「アマゾンフレックスを始めようと思ったら募集停止になっていた」
「登録はできたけどオファーがない、取れない」
アマゾンフレックスをこれから始めようと思っている人の中には、上記のような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
今回は、アマゾンフレックスの募集停止について、また、オファーがない場合の対処法、さらに、アマゾンフレックスの今後について解説します。
アマゾンフレックスが募集停止になっている原因は？
アマゾンフレックスは常にドライバーを募集しているわけではなく、状況によっては募集を停止することがあります。
また、募集が再開されてもアマゾンからの連絡や通知はこないため、募集状況を確認するにはアプリで募集案件があるかどうかをこまめにチェックするしかありません。
ここでは、アマゾンフレックスでドライバーの募集が停止になる原因について解説します。
時期による荷物量の減少
アマゾンフレックスは、時期によって募集を停止する可能性があります。
これは、荷物量が年間を通して一定ではなく、繁忙期に荷物量が増える一方で、閑散期は荷物量が減るためです。
たとえば、年末年始の繁忙期が落ち着いたあとの3〜5月は、ネットショッピングの需要が落ちるため、募集停止になりやすい傾向にあります。反対に、アマゾンのセール「プライムデー」のある7月や年末などは募集が多くなります。
そのため、繁忙期はアマゾンフレックスで働き、閑散期はアマゾンフレックス以外のプラットフォームを利用するのもひとつの方法です。
ドライバーの中には、アマゾンフレックスとフードデリバリーをじょうずに掛け持ちしている人もいます。
ステーションに所属しているドライバーの数が多い
アマゾンフレックスの場合、ステーションに所属しているドライバーの数も、募集停止の原因として挙げられます。
これは、アマゾンフレックスがステーションごとにドライバーの定員を設けているためです。
登録するステーションによっては、管轄のエリアにほかのステーションが存在しないために、1カ所にドライバーが殺到することがあります。
ドライバーが増えて定員に達すれば、そのステーションでの募集は停止します。
ステーションの規模が小さい
ステーションの規模が小さい場合は、大きなステーションと比べて扱う荷物量が少ないため、その分募集も少なくなります。
ステーションの規模が原因で募集を停止している場合は、ほかの大きなステーションに登録する方法もおすすめです。
規模の大きなステーションであれば募集も多く、オファーも取りやすくなるでしょう。
ただし、ほかのドライバーも同様に、ほかの大きなステーションに移る可能性があるため、結局どこのステーションであってもオファーの取り合いになることに変わりはありません。
アマゾンフレックスのオファーがない場合はどうしたら良い？
アマゾンフレックスのオファーの数には波があり、年間通して募集しているオファーが安定してあるわけではありません。
場合によってはオファーが激減することもあることから、その少ないオファーを大勢で取り合うことになるため「いつ見てもオファーがない」という状況に陥ることがあります。
ここでは、オファーが取れなくなっている理由やオファーを取るコツなどについて解説します。
オファーがあっても取り合いになる
アマゾンフレックスのオファーは早い者勝ちです。そのため、自分以外のほかのドライバーも常にオファーが出るかどうかを気にしています。
オファーが出た瞬間、早押しのように誰かがオファーを取ってしまったら、ほかのドライバーはもうそのオファーを取れません。とくに朝のオファーは人気が高いため、取るのはなかなか難しいでしょう。
反対に、夜のオファーは比較的取りやすいため、本気でオファーを取りたい場合はあえて昼や夜のオファーを狙うのも手です。
なお、朝のオファーを安定的に取りたい場合、「アーリーアクセス」という権利を取得すると取れる可能性が高くなります。アーリーアクセスについては後述します。
オファーを取るには常にアンテナを張る
アマゾンフレックスでオファーをコンスタントに取っていくためには、とにかく常にアプリの通知を気にしておく必要があります。オファーは自分だけに届くのではなく、登録している配達員全員に向けて公開されるためです。
通常、オファーは稼働日時の1週間前に公開されます。そのため、働きたい日の1週間前には必ずアプリをチェックするようにしましょう。
ここで注意したいのは、「1週間前」というのは時間も含めてちょうど1週間前ということです。
たとえば「7月8日の13時」からのオファーを取りたい場合は、「7月1日の13時」にオファーが公開されます。そのタイミングは逃さないよう、カレンダーなどにメモをしておいたり、リマインドを設定しておいたりすると安心ですよ。
また、当日の朝に突然オファーが出ることもあるため、空いている日も朝からアプリをチェックする習慣をつけることをおすすめします。
アーリーアクセスの権利を得るとオファーが取りやすくなる
アマゾンフレックスでは、条件を満たしたドライバーに「アーリーアクセス」という権利が与えられます。
アーリーアクセスを獲得すると1カ月先のオファーが見られるようになるため、通常よりもオファーを取りやすくなります。
なお、アーリーアクセスは下記の条件を満たすことで獲得できるといわれていますが、具体的な条件は公表されていません。
- 1週間の稼働時間が40時間を超えている
- 稼働日数が多い
- 未配・誤配・早配・遅配をしない
- 配完率が高い
なかでも重要なのは、時間指定を厳守すること。
「遅配はダメでも早配は良いのでは？」と思う方もいるかもしれませんが、顧客はそれぞれ事情があって時間指定をしています。近くを通りかかったからといって、時間指定の荷物を指定時間外に配達してしまうのは、配達員の勝手な都合でしかありません。
また、未配をしないことや配完率が高いかどうかも、アーリーアクセスを獲得するのに重要な要素だといわれています。
荷物はすべて配りきって未配を避け、できるだけ不在だった顧客回りを行って配完率を上げましょう。
アマゾンフレックスは今後どうなる？
頻繁に募集の停止がされていると、アマゾンフレックスのサービス自体の存続なども気になりますよね。
ここでは、今後の募集停止についてやアマゾンフレックスの仕事自体がなくなる可能性、今後しておくべき対策について解説します。
今後も募集停止が発生する可能性はある
募集停止は今後も起きる可能性があります。
なぜなら、アマゾンフレックスのドライバーは徐々に増えており、今後も増加する見込みがあるためです。
現在はデリバリープロバイダもアマゾンの荷物を配達していますが、アマゾンは最終的にアマゾンフレックスのドライバーのみに配達させることを目標としているという説もあります。
アマゾンの目標が実現すれば、デリバリープロバイダからドライバーが流れてくることが予想されますね。
その結果、ステーションにドライバーが溢れるようなことになれば、募集停止の状況が今までよりも頻繁に発生する可能性もあるでしょう。
アマゾンフレックスの仕事自体は当分なくならない
募集停止やオファーが減ることはあっても、この先当分はアマゾンフレックスの仕事自体がなくなることはないでしょう。
これは、先になくなるであろうデリバリープロバイダがまだ稼働しているためです。
また、現状アマゾンフレックスの仕事がなくなるとアマゾンの配送は回らなくなるため、アマゾンフレックスをなくすのは現実的ではないことも理由のひとつです。
アマゾンフレックス以外の収入源も用意したほうよい
アマゾンフレックスの仕事がなくなる可能性は低いですが、今後も安定してオファーが取れるとはかぎりません。
そのため、アマゾンフレックスだけにこだわるのではなく、ほかに収入源を用意しておいたほうがよいでしょう。
たとえば、アマゾンフレックスの登録はそのままで、フードデリバリーやほかのギグワークを掛け持ちし、オファーが取れたときにアマゾンフレックスで働く方法もあります。
そのほか、アマゾンフレックスを辞め、業務委託ドライバーに転身するのもアリでしょう。
アマゾンフレックスが募集停止になり困っている方には「業務委託ドライバー」がおすすめ
アマゾンフレックスのみで働いている場合、募集停止になれば収入が途絶えてしまいます。
そこでおすすめなのが業務委託ドライバーへの転身です。ここではアマゾンフレックスとの違いにも触れながら、業務委託ドライバーのメリットについて解説します。
業務委託ドライバーとは？
業務委託ドライバーとは、運送会社から仕事を請け負って配達を行う軽貨物ドライバーのことです。
運送会社に所属し、決められたシフトに従って勤務しますが、運送会社に雇用されるのではなく、個人事業主という立場で働きます。
主な仕事内容は、個人宅や企業への荷物の配達です。時にはアマゾンの荷物を運ぶこともありますが、アマゾンフレックスとは異なり、ZOZOやメルカリ、ネットスーパーなどアマゾン以外の荷物も運びます。
報酬は日給制の場合もありますが、多くは歩合制であるため、たくさん配達するほど報酬額が上がります。
そのため、スキル次第では大きな収入を得ることも可能です。
業務委託ドライバーのメリット
業務委託ドライバーのメリットは以下のとおりです。
- 多くの収入を得られる可能性がある
- 初期費用0で始められる場合がある
- 普通自動車免許があれば誰でもできる
それぞれ解説します。
多くの収入を得られる可能性がある
業務委託ドライバーの報酬体系は、ほとんどが歩合制です。そのため、たくさん配達すればするほど大きく稼げます。
以下は報酬の一例です。
| 荷物単価 | 配達個数 | 報酬額 | 月収（22日稼働） |
|---|---|---|---|
| 150円 | 100個 | 15,000円 | 330,000円 |
| 150円 | 150個 | 22,500円 | 495,000円 |
| 200円 | 100個 | 20,000円 | 440,000円 |
| 200円 | 150個 | 30,000円 | 660,000円 |
※報酬額・月収は税抜金額です。
上記のように、荷物単価と配達個数次第では1日に30,000円以上稼ぐことも可能です。中には月収100万円以上を稼ぐドライバーもいます。
一方、アマゾンフレックスでは1日の稼働時間が12時間、1週間の稼働時間は49時間までと決まっています。そのため、1日12時間働いた場合は月に18日しか稼働できず、頑張っても以下の月収程度が限界です。
| 1ブロックの時間 | 報酬額 | 月収 |
|---|---|---|
| 12時間 | 24,000円 | 432,000円 |
※報酬額・月収は税抜金額です。
※時給2,000円で計算しています。
荷物単価や配達個数によっては、アマゾンフレックスのほうが1日の報酬額が高くなりますが、アマゾンフレックス1本で働く場合は上記以上の収入を得ることは難しいでしょう。
初期費用0で始められる場合がある
運送会社にもよりますが、業務委託ドライバーは初期費用をかけずに始められます。これは、運送会社の多くが軽貨物車両の貸し出しを行っているためです。
軽貨物車両を運送会社から借りる場合、毎月のリース料はかかりますが、報酬から経費として引かれるため初期費用はかかりません。
一方、アマゾンフレックスは軽貨物車両がないと登録できないため、事前に自分で軽貨物車両を手配する必要があります。ただし、アマゾンフレックスが提携しているリース会社から、リースすることはできます。
普通自動車免許があれば誰でもできる
業務委託ドライバーは普通免許さえあれば誰でもできる仕事です。年齢や学歴、性別は関係ありません。
また、多くの運送会社で初心者向けの研修期間が設けられているため、軽貨物運送未経験でも安心してスタートできます。
一方で、アマゾンフレックスも学歴や性別を問うことはありませんが、年齢制限は設けられており、20歳以上でないと登録できません。
また、軽貨物の未経験者でも登録できますが、アマゾンフレックスでは研修が受けられないので、初めのうちは苦労したり、稼げなかったりすることもあるでしょう。
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アマゾンフレックスの募集停止やオファーがないときの対処法、アマゾンフレックスの今後について解説しました。記事の中で述べたとおり、アマゾンフレックスは募集停止になる可能性やオファーが取れない場合があります。そのため、軽貨物ドライバーとして安定した収入を得たいなら、業務委託案件をこなしていくことをおすすめします。
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