アマゾンフレックスで働く多くのドライバーが恐れているのがアカウントの停止です。なんの前触れもなく、ある日突然アマゾンフレックスをクビになったという声を聞き、不安に思っている人もいるでしょう。
クビのことについて調べようと思っても、公式サイトにはアカウント停止についてそれほど詳細な説明はありません。
今回は、アマゾンフレックスでアカウント停止に陥る原因や、復活の可能性について解説します。
どのような行為がアカウント停止につながるのか、どうすればアカウント停止を避けられるのかについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
アマゾンフレックスはクビになることがある？
アマゾンフレックスでは、ある日突然クビ（アカウント停止）になる可能性があります。
実際にネットやSNSで、アマゾンフレックスをクビになったという投稿を目にして、不安になった人もいるのではないでしょうか。
ここでは、一時的にアカウントが停止になることや、一方的に契約解除をされるケース、クビになった場合の通達方法、クビになる際の基準の有無などについて解説します。
条件によって、アカウント一時停止になる
アマゾンフレックスをクビにはならなかったとしても、場合によってはアカウントが一時停止になることがあります。
アカウントが一時停止されると、その間は稼働できなくなりますが、クビの場合とは異なり、一時停止に至った原因を改善すればアカウントは復活します。
ただし、アカウントの一時停止から2週間後までのオファーを取っていた場合は、すべて強制キャンセルされてしまうため、アカウントが復活するとはいえ、一時停止に陥る可能性のある事態は避けるに越したことはありません。
アカウントの一時停止の原因として挙げられるのは、運転免許証や車検証の更新を怠ったために期限が切れてしまった場合などです。
アカウントの一時停止は決して珍しいことではなく、Twitterでは実際に一時停止になった人のツイートが投稿されています。
アカウントの一時停止の理由については、メールで詳細が送られてくることになっていますが、上記のツイートでも書かれているように、中には突然一時停止に陥るケースもあるようです。
一方的な契約解除のケースもある
アマゾンから一方的に契約解除されるケースもあります。
中には、身に覚えのないミスを指摘され、一方的に契約解除の通達がメールで送られてくることも……。
メールを受け取ってから10日以内であれば、アカウント停止の決定に対し異議申し立てができますが、決定が覆るとはかぎりません。
また、アマゾンの社員と直接話せる窓口が用意されていないため、異議申し立ての際はメールで反論するしか術がないのです。
アマゾンフレックスのアカウント停止はどのように通達される？
アカウント停止に関する通達はメールで送られてきます。
メールにはアカウント停止に至った経緯と、そのメールをもってアマゾンフレックスとの契約を解除する旨、さらに今後アマゾンフレックスのプログラムに参加できないことが記載されています。
メールを受け取ったあとはアプリにログインできなくなるため、それ以降は一切稼働できません。
クビ（アカウント停止）になる明確な基準はある？
アマゾンフレックスのアカウントが停止される明確な基準は不明です。
アカウントが停止になる可能性があると予想できる行動はいくつかありますが、どのようなことを何回したら停止になるのかという基準は、今のところ公表されていません。
アカウント停止になる可能性がある行動については、次章で詳しく解説します。
アマゾンフレックスでクビ（アカウント停止）になる可能性のある行動は？
アマゾンフレックスでは突然アカウント停止になる可能性があると前述しましたが、アカウント停止の原因は、ルールや常識を守って配達していれば、たいていの場合は避けられるような事柄であるため、必要以上に恐れる必要はありません。
ここでは、アカウント停止になる可能性のある行動について解説します。
どのような行動をとるとアカウント停止になるのかをしっかり把握し、アカウント停止を予防しましょう。
未配が多い
時間内に荷物を配りきれない「未配」を何回か繰り返すと、アマゾンフレックスのアカウントが停止されることがあります。
ただ、アマゾンフレックスには「ナーサリー期間」という制度があり、アマゾンフレックスではじめて稼働した日から20回目までは、荷物の量が通常の4割減になります。
また、ナーサリー期間中はよほど大きな規約違反をしないかぎりアカウント停止になりません。そのため、ナーサリー期間中であれば未配を気にする必要はありません。
未配を気にしなければならないのはナーサリー期間終了後です。
ナーサリー期間中にしっかり仕事に慣れておかないと、期間が終了したとたんに荷物が増え、未配を出してしまいかねません。
ナーサリー期間終了後は、荷物を配りきれるように時間配分をしながら配達する必要があります。
配達遅延が多い
配達遅延を何回か繰り返した場合も、アカウント停止につながるといわれています。
未配の場合同様に、ナーサリー期間中であれば多少遅配を出してしまってもアカウントが停止することはありませんが、「指定された時間内に配達する」という、荷物の配達において当たり前のことを習慣づけるためにも、はじめから荷物の時間指定を意識しながら配達するようにしましょう。
配達遅延とは逆に、指定の時間よりも早く配達してしまう早配も、アカウントの停止につながる可能性があります。
時間指定があるのに、「ほかの荷物の配達で近くまで来たためついでに配達した」というのはドライバーの勝手な都合です。
顧客はそれぞれ理由があって時間を指定しているため、時間指定のある荷物の配達は早くても遅くてもNGだと覚えておきましょう。
当日キャンセルが多い
アマゾンフレックスの場合、当日キャンセルにも注意が必要です。
アマゾンフレックスでは、一度オファーを受けたとしても、仕事が始まる時間まで24時間を切っていなければ、アカウントへの影響なく仕事をキャンセルできますが、当日のキャンセルはアカウント停止の原因になる可能性があります。
ありがちなのは、繁忙期に多い「報酬割増オファー」を受けたいがために、先約のオファーを当日キャンセルするケースです。
より報酬が高い案件を取りたい気持ちはわかりますが、長くアマゾンフレックスで働きたいのであれば当日キャンセルは避けるべきでしょう。
その他アマゾンフレックスの規約に反する行動全般
アマゾンフレックスの規約に反する行動をした場合も、アカウント停止につながる可能性があります。
アマゾンフレックスの規約に反する行為とは、たとえば2人で配達することなどです。
そのほか、駐禁や信号無視、飲酒運転など、交通ルールに反した場合も規約違反に該当します。特に、交通ルール違反に関しては一発でアカウント停止になるおそれがあります。
アマゾンフレックスでクビ（アカウント停止）にならないための対策
荷物を配達する上で、人為的なミスを完全に防ぐことは難しいですが、どのような行為がアマゾンフレックスのアカウント停止につながるのかを把握し、日々気をつけるだけでもアカウント停止の可能性は減らせます。
ここでは、アカウント停止にならないための対策を紹介します。
未配を防ぐ
未配を防ぐことで、アマゾンフレックスのアカウントが停止する可能性を減らすことができます。
未配を防ぐためには、とにかく配達そのものに慣れることが重要です。
アマゾンフレックスでは未経験の場合でも研修がなく、誰かに教えてもらえる機会が用意されていないため、ナーサリー期間に実地で学ぶしかありません。
しかし、配達自体に慣れ、配達スキルが上がれば未配をする回数は減っていきます。
荷物の積み方や配達ルートの回り方を改善し、反省点を改めていけば余裕をもって配達できるようになるでしょう。
そのほか、同じステーションで活動している先輩ドライバーや、レスキューに入ってくれたドライバーに配達のコツを聞くのも参考になるでしょう。
誤配を防ぐ
誤配は、自分の意識次第で改善できるミスだといえます。なぜなら、誤配してしまう原因のほとんどが確認不足だからです。
荷物に書かれている住所・氏名と、アマゾンフレックスのアプリ上でピンが示す位置、配達先の家に出ている表札などをよく確認すれば、ほとんどの誤配は防げるためです。
配達場所がアプリに表示されない場合や、配達先に表札がない場合など、正しい配達先かどうか確信が持てない状態での置き配は避けましょう。
配達中は、時間的な制約があることからくる焦りが原因で正常な判断ができず、正確に配達することよりも、とにかく荷物を減らすことに意識が向いてしまいがちです。
しかし、少しでも不安要素がある場合は無理に置き配せず、顧客に直接確認するようにしましょう。
置き配指定になっている場合、インターフォンを押すとクレームが来る可能性もありますが、「配達場所が正しいかわからなかったため住所と氏名を確認させてほしい」と顧客に伝えれば、たいていの場合は怒られません。
時間厳守を徹底する
アマゾンフレックスでは、配達中に荷物の時間指定を守ることはもちろん、配達以外の部分でも時間を守る必要があります。
なぜなら、アマゾンフレックスのステーションに入場できる時間が決まっており、時間内に荷物を配達できればいつステーションに出勤してもよいというわけではないためです。
万が一遅刻した場合は、オファーが自動的にキャンセルされてしまうことがあり、自動キャンセルが続けばアカウントの停止に影響します。
そのため、アマゾンフレックスでは、配達開始前から配達完了後まで徹底した時間厳守が必要です。なお、入場できる時間はステーションによって異なるため、事前に確認しておいてくださいね。
アマゾンフレックスのアカウント停止から復活する方法は？
アマゾンフレックスのアカウントが停止した場合、どうすれば解除できるのか、そもそもアカウント停止を解除できるのかについては、公式サイトにも明言されていません。
ただ、アカウント停止について異議がある場合は、10日以内であれば指定されたメールアドレスに対しメールでの申し立てが可能です。
よほど理不尽な理由でないかぎり、決定は覆りませんが、申し立てが通ればアカウント停止は解除されます。
申し立てが通らなかった場合は、アカウント停止から12カ月が経過したあと、プログラムに再度参加できる状態になってから再び登録手続きを行うしかありません。
しかし「プログラムに参加できる状態」というのが、どのような状態を指すのかについては明確にされていないため、12カ月経過すれば必ず再登録できるとは限りません。
そのため、もっとも重要なのは、アカウント停止にならないよう日常的に意識し、気をつけて業務をこなすことです。
アカウント停止につながる可能性のある行動を慎み、業務中は常に真摯に取り組みましょう。
なお、アカウントが一時停止された場合については、一時停止の原因が改善されればアカウントが復活するとされています。一時停止の原因となった事柄の改善が認められれば、アカウント復活のメールが届き、再びアプリにログインできるようになります。
アマゾンフレックスのアカウントを複数持つことは可能？
アマゾンフレックスでは、1人につきひとつのアカウントしか持てません。
アカウントを複数持つことはアマゾンフレックスの規約で禁止されており、すでにアカウントを持った状態で新たに作成しようとしても、免許証などの情報がもともと存在しているアカウントに紐づいているため作成できないでしょう。
万が一作成できたとしても、プログラムへの参加資格に影響が及ぶため、アカウントを複数作成することはおすすめできません。
軽貨物初心者は委託ドライバーから始めるのがおすすめ◎
アマゾンフレックスは、数ある軽貨物案件の中でも自由度の高い働き方です。
しかしその一方で、特に初心者の場合、配達そのものに慣れないうちは、アカウント停止のリスクがつきまといます。
そのため、研修などがない状態でアカウント停止に怯えながら仕事をするよりも、まずは研修制度が整っている環境で経験を積んだほうがよいでしょう。
委託ドライバーであれば、経験豊富なドライバーが横乗りしながら、荷物の積み方や配達の仕方を一から教えてくれるため、未経験者や軽貨物初心者でも安心して始められます。
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