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タワマンへの配達を拒否したい理由5選!「面倒くさい」という声も紹介

「タワーマンション(以下、タワマン)への配達は面倒くさい」「正直、大変すぎる……」という声が配達ドライバーの間でよく聞かれます。

実際、タワマンには特有の配達ルールや手続きがあり、日々の業務を複雑にしていることは事実です。

この記事では、ドライバーがタワマン配達を敬遠したくなる理由を背景とともに解説し、少しでも効率よく配達を進めるための方法も紹介します。

タワマンへの配達に苦労している配達ドライバーの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

タワマンへの配達に苦しむ配達ドライバーは多い

タワマンへの配達に苦しむ配達ドライバーが増えています。

一部では「タワマンへの配達は地獄」とまでいわれている理由は、タワマン特有の環境やルールが配達業務を著しく複雑にしているからです。

タワマンの配達における具体的な問題点は、以下のとおりです。

  • 複雑なセキュリティシステム
  • 駐車スペースの不足
  • 宅配ボックスの不足
  • 管理組合が設ける独自ルールの存在
  • エレベーターの待ち時間
  • ドアtoドア配達の困難さ

上記の要因が積み重なることで、タワマンへの配達はほかの建物への配達に比べて効率が悪くなり、ドライバーに大きな負担を強いています。

参考:
”タワマン地獄”に苦しむ宅配業者!もはや追加料金を取るべき? 1棟で4時間オーバーという辛らつ現実|Merkmal
“タワマン配達”の困惑ルール「まるでダンジョン」台車や置き配の禁止にドライバーは悪戦苦闘|東洋経済ONLINE

タワマンへの配達が「面倒くさい」「大変」という実際の声

ここで、実際にタワマンへの配達が「面倒くさい」「大変」と感じるドライバーの声を紹介します。

https://twitter.com/tequilachaaan/status/1863908837155299805

まず課題となるのは、駐車スペースの確保です。

タワマン周辺は駐車スペースが少なく、駐車できたとしてもマンション入口までの距離が長いため、荷物を運びづらいケースが多いです。

また、ほとんどのタワマンではオートロックシステムが導入されており、その都度、解錠する必要があります。

さらに、マンション内に入っても苦労は続きます。

膨大なポストが集中しており、配達先を探すだけでも時間がかかるでしょう。

エレベーターの乗り場や操作方法が分かりにくいことが多く、配達効率を大きく阻害しているといえます。

特に、インターホンが1階にしかない場合、配達を終えるごとに1階まで戻って次の配達先のインターホンを鳴らさなければならず、時間と体力を著しく消費します。

こうしたタワマン特有の配達環境の悪さから、配達の仕事を辞めてしまったドライバーもいるようです。

タワマンへの配達を拒否したい理由1)管理組合が設ける独自ルールを遵守する必要がある

高級マンションであるタワマンには、管理組合が設けた独自のルールが存在します。このルールは建物や居住者の安全・景観を守ることを目的としていますが、配達ドライバーにとって大きな負担となることがほとんどです。

例えば、タワマンの床や壁を傷つける可能性があるとして、台車の使用が禁止されているケースがあります。使用可能であっても、静音仕様の専用台車に限定される場合も少なくありません。なかには、エレベーターホールまでは台車を使用できても、廊下では使用が禁止されているタワマンもあります。

加えて、角バッグやカゴなどの使用を禁止するタワマンもあり、ドライバーが荷物を運ぶための選択肢が限られることも課題です。景観上の理由とはいえ、1度に多くの荷物を運べる台車が使えないことで、効率的な配達が難しくなっています。

また、エレベーターを使用する際には、防災センターなどの受付でセキュリティ解除カードを借りる必要があるタワマンもあります。階別のセキュリティ解除カードを取得するのに10分以上かかることも珍しくありません。

タワマンへの配達を拒否したい理由2)エレベーターの待ち時間が長い

タワマンでの配達業務では、エレベーターの利用が大きな課題となっています。ほとんどのタワマンでは、配達業者は住人用エレベーターを使用できず、貨物用または業務用エレベーターを使用しなければなりません。

しかし、これらのエレベーターはほかの配達業者や清掃業者と共有されているため、混雑することが多々あります。特に、ペット用エレベーターと貨物用エレベーターが併用されているタワマンでは、ペットを連れた住人が優先されるため、配達業者はさらに待たされることがあります。

加えて、階ごとに使用するエレベーターが異なるタワマンでは、途中でエレベーターを乗り換えなければならず、配達効率の大幅な低下は避けられません。

エレベーターに関するこのような制約が、配達業務の時間を長引かせる要因となり、ドライバーにとって大きなストレスとなっています。

タワマンへの配達を拒否したい理由3)置き配が禁止されていることがある

タワマンによっては、セキュリティ面や美観を理由に置き配が禁止されているところもあり、住人が不在の場合には荷物を届けられません。

その結果、再配達が必要になり、ドライバーにとって大きな負担となっています。

近年、政府は置き配の普及を進めており、2024年10月からはいわゆる「置き配ポイント」制度が導入されました。

これは、置き配やゆとりある配達日時の指定などで再配達なく荷物を受け取った利用者にポイントを付与する制度で、再配達の負担を軽減して配達効率を向上させることを目的としています。

しかし、置き配のできないタワマンではこの制度の利便性を活かせないため、配達効率が低下したままとなっています。

タワマンへの配達を拒否したい理由4)駐車スペースが限られている

タワマンへの配達では、利用できる駐車スペースが限られており、駐車すること自体が最初の課題となります。

さらに、荷さばき用の駐車スペースを利用できる時間が30分程度に制限されている場合もあり、配達業務に十分な時間を確保できないこともあるでしょう。

また、1社のドライバーが長時間駐車スペースを占有することはできず、ほかの配達業者と交代で使用する必要があります。そのため、効率的に作業を進めなければならず、プレッシャーを感じることも少なくありません。

こうした駐車スペースの制限が、タワマンへの配達を避けたくなる理由の1つとなっています。

タワマンへの配達を拒否したい理由5)宅配ボックスが埋まっていれば再配達となる

タワマンでは住人が不在の場合に荷物を宅配ボックスに預けることが一般的ですが、戸数に対して宅配ボックスの数が不足していることが多いです。特に不在の住民が多い午前中はほかの配達業者と取り合うことになり、宅配ボックスがすぐに埋まってしまうことがあります。

もし宅配ボックスがすでに埋まっていた場合、荷物は預けられず、ドライバーは荷物を持ち帰り、再配達しなければなりません。再配達が発生すると、荷物を再度届けるために余分な労力が必要となり、その際のガソリン代などのコストも増加します。

さらに、再配達により配達効率が大幅に低下し、1日に対応できる配達件数も減少するかもしれません。その結果、配達が完了するまで賃金を受け取れない仕組み上、稼ぎにも直接的な影響を及ぼします。

再配達は、一度で済むはずの業務が二度手間となり、ドライバーにとって時間的・経済的な大きな負担となるといえます。

タワマンへの配達を少しでも効率化する方法

タワマンへの配達は、時間と手間がかかるため、多くの課題が存在します。

そのため、ドライバーや配達企業の努力だけでなく、効率化にはコンシェルジュ対応などのタワマン側の協力や住人の配慮が欠かせません。

ここでは、タワマン配達を改善するために検討されている具体的な3つの方法をご紹介します。

これらの方法はいずれもまだ案の段階で、実現には至っていません。しかし、今後こうした取り組みが進められることで、タワマンへの配達がよりスムーズになることが期待されます。

タワマンへの配達に特別料金を導入する

タワマンへの配達には特別料金を導入すべきという声もあがっています。

その理由は、タワマン特有の複雑なセキュリティや制限された配達導線が、通常の配達よりも多くの労力と時間を要するからです。

企業や一軒家、一般的なマンションでは見られない煩雑な手続きや移動が伴い、効率的に配達をこなすことが難しい状況です。

タワマンは高級住宅としての付加価値もあるため、これらの特別な条件に見合った料金を設定することで、配達の公平性を確保することが期待されます。

ロボット配達で配達時間を短縮する

2024年1月から3月にかけて、日鉄興和不動産株式会社とソフトバンクロボティクス株式会社などが共同で、ロボットを活用した荷物配送サービスの実証実験を実施しました。

この実験では、通常255分かかる配達作業がロボットの導入により117分に短縮され、約54%の時間削減効果が得られました。

ロボットは荷物を積み込み、セキュリティを通過してエレベーターを利用して住人の元へ届けるほか、集荷荷物を受け取って戻るといった一連の作業を行います。

このような自動化により、配達効率が飛躍的に向上し、今後の物流業界への貢献が期待されています。

参考:
”タワマン地獄”に苦しむ宅配業者!もはや追加料金を取るべき? 1棟で4時間オーバーという辛らつ現実|Merkmal
集合住宅における搬送課題解決に向けロボットフレンドリーな環境構築|ソフトバンクロボティクス株式会社

コンシェルジュが荷物を一括で受け取る

配達効率を改善するためには、タワマン側の協力も重要です。

その1つの方法として、配達業者が1階までの配達を選択肢として提案し、タワマン側で受け取る体制を整えることが挙げられます。

例えば、タイのバンコクでは、コンドミニアムの管理事務所が荷物の受け取りを一括して行うシステムがあります。このような仕組みがあれば、ドライバーは複数の住戸に荷物を届ける負担から解放され、住人にとっても荷物の受け取りがスムーズになるはずです。

コンシェルジュが荷物をまとめて管理することで、配達業務にかかる時間と労力を削減でき、双方にとってメリットのある仕組みを構築できるでしょう。

参考:フードデリバリー配達員のタワマン配達あるある

フードデリバリーの配達員にとって、タワマンへの配達には独特の課題やエピソードがつきものです。

以下に、タワマン配達でよくある状況をまとめました。

  • 段差に気づかず、料理や飲み物をこぼしそうになる
  • 入口を探すだけでひと苦労
  • ロールプレイングゲームのダンジョンのようなタワマンで迷子になる
  • エレベーターが数種類あり、適切なものに乗らないと部屋にたどり着けない
  • オートロックを何度も解除しなければならない
  • 共用部に私物を置く行為が管理規約違反とされるため、Uber Eatsなどの置き配が許可されていないタワマンも少なくない
  • 防災センターでの手続きが必要な場合、業務用エレベーターが1基しかないタワマンが多い
  • 高級タワマンの住人でも、チップをくれるケースはほとんどない
  • 配送業者でオートロック解除待ちが発生する

タワマンへの配達は効率的に進めることが難しく、時間あたりの配達件数が減少するため、多くの配達員にとって収益性が低いと感じられています。

さらに、手間や労力がかかることから、タワマン配達を敬遠し、配達を拒否する配達員も少なくありません。

参考:タワマンの住人から配達を拒否されるケースもある?

稀なケースですが、タワマンの住人が、配達員の服装や態度を理由に配達を拒否するケースがあると報告されています。

特に高級タワマンでは、建物の品位を保つために、配達員にスーツの着用など特定の服装を求める事例も見られます。

しかし、このような要求は配達業者にとって業務効率を妨げる要因となり、配達の遅延やサービスの質の低下を引き起こすかもしれません。

また、配達員にとっては大きな負担となり、結果的にタワマンへの配達を避ける理由になることもあるでしょう。

こうした状況は、住人と配達業者の双方に不利益をもたらすため、双方が歩み寄り、柔軟に対応することが求められます。

参考:タワマンVSアマゾンの対決!配達拒否問題を不動産のプロが解説する。|小川不動産株式会社

軽貨物の仕事で稼ぐなら配達の効率化がカギ!

タワマンへの配達を苦に感じるドライバーは少なくありません。タワマン特有の環境やルールが業務を複雑にし、効率を低下させているためです。

特に、独自ルールの存在やエレベーターの待ち時間、置き配禁止、駐車スペースや宅配ボックスの不足などが配達を敬遠する理由として挙げられます。

これらの問題は、ドライバーにとって大きな負担となっています。配達効率を少しでも向上させるためには、タワマン側の協力や住人の配慮が欠かせません。

しかし、タワマンに限らず、ドライバー自身が効率化を進めることも重要なポイントです。

例えば、以下のような取り組みが効果的です。

  • 荷物の積み方を工夫する
  • 配達先の在宅傾向を把握する
  • 配達ルートを最適化する

これらを実践することで、効率よく稼げる軽貨物ドライバーを目指せるはずです。

タワマン配達の課題を乗り越えつつ、業務全体の効率化を図ることが成功への近道といえるでしょう。

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