軽貨物ドライバーと言えば、荷物が運ぶのが仕事です。荷物と一口にいっても、さまざまな種類の荷物を運んでいます。また、運ぶ荷物によって仕事の内容も変わります。
荷物によって、1日の流れも変わってきます。ドライバーはみんな同じに見えているかもしれませんが、今回はそんな荷物によって変わる、仕事内容と1日の流れをご紹介したいと思います。
軽貨物ドライバーはどんなことをするの?

軽貨物ドライバーとは個人事業主として、荷物を抱えている企業と業委託契約を結び荷物配達の仕事を請け負う仕事です。仕事の受け方はさまざまな方法があります。
みなさんがよく利用するのは、大手のネット通販サイトなどで、日用品や衣類、雑貨などさまざまなものを注文していると思います。
それを運んでいるのは軽貨物ドライバーです。他にも、食品の通信販売があります。身近なもので言えば、ネットスーパーや生協です。ネットスーパーは、その日に注文してその日に届けてもらうことが可能です。
他にも、精密機器や大きな家具、機材など軽バンに積み込むことが可能なものは、なんでも運ぶのが軽貨物のドライバーの仕事です。企業配送なども軽貨物のドライバーの仕事の1つなので、コピー用紙や事務用品などもその1つです。こう考えると、軽貨物のドライバーは人の生活に密着していると言えます。
軽貨物ドライバーは、主に以下の2つの働き方があります。どちらも仕事の請け負い方が違うだけで、仕事の内容は同じです。ただ一つ大きく違うのはマージンがあるかないかです。
- 企業と直接業務委託契約を結ぶ
- 軽貨物事業者と業務委託契約を結び、そこで仕事をもらう
直接企業と業務委託契約を結んだ場合はマージンをひかれることはありませんが、業者と業務委託を結んだ場合は売り上げからマージンをひかれます。

と思うかもしれませんが、直接契約を結ぶ場合は自ら営業をかけ、仕事をとりにいかなければいけません。
どちらにするかは、自分で決めることができるので、ライフスタイルや自分の経験の有無なども含めて判断するのがよいでしょう。
それでは、次に仕事の内容をみてみましょう。
軽貨物ドライバーの仕事内容
仕事内容はもちろん荷物を運ぶことです。荷物を運ぶと一口にいっても、どのような荷物なのか、配達先はどこなのかなど、どんな配達の仕事をするかによって大きく変わります。
まず軽貨物ドライバーの配達にはどんな仕事があるのかというと主に以下の3つとなっています。
- 宅配
- 企業配
- スポット

では、それぞれの仕事内容はどのようなものでしょうか?
荷物 |
配達先 | |
宅配 |
小包~スーツケースのように大きいものまで幅広い |
個人宅 |
企業配 |
小包~コピー用紙程の物 |
企業、事務所等 |
スポット |
荷量は多くなく小さいものから大きいものまで |
企業、倉庫等 |
宅配は大手宅配業務の他に、ネットスーパーの仕事などもあります。ネットスーパーは需要が高まっていて、以前に比べると配送件数も増えています。
ネットスーパーの荷物は、食品を中心に日用品などとなっており、重たいものでは、飲料ケースとなっています。ネットスーパーは1回の注文量により、1件に対する荷物量は大きく変わります。
戸建てやエレベーター付きの集合住宅などはいいですが、中には団地などで階段しかない場合もあります。
しかし、ネットスーパーはリピーターがほとんどで、顔見知りとなり楽しく配達をすることができますし、配送業界で課題となっている不在もほとんどありません。
企業配とは、会社や事務所に注文のあった荷物を届けます。企業配の特徴は、基本的に企業が稼働している時間しか配達をしないので、不在もほぼなく、土日祝休みが多いです。
また、与えられたエリアの配達となるので一度場所や道を覚えてしまえば、効率よく配達をすることができます。
スポット配送はなかなか聞いたことがないかもしれませんが、これは単発的な仕事で長距離の配達となることが多いです。
荷物一つだけを往復数百キロという案件も多くあります。その分報酬はいいですが、いつくるかわからない仕事なので、安定的とは言えません。
ただ、普段の仕事のプラスαや固定給の契約をしている人にはやりやすい仕事かもしれません。
それぞれの仕事内容





宅配、企業配、ネットスーパーなどそれぞれの仕事内容を紹介します。
宅配
宅配は、ユーザーが注文した商品を出荷元から依頼を受けて、ユーザーのもとに届ける仕事です。だいたい、朝は8時くらい稼働して、夜は20時台の最終便の配達をしています。
個人宅への配送が多いため、不在がつきものです。そのため、配達しても配達しても荷物が減らない場合もあります。
しかし、個人宅への配達がほとんどで、極端に重い荷物などもありません。戸建てやマンションが多いので、階段などが少ない部類です。また、日用品や衣類、個人から個人への荷物が多いので、小包程度の荷物がほとんどです。
企業配
企業配は、企業からの注文に対して企業に配達を行うものになります。企業配の大きな特徴は、不在が少ないことです。会社が営業中であれば、誰かしら荷物を受け取ってくれる人がいます。
そのため、不在が少ないドライバーには嬉しい仕事です。その点、事務用品などから小さな家具まで幅広い配達があり、コピー用紙などの注文は日常なので荷物は比較的重たいです。
また、雑居ビルなどの配達であると、エレベーターがない場合もあるので、その場合はドライバー泣かせです。
ネットスーパー
基本的に食品の配達ですが、日用品の配達も行います。食品の他、ティッシュや洗剤、トイレットペーパーなどです。スーパーで売られている物は、配達の対象となると考えるとよいでしょう。
そのため、ドリンクのケース販売もあるため、荷物が極端に重い場合もあります。また、基本的には個人宅の宅配となりますが、中には団地などもあり、5階建て、エレベーターなしなどの案件もあります。
一日あたりの件数は少ないかもしれませんが、意外にも体力が必要な配達かもしれません。
スポット配送
単発での仕事が多く、ひとつのものだけの配達が多いです。一番の特徴は、県をまたいでの仕事が多いということ。この中で一番、走行距離が多いと言えます。
ただ、定期的にある仕事ではないので、スポットだけで収入を得るのは難しいといえます。
軽貨物ドライバーの一日の流れ


宅配便の場合
-
8:00
着車、積み込み
-
9:00
配送
-
12:00
昼食
-
13:00
積み込み
-
19:00〜
夜の時間指定が終わり次第終了
-
20:00
締め作業
ネットスーパーの場合
-
10:30
着車・朝礼・積み込み
-
11:00
配送
-
12:00
昼食
-
13:00
戻り・積み込み
-
17:00
戻り・積み込み
-
20:00
戻り・締め作業
企業配の場合
-
6:30
着車
-
6:40
積み込み
-
7:15
配送ルートを組む
-
8:00
配送業務開始
-
12:00
昼食
-
14:00
戻り・積み込み
-
15:30
配送開始
-
17:00〜
業務終了
※一日の流れは一例です。
配達先や、配達するものにより、始業時間や終業時間が大きく変わります。その分、売り上げも大きく変わり、宅配や企業配が歩合制であるので対して、ネットスーパーは個数での配達ではなく、日当制であることが多いです。
ネットスーパーは個数や件数をこなすというよりは、その日のうちに注文をさばくことを目的としています。また、朝遅いぶん、終業時間も他と比べると遅いと言えます。
まとめ
軽貨物には他にも、精密機器を専門に配送しているドライバーや小さな家具を配送しているドライバーもいます。軽貨物ドライバーとして、初めて職に就く場合は、今回紹介した業務内容を探してみることをおすすめします。
比較的、収入も安定しており、ハードルの低いものとなっているからです。また、軽貨物ドライバーが多く所属しているので、学ぶこともできるためです。労働時間や休日などの兼ね合いも含めて、仕事内容を確認したうえで、業務内容を選択するといいでしょう。
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