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佐川急便とヤマト運輸を比較!働くならどっち?給料や評判に違いはある?

委託ドライバーとして働く際に、請負元の運送会社といえば佐川急便ヤマト運輸を思い浮かべる方も多いでしょう。

どちらも運送会社の大手であり名の知られた企業ですが、働くとなったら待遇や給料はどのように異なるのか気になりますよね。

この記事では、佐川急便とヤマト運輸の2つの企業を比較しつつ、給料や働き方、委託形態などにどのような違いがあるのか解説していきます。

正社員として働く場合と業務委託で働く場合に分けながら解説しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

佐川急便とヤマト運輸で働くには

まずは、佐川急便とヤマト運輸の企業概要について簡単に紹介します。

佐川急便は佐川急便株式会社が提供している宅配・配送サービスであり、「SGホールディングスグループ」のデリバリー事業部に属しています。

2022年7月時点で国内の支店・営業所数は429ヵ所あります。

ヤマト運輸は、ヤマト運輸株式会社が提供している宅配サービスであり、「ヤマトホールディングス株式会社」の中核事業を担っています。

ヤマト運輸の営業所数は地域統括や・本社やセンターを含めて7,026ヵ所あります。

どちらの会社でもドライバーとして働く場合は、正社員か業務委託で仕事を請けるかです。それぞれについて解説します。

正社員として働く

一般的に企業で働く場合には「正社員」が思い浮かぶでしょう。

佐川急便とヤマト運輸のいずれも、初心者や未経験の求人募集をしてしています

業界全体的にドライバー不足が問題となっており、常に人手を欲している職種なので、応募した際に採用してもらえる確率も高いといえるでしょう。

業務委託で仕事を請ける

個人事業主として業務委託の契約を交わす方法です。

企業に属し、一社員として勤務する正社員に対して、業務委託は企業に属さずに業務を請け負う関係となるので、雇用保険や有休休暇などの制度はありません。

【徹底比較】正社員として佐川急便やヤマト運輸で働く際の違い

佐川急便とヤマト運輸は同じようなサービスを提供していますが、企業が違うので雇用条件も異なります。

今回は「給与」「労働時間」「配達方法」の3点を比較していきます。

佐川急便ヤマト運輸
平均年収450〜500万円約500万円(インセンティブにより変動)
労働時間7時〜16時(時間指定によっては21時まで)8時〜21時
配達方法・セールスドライバー
・軽四セールスドライバー
・セールスデリバリー
セールスドライバー
正社員として佐川急便やヤマト運輸で働く際の違い

給料

佐川急便の働き方は週休2日と3日があり、週休2日の場合の平均月給は33万円〜43万円となっており、週休3日の場合の平均月給は28万円〜35万円です。

また、社歴や役職によって給与が異なりますが、平均年収は450万円〜500万円とされており、日本の平均年収である約430万円よりも高くなっています。

それに対してヤマト運輸の平均月給は25万円〜35万円と、佐川急便よりもやや低めです。

しかし、インセンティブの金額が大きいため平均年収は約500万円であり、業界でもトップクラスの水準となっています。

労働時間

佐川急便の就業時間は7時〜16時となっていますが、仕事の多さや夜に配達の時間指定がされることもあるので、21時まで就業することも多くあります。

ヤマト運輸の就業時間は8時〜21時となっており、シフトによってその日の就業開始時間や労働時間が異なりますが、月の総労働時間は平均166時間とされています。

配達方法

佐川急便の配達方法は「セールスドライバー」「軽四セールスドライバー」「セールスデリバリー」の3つに分かれています。

セールスドライバーは、トラックを使用するため中型免許が必須となります。主に企業に対しての集荷が多く、担当エリアで10件以上の顧客を任されます。

軽四セールスドライバーは、軽自動車での集荷や配達がメインであり、個人宅が多いため、住宅街や狭い道も担当します。中型免許が無い方やマニュアル車の運転ができない方でも業務可能です。

セールスデリバリーは、商業地区やオフィス街をメインに集荷や配達をおこないますが、車を使わないため、運転免許がなくても業務ができます。

一方、ヤマト運輸では、セールスドライバーのみの採用となっており、主に2tトラックで個人宅や企業への集荷・配送をおこなうため、普通免許を取得していれば業務が可能です。

【徹底比較】業務委託で佐川急便やヤマト運輸で働く際の違い

ここからは、佐川急便やヤマト運輸で業務委託として働く場合の違いを説明していきます。

佐川急便ヤマト運輸
委託形態・業務委託
・宅配メイト
・フランチャイズ契約
・直接契約
給料・報酬体系完全出来高制
(新人限定の報酬保障制度あり)
完全出来高制
働き方・企業風土女性ドライバーの採用に積極的アンカーキャスト制度
業務委託で佐川急便やヤマト運輸で働く際の違い

委託形態

佐川急便と委託契約を結ぶ際には「業務委託」と「宅配メイト」の2つがあります。

業務委託は自分で用意した車両を使って集荷や配達をおこなう一方で、宅配メイトは自転車や徒歩、台車を使用して営業所近辺への配達をおこないます。

一方、ヤマト運輸ではフランチャイズ契約」と「直接契約があり、フランチャイズ契約ではヤマト運輸のブランドを使用する代わりにロイヤリティの支払いが発生します。

それに対して直接契約では、荷主であるヤマト運輸と直接契約を結びます。斡旋企業が入らないことでロイヤリティが無く、高い報酬を得やすいといえるでしょう。

給料・報酬体系

佐川急便とヤマト運輸はいずれも完全出来高制であり、荷物を配達すればするほど高い報酬を獲得できます。

荷物の単価は佐川急便とヤマト運輸いずれも130円〜200円ほどであり、配達をする地域や時間、時期などで異なります。

ヤマト運輸は不在だった荷物はカウントされませんが、佐川急便に比べて営業所の数が多いため、配達効率を高めやすくなっています。

それに対して、佐川急便では新人の3カ月間、1日当たり最大13,000円の報酬保障制度があるため、配達業務の初心者でも、業務に慣れるまで報酬面での不安が解消されます。

働き方

佐川急便とヤマト運輸のいずれも研修制度を設けており、配達に関するノウハウが身についた状態で勤務が開始できます。

休日に関しても週休1日もしくは2日で、自分にあった働き方を選択できる点は同じだといえます。

また、佐川急便では女性の採用を積極的におこなっており、全社員の約27%が女性社員となっています。

それに対してヤマト運輸では、「アンカーキャスト」と呼ばれる制度を採用しており、契約社員は午前中の時間を好きに使い、午後から勤務するという働き方を実現できます。

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佐川急便とヤマト運輸はどっちがきつい?それぞれの評判は?

配送業務といえば「仕事がきつそう」とイメージされる方もいますが、佐川急便とヤマト運輸での業務はどうでしょうか。

それぞれの評判を紹介します。

佐川急便の評判

佐川急便がきついといわれている理由として、配達効率が悪くなりやすい」「体力的にきついという点があげられます。

佐川急便はヤマト運輸に比べて営業所の数が少なく、担当するエリアによっては営業所との往復に多くの時間を取られてしまい、配達の効率が下がってしまうケースがあるのです。

また、基本的に配達は8時から19時までとなっていますが、20時や21時に配達の時間指定をされたり、再配達によってなかなか仕事を終えれないことも多々あるので、体力的にきついと感じる人が多いのでしょう。

ヤマト運輸の評判

ヤマト運輸がきついと言われている理由には委託切りがある」「業務量が多いなどが挙げられます。

ヤマト運輸では2019年の3月に大規模な委託切りが起こり、多くの業務委託ドライバーが契約を切られてしまいました。独立ドライバーにとって、ヤマト運輸のような大手企業との契約が切れ、仕事を失うのは何よりも避けたい事態です。

また、ヤマト運輸は大手ECサイトAmazonの配送パートナーであり(2022年10月時点)、EC需要の煽りをそのまま受けるかのように荷物量が激増しています。(過去には佐川急便がAmazonの荷物を担当していました)

コロナ禍の影響でさらに荷物量が増えたことにより、ヤマト運輸のドライバーへの負担が大きくなっているのです。

しかし、なかには体力に自信があり、業務も忙しいほうが合っているという方もいるので、必ずしもきつくて誰もが働けないわけではないでしょう

佐川急便やヤマト運輸で働くまでの流れ

続いては、佐川急便とヤマト運輸で働くまでの流れを「正社員」と「業務委託」に分けて、それぞれ解説します。

正社員として働くまでの流れ

佐川急便の流れ
  1. 応募
  2. 面接(状況によって回数が変動)
  3. 選考
  4. 入社(準社員として)
  5. 研修(3ヵ月~1年間)
  6. 正社員として勤務開始

佐川急便では、中途採用の場合正社員ではなく、準社員として入社します。その後、3カ月〜1年間の研修に無事合格したうえで正社員として勤務できるようになります。

ヤマト運輸の流れ
  1. 応募
  2. 面接(状況によって回数が変動)
  3. インターンシップ(選考通過者のみ)
  4. 選考
  5. 入社
  6. 正社員として勤務開始

ヤマト運輸では、初めから正社員として採用され業務をスタートできます。

また研修制度も設けており、選考通過者はインターンシップを必須で受けるため、業務の流れを理解したうえで入社できます。

業務委託として働くまでの流れ

佐川急便とヤマト運輸のいずれも、業務委託として勤務するまでの流れは次の通りです。

  1. 個人事業主として開業
  2. 車両の準備(購入もしくはリース)
  3. 貨物軽自動車運送事業への営業許可交付
  4. 企業の説明会に参加
  5. 企業と契約
  6. 研修を受ける
  7. 業務開始

佐川急便の場合、佐川急便の協力会社が新車をリースもしくは中古車をレンタルで提供してくれますが、ヤマト運輸の場合は自分で車両を用意しなければいけないという点は異なるので、押さえておきましょう。

参考:佐川からヤマト、ヤマトから佐川への転職はあり?

佐川急便とヤマト運輸といえば、どちらも業界トップの大手企業かつライバル企業。

両企業間での転職は少し気が引けるという方もいるでしょう。

結論からいうと、両社間での転職は問題ありません

あくまで佐川急便とヤマト運輸は別会社であり、全く無関係の企業です。むしろ佐川急便やヤマト運輸で身に着けたスキルやノウハウを転職後に生かしやすいともいえます。

業務委託ドライバーは請負元の選定が大切!

本記事では、佐川急便とヤマト運輸に焦点をあてて、正社員・業務委託として働く際の特徴を比較してきました。

特に業務委託ドライバーとして働く際には、請負元によって単価や担当エリア、請け負う荷物の量やロイヤリティなどの契約内容が異なるため、選定が非常に重要です。

もし「佐川急便とヤマト運輸のどちらでも働くのは難しそう」や「もっと自分のペースで働ける企業から請け負いたい」という方は、弊社が運営している軽貨物専用の求人サイトから、ご自身にあった優良企業を選択されてみてはいかがでしょうか。

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