討できるドライバー職の種類
ドライバー職にはさまざまな種類があり、それぞれ働き方や収入、求められるスキルが異なります。
まずは代表的な職種を一覧表にまとめました。
ドライバー種別 | 転職ハードル | 平均年収 | 休み | ワークライフバランス |
---|---|---|---|---|
トラックドライバー | やや高い(中型・大型免許が必要) | 485万円(大型トラック)438万円(中小型トラック) | 不定休が多い | 荷待ちや長時間運転で不規則 |
タクシードライバー | 中程度(二種免許が必要) | 418万9,900円 | シフト制(夜勤あり) | 勤務時間は長め |
軽貨物(宅配)ドライバー | 低い(普通免許で可) | 月収30〜40万円が目安(高収入ドライバーは月収50万円超も) | 案件によっては自由度高め | 自営型なら時間調整しやすい |
ハイヤー・送迎ドライバー | 中程度(安全運転と丁寧な対応が求められる) | 約500万円 | 比較的安定(曜日固定多め) | 体力的な負担が少なく、無理のない働き方がしやすい |
アテンダントドライバー(観光タクシー) | 中〜高(接客スキル重視) | 約447万円(2025年4月14日時点) | 観光地の繁閑で変動 | シーズンによる差が大きい |
バスの運転手 | やや高い(大型二種免許が必要) | 404万円 | 企業により安定 | シフト制だが一定のリズムあり |
企業配送ドライバー | 低〜中(ルート運転が主) | 400~480万円 | 土日休みが多い | 規則正しい勤務が可能 |
出典:
統計からみるトラック運転者の仕事|厚生労働省
令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況|一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会
日本での観光タクシードライバーの給与|Indeed
統計からみるバス運転者の仕事|厚生労働省
ドライバーに転職して「良かった」と感じやすいポイント
ドライバー職に転職して本当に満足できるのかと不安に思う方もいるでしょう。
ですが実際には、「働きやすさ」や「収入面の納得感」などの理由から、多くの人が「転職して良かった」と感じています。
この章では、転職後に「良かった」と感じやすいポイントを5つ紹介します。
人間関係のストレスから解放された
ドライバー職に転職することで、多くの人が実感するメリットの1つが、人間関係のストレスから解放されることです。
オフィスワークなどでは、上司や同僚との関わりが日常的に発生しやすく、どうしてもストレスが溜まる傾向にあります。
しかし、ドライバー職は長時間の運転や配送業務など、基本的に1人で作業することが多く、職場での人間関係によるトラブルやストレスを避けやすいのが特徴です。
もちろん、顧客や取引先との関わりはありますが、必要最小限の接触で済むため、心の負担が軽減されます。
決まった仕事を淡々とこなせばよいシンプルさ
ドライバー職の魅力の1つは、業務内容が明確でシンプルなことです。
ホワイトカラー職では、成果の定義があいまいだったり、評価基準が不透明だったりして、何をどうがんばればよいか分かりにくい場面も少なくありません。
その点、ドライバー職は「時間通りに配達する」「不在時は不在票を投函する」など、やるべきことと評価の基準が明確で、淡々とこなすだけで成果につながりやすい仕事です。
余計な駆け引きや気遣いが不要なため、仕事に集中しやすく、落ち着いて取り組める点が評価されています。
働いた分だけ収入に直結する感覚がある
ドライバー職は、配送件数や運転時間に応じて収入が増える仕組みが多く、働いた分だけ報酬に反映される実感を得やすいのが特徴です。
努力が目に見える形で収入に反映されるため、仕事へのモチベーションも自然と高まります。
一方で、ホワイトカラー職では給与が固定されていることが多く、どれだけがんばっても報酬に反映されにくいケースもあります。
このように、自分のペースで働きながら成果が収入に直結する点が、ドライバー職の大きな魅力といえるでしょう。
景色や移動そのものが気分転換になる
ドライバー職は、業務に常に運転が伴うため、移動そのものが気分転換になるという特長があります。
特に長距離配送や観光タクシーのような業務では、普段訪れない場所や景色に出会えることも多く、運転中の風景が新鮮な刺激になります。
こうした体験は、単なる「作業」を「楽しさを感じる時間」に変えてくれることがあります。
同じ場所に長時間こもるオフィスワークとは異なり、移動そのものがリフレッシュにつながる点は、ドライバー職ならではの魅力です。
年齢を重ねても続けやすい職種だと感じる
ドライバー職は、年齢を重ねても続けやすい仕事として人気があります。
軽貨物ドライバーやタクシードライバーのように、自分のペースで働ける職種も多く、体力面に不安がある人でも工夫次第で無理なく続けられます。
特に軽貨物配送は個人事業主として働けるため定年がなく、経験を活かして長く安定して働けます。
また、物流業界全体が人手不足のため、再就職のハードルが比較的低いのもポイントです。
実際、ルート配送(企業配・生協・ネットスーパー)やスポット配送は、50代から始める人にも適した選択肢として支持されています。

【ドライバー職別】転職して「良かった」の声
ここでは、実際にドライバー職へ転職した方々の「転職して良かった」と感じた理由を、職種ごとに紹介します。
トラックドライバー
トラックドライバーに転職して「良かった」と感じる人たちの声には、業務の自由度や年齢の壁の低さが共通してみられます。
「運転中は1人の時間が多いので、ラジオを聴きながら落ち着いて働ける」といった声は、トラックならではの働きやすさを物語っています。
また、「40代だけど業界ではまだ若手」「大型免許とフォークリフト資格があれば、40代・50代でも転職は可能」など、年齢を気にせずチャレンジできる環境に魅力を感じる人も多いです。
なかには、飲食業界から「安定して長く働ける仕事に就きたい」と考えてトラック業界へ転職し、人生の再出発の場としてこの仕事を選ぶ人もいます。

タクシードライバー
タクシードライバーは、未経験からでも始めやすく、やればやるほど収入につながる職種です。実際に、ペーパードライバーから高収入を得ている人もいます。
給与体系は歩合制が中心ですが、アプリ予約を活用すれば効率良く乗客を見つけられるため、「誰でもある程度は稼げる」という声もみられます。
さらに、お客様からチップをもらえることもあり、接客の工夫や心遣い次第で思わぬ収入アップにつながる場面も少なくありません。


軽貨物(宅配)ドライバー
軽貨物ドライバーは、普通免許さえあれば始められ、学歴や特別なスキルも必要ありません。
そのため、未経験からでもチャレンジしやすい職種です。
実際に「月の売上が50万円を超えた」という声もあり、努力次第で高収入も狙えるでしょう。
また、上司や同僚との関わりが少ない分、人間関係のストレスが少なく、自分のペースで段取り良く淡々と作業を進められる点も人気の理由です。

ハイヤー・送迎ドライバー
ハイヤー・送迎ドライバーは、収入が安定して高めで、働きやすい職種として人気です。
仕事の行程は事前に決まっていることが多く、あらかじめ準備できるため安心感があります。
また、トラブルになりにくいお客様が多い傾向にある点も魅力です。
休みをしっかり確保できる職場も多く、男性に限らず女性ドライバーの活躍も広がっています。

アテンダントドライバー(観光タクシー)
観光需要の高まりにより、アテンダントドライバー(観光タクシー)のニーズは全国的に増加しています。
歩合制の給与体系が一般的で、地域によっては年収1,000万円を超えるケースもあるほどです。
観光案内を含む接客が求められるため、丁寧な対応が強みとなる女性ドライバーの活躍も目立ちます。
未経験からでも挑戦しやすく、やりがいと収入を両立できる仕事といえるでしょう。

バスの運転手
バスの運転手は、安定した働き方ができる職種として人気があります。
実際に、タクシードライバーから転職する人や、逆にバス業界からタクシー業界へ移る人もおり、ドライバー職の中で相互に行き来するケースも珍しくありません。
特に路線バスの運転手は、決まった勤務時間と安定した収入が見込めるため、家庭をもつ人にも選ばれやすい傾向があります。
また、近年はインバウンド需要の高まりを受け、観光バスの運転手のニーズも増加中です。
タクシーと比べて、お客様との会話が少ないことも多く、外国語スキルをあまり求められない点も、バス運転手の魅力として挙げられています。

企業配送ドライバー
企業配送ドライバーは、比較的安定した働き方ができる職種です。
実際に、転職によって「休みが増えた」という声もあり、ワークライフバランスを重視する人にも選ばれています。
また、デスクワークよりも「体を動かす配送業の方が性に合っている」と感じる人もおり、現場での仕事にやりがいを見出しているケースも見受けられます。
都内の企業配送では、1日で3万円を超える高単価案件もあるなど、案件次第ではしっかりと稼げるでしょう。

サラリーマンからドライバーに転職する人に多い理由
安定した職業であるサラリーマンからドライバーへ転職を選ぶ人が増えています。
その理由として、以下の3つのポイントがあります。
人間関係のストレスから解放されたい
サラリーマンや公務員として働く中で、上司との相性が合わなかったり、職場の雰囲気に馴染めなかったりして悩む人は少なくありません。
特に出世や評価において、人間関係が重視されるような職場では、仕事の実力とは別の部分でストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
一方、ドライバーの仕事は基本的に1人で進めるため、対人関係での気疲れが少ないのが大きな魅力です。
こうした人間関係の煩わしさから離れ、自分の業務に集中できる環境を求めて、ドライバー職へ転職する人が増えています。
がんばりが収入に直結する仕事を求めて
年功序列型の給与体系やあいまいな評価基準に不満をもち、「もっと自分のがんばりが評価される仕事に就きたい」と転職を考える人は少なくありません。
その点、ドライバー職は歩合制を採用している場合が多く、出した成果がダイレクトに収入へと結びつきます。
「運んだ分だけ稼げる」という分かりやすさが、自分の努力が直接報われることを実感させてくれるでしょう。
そのため、高いモチベーションを保ちやすく、目標達成意欲の高い人にとっては、非常にやりがいのある働き方だといえます。
働く時間を自分でコントロールしたい
決まった勤務時間や長時間の拘束から解放され、もっと自由に働きたいと考えている人にとって、ドライバー職はぴったりです。
特に、企業配送や軽貨物、フードデリバリーなどの分野では、働く時間や日数を自分で調整しやすい求人が増えており、「朝の数時間だけ」「週末だけ」「週3日だけ」など、ライフスタイルに合わせた働き方が実現できます。
このように、仕事とプライベートのバランスを取りながら、自分のペースで働けるという柔軟さに魅力を感じ、ドライバー職にシフトする人が増えています。
ドライバーへの転職は「後悔した」の声も多い?
ドライバー職は自由度が高い一方で、実際に転職してから「こんなはずではなかった」と後悔するケースも少なくありません。
よく聞かれる後悔の声としては、以下のような点が挙げられます。
- 思った以上に体力が求められる
- 長時間労働で生活が不規則になった
- 天候や交通状況に左右されストレスが大きい
- 安定して稼げるようになるまで時間がかかる
ただし、これらは職種の選び方や事前の情報収集で回避できるケースが多いため、慎重な準備が転職成功のカギといえるでしょう。

未経験からのドライバーへの転職はハコボウズの「キャリア相談」がおすすめ!
ドライバーへの転職を考えたとき、「人間関係のストレスから解放されたい」「働いた分だけしっかり稼ぎたい」「働く時間を自分でコントロールしたい」といった希望をもつ方は少なくありません。
実際にドライバー職へ転職し、こうした働き方を実現して「良かった」と感じている方もいます。
一口にドライバーといっても、トラック、タクシー、軽貨物など職種はさまざま。未経験から挑戦する方やトラックドライバーからタクシードライバーへといったキャリアチェンジの例もたくさんあります。
とはいえ、未経験からの転職では「自分に向いている仕事は?」といった不安を感じるのは自然なことです。
そんなとき、ぜひ活用していただきたいのが、ハコボウズの無料「キャリア相談」です。
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