仕事をしている人たちの中で、「仕事をやめたい!」と思ったことがない人はいないでしょう。軽貨物ドライバーの多くもそうだと思います。
辞めたいと思うような劣悪な運送会社もあるのもまた、残念な現実です。
また、日々の業務に追われ疲れてくると、軽貨物ドライバーの仕事を辞めたいと思うこともあるでしょう。さらに、自分の中で解決しづらい嫌なことが起こるとより一層やめたいと思うこともあると思います。
今回は、軽貨物ドライバーが仕事を辞めたいと思った理由ベスト5と軽貨物ドライバーが辞めたいと思ったらすぐに辞めた方が良い運送会社の特徴、やめると決めた際に一瞬考えるべきことについて、ご紹介していきます。
今働いている運送会社が下記に該当するようなところでしたら、退職を考え、実行されることを強くおすすめしたいです。
軽貨物ドライバーが仕事を辞めたいと思った理由ベスト5
軽貨物ドライバーの仕事を辞めたいと思った理由をランキング形式でご紹介していきます。
と迷っている方も、同じように考えて実際辞めている方もいるのではないでしょうか。自分一人だけではないということを知ってもらえたら嬉しいです。
第5位「荷主との関係性に嫌気がさしてしまった」
荷主と軽貨物ドライバーの間では、仕事を依頼する側と依頼される側の2者が存在してしまいますので、どうしても上下関係ができてしまいます。ほとんどの場合は良好な上下関係か、いたって普通の上下関係が構築されるのが普通です。
しかし、上から高圧的な態度で仕事を依頼してきたり、時間や料金など無理難題をふっかけてきたりする依頼主もいます。
1回限りの付き合いなら我慢できることでも、会社に就職して軽貨物ドライバーの仕事をしていたり、業務委託されている依頼主だったりする場合には、常にイライラとモヤモヤの中仕事をすることになるでしょう。
第4位「腰椎ヘルニアになってしまった」
ドライバー全員の悩みと言っても過言ではない腰痛。とくに運送系のドライバーは毎日長時間の運転で座りっぱなしな上に、荷物の持ち運びも多く、腰を壊してしまう方も多いです。
椎間板ヘルニアといった耐えがたい痛みのある職業病になってしまって、仕事を辞めるという選択をする方も少なくありません。
軽貨物ドライバーも体が資本ですので、腰痛軽減バンドや荷物の持ち運び時に腰用のサポーターを使うなど、腰の状態を悪くしないようなケアを怠らないにしましょう。
第3位「体力的に業務をこなすことが難しくなった」
体力的に業務をこなすことが難しくなったという方も多いです。若い頃には体力もありこなせた仕事も、年を重ねていくことで、疲れが取れにくくなってしまったという方も。
軽貨物ドライバーの仕事を長く続けるためにも、日々の業務以外でも体のメンテナンスやトレーニングを続けて、少しでも体力が落ちないように努めていくことが、仕事を長く続ける上で必要になるでしょう。
体力があれば、定年という考えなく働けるのが軽貨物ドライバーの魅力でもありますので、体力向上に日々努めていくことが重要です。
第2位「週6日営業でかつ深夜帯もありきつい」
ドライバー不足が深刻になるにつれ、ドライバーの確保が各社急務となっています。
一昔前に比べて、軽貨物ドライバーの労働環境も非常に良くなってきています。ですが、人手不足は深刻であるため、週6日制で働いている時間もまちまちという方もまだまだ多い業界です。
自分の時間や家族との時間が取れないとことを理由に、仕事を辞めてしまうという選択肢を取る方が多くいます。会社に所属してなくても、軽貨物ドライバーの仕事を行える環境が整ってきているため、自分のペースや家族の事情に合わせて働くという選択肢も増えていることも後押ししているのでしょう。
第1位「思ったよりも稼げない」
思ったより稼げないという理由で退職される方が多くいます。確かに見た目の収入は多いこともある軽貨物ドライバーですが、ガソリン代や車両のメンテナンス代など、日々の経費を差し引いていった場合、思っていたよりも稼げていないということもあります。
軽貨物ドライバーの仕事も経験や配送技術といった一朝一夕で身につかない能力が求められることも多いです。経験を積んで行くことでより多くの荷物を運ぶことができるため、今の収入だけが全てではありません。
諦めずに続けていくことで、より収入を多くしていくこともできる仕事です。思ったよりも稼げないと思っても、今一度立ち止まって日々の仕事を見直してみることで思わぬ発見もあるのではないでしょうか。
軽貨物ドライバーが辞めたい!と思ったらすぐに退職方が良い運送会社の特徴とは
次に軽貨物ドライバーが辞めたいと思う運送会社の特徴についてご紹介していきましょう。このご時世に、こんなひどい運送会社があるのと思う方もいるかもしれませんが、実際にあった事例を踏まえています。
非常に悪質な運送会社も残念ながらまだまだありますので、気をつけて仕事をしていく必要がありますし、もしも働いているところが下記に該当するような運送会社でしたら、退職されることを強くおすすめしたいです。
お金にルーズすぎる
お金にルーズすぎる運送会社の特徴としてあげられることは、「給料の未払いや滞納がある」や「残業代を支払わない」こと、「低賃金で働かされる」ことがある職場です。
給料の未払いや滞納がある
給料の未払いや滞納がある運送会社は非常に悪質です。
支払われないのは会社の経営が危ないということでもありますが、軽貨物ドライバーの生活基盤となるお金を支払わないというのは生活ができなくなるようにさせているということ。
生活するために仕事をしているわけですし、給料の未払いや滞納がある運送会社は即刻退職すべき職場でしょう。
残業代を支払わない
残業しても残業代を支払わない運送会社も多いです。残業するのは能力がない証だといってパワハラまがいのことも言い始めます。
軽貨物ドライバーに過失なく残業を指示され、かつ残業しても対価を支払おうとしない運送会社は辞めた方が良いと言えるでしょう。
低賃金で働かされる
軽貨物ドライバーは歩合制や日給制で働いています。各運送会社で、歩合の取り決めや日給の額も変わってきますが、平均的な給料相場よりも以上に安い賃金で働かせようとする運送会社もあるのが現実です。
平均的な給料相場は、歩合制ですと1個120円から150円ほどで、日給制ですと1日10,000円から15,000円ほどになります。
車両点検にコストを払おうとしない運送会社
2019年に貨物自動車運送事業法が改正されました。国が定めた保安基準を満たすように車両を点検・整備をすることが法律に明記されました。
点検や整備を行わないような危険な運送会社で働くことは命を失う危険もあります。早急に軽貨物ドライバーが退職を考えるべき運送会社です。
法定の勤務時間や労働日数を無視している
労働基準法を守らない運送会社も退職を考えた方が良いでしょう。
特に1週間の労働時間の上限である40時間以上の労働をさせられ、1日の拘束時間上限である16時間を週2回以上させるような運送会社は悪徳なところです。
厚生労働省によって定められた「自動車業における労働時間等の改善基準」を無視するような運送会社には気をつけてください。
トラブル時の自己負担が異常なほど重い
軽貨物ドライバーがどんなに気をつけていても、誤配や道路混雑による遅配、思わぬ事故やトラブルによる荷物の破損は避けられないのも現実です。
軽貨物ドライバーに重大な過失がある場合には軽貨物ドライバーがある程度損失を補う必要性もでてきますが、軽貨物ドライバー側に大きな過失がないのに会社が責任を負担しようとしない場合には、良い運送会社とはいえないでしょう。
トラブル時に軽貨物ドライバー側の自己負担が多すぎるという運送業者もまだまだありますので、気をつけていかなければなりません。
回ってくる仕事の案件が他の人と比べて特に自分だけ少ない
他の軽貨物ドライバーと配送の能力が同じなのに、明らかに回ってくる荷物の個数が以上に少ないという嫌がらせを運送会社から受けることもあります。
こちらに落ち度がないのに、嫌がらせをしてくるような運送会社に長く勤めても良いことは何もありません。退職を検討すべきでしょう。
軽貨物ドライバーの仕事を辞める前にした方が良いこと
軽貨物ドライバーの仕事を辞めようと思い辞めるまでにしておいた方が良いことについて、まとめていきました。
運送会社を辞めて無職になったり、個人事業主として開業していったりする際に、会社を辞めてしまうと不利になることもありますので、仕事を辞める前にしておいた方が良いこともあるのが現実です。
しっかりと準備して仕事を辞めていきましょう。
クレジットカードを作っておこう!
仕事を辞めて無職になってしまったり、個人事業主として働いて行ったりする際に、クレジットカードの審査が厳しくなるということもあります。
クレジットカードを持っていない方は会社を辞める前に、クレジットカードを作っておくことを強くおすすめしたいです。フリーランスで働いていく際にもクレジットカードがあると便利ですので作っておく方がよいでしょう。
他の仕事に就くのかフリーランスで働くのか考えよう!
軽貨物ドライバー業務を行う会社を辞める際には、他の業界の仕事に転職するのか、車の運転に関わる仕事に就くのか、フリーランスの個人事業主として軽貨物ドライバーの仕事を続けるのか。
様々な選択肢を考えて、どの方向にいくのかを決めて辞めるようにしていくことが重要です。次の人生のステージを決めずに行き当たりばったりで仕事を辞めることはおすすめできませんし、リスクが非常に大きいので気をつけてください。
有給消化しておこう!
会社に正社員として軽貨物ドライバーの仕事を行っていた方は、有給の消化もしておくことをおすすめします。なかなか周りの目も気になるところですが、有給中に、次の仕事を見つけたり、フリーランスになるための準備を行ったりすることもできるでしょう。
有給中に次の仕事の面接にいく方も多いです。フリーランスになる方は、確定申告の仕方を勉強したり、軽貨物ドライバーと荷主をマッチングしてくれるサービスに登録したり、委託業者を調べて直接話をしたりしておくという時間にもあてられるでしょう。
今まで頑張ってきたのですから、しっかりと権利を行使して次のステージの準備に当てていくこともできます。
取引先に挨拶回りをしておこう!
取引があった荷主の方に退職の挨拶回りをしておきましょう。次にどんな仕事をやるのか決まっている方は、ついでにその話を少ししておくのもありです。取引があった方が、次の仕事でも仕事を依頼していきてくれるということも多くあります。
今までの感謝を伝えるだけでなく、次の人生の足掛かりになる可能性も多分にありますので、しっかりと次の仕事先も伝えておくようにしましょう。
軽貨物ドライバーが運送会社を辞めたい!と決めたときに一瞬考えた方がよいこと
軽貨物ドライバーが運送会社を辞めたいと決めたときに一瞬考えた方がよいことをまとめておきました。退職しようと決めている時には周りがみえなくなり、冷静なときにはちゃんと判断できることができなくなることもあります。
普段から退職する時に考えておかなければいけないことを漠然と考えておくと、いざ辞めようと決めた時に熱くなりすぎずに冷静に手続きを進めていくことができるでしょう。
生活を半年維持できる貯金はありますか?
預金通帳を見てみてください。
独身ですと、辞めても次の仕事まで何かしらのアルバイトで食いつなぐということも可能ですが、所帯を持っている場合はそうはいかないでしょう。
子どもの教育に関する出費や食費、家賃、光熱費など、生活に関わるお金を半年間払える額は口座に入っているでしょうか?
冷静に通帳を見て預金額をしっかり認識しておくことも重要です。
家族と相談して決めましたか?
独身の場合なら自分一人の決心で良いでしょう。ですが、所帯を持っている場合にはそうはいきません。
一家の大黒柱の突然の退職は、皆が動揺してしまいます。しっかりと家族会議を重ねて、今後のことも話して誠実に向き合っておく必要があるでしょう。
家族の心配を少なくしていくために相談しておくことは大変重要ですので忘れないでください。
一時の怒りで辞めようとしていませんか?
仕事をしていると、人間誰でも瞬間的に怒りが増幅されることもあります。ですが、一時の怒りで仕事を辞めてしまうと、大変後悔することが多いです。
納得できるちゃんとした理由を冷静に考えられ、検討していった結果、退職を選んだということが失敗しない退職になるでしょう。
次の仕事のことややりたいことを考えていますか?
次の仕事ややりたいことを考えずに退職するのは避けた方が良いです。仕事を辞めると今までの生活と違い、起きる時間も適当で良いですし、自由な時間も多くなり、非常にだらだらと過ごしてしまうことも多くなってしまいます。
ですので、次の仕事のことややりたいことを考えておいてから、仕事を辞めていかないと、退職後、働く気力も徐々に減少してきてしまうでしょう。
退職してすぐに次の仕事ややりたいことに向かっていけると、次の人生のステップに順調に進んでいけることが多いです。
貸与されている品の返却先や仕事の引き継ぎなど
職場から貸与されている品や仕事の引き継ぎをしないまま辞めてしまうと、後任の方や周りの方に迷惑をかけてしまいます。
どんなに恨み辛みがある職場でも、立つ鳥跡を濁さず。しっかりと貸与品の返却や引き継ぎ書の作成を済ませてから辞めるようにすることが重要です。
まとめ:「軽貨物ドライバーは人材不足で引く手数多!辞めたいと思う職場で無理に働かなくて良いのでは?」
軽貨物ドライバーが辞めたいと思うような悪質な運送会社もまだまだあるのが残念な現実です。
人間誰しも今の仕事を辞めたいと思う時はあるでしょう。ですが、なかなか行動できないこともあります。仕事を辞めるということはまだまだ日本の社会ではネガティブに考えられていますが、大きなビジネスチャンスと出会えるきっかけであるとも言えるでしょう。
次の人生のステージをより良くするためにも、辞める前に一度立ち止まって考えたり、次の仕事の準備をしっかりとしていったりすることを強くおすすめしたいです。
[clink url=”https://hakobozu.com/articles/example-of-someone-who-can-and-cannot-earn-money/”]