物流版ウーバーとも呼ばれるLalamoveが、遂に日本に上陸しました。
この記事では、Lalamoveのサービスがいつ本格的に始まるのか、またドライバーとして稼げるのかといった疑問にお答えします。
さらに、Lalamoveのサービスの特徴を理解したうえで、ドライバーになるメリットや登録方法についても詳しく解説します。
アマゾンフレックスなどの既存サービスで思うように収入が伸びず、新興サービスLalamoveに興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
Lalamoveとは
Lalamoveは、配達を依頼したいユーザーと配達ドライバーを即座にマッチングするインスタント配達サービスであり、運営会社はLalamove Japan株式会社です。
荷物を運んでほしい顧客は、アプリを使って集荷先とお届け先を入力するだけで、近くのドライバーと簡単にマッチングできます。
法人・個人どちらでも利用できるのに加え、ウーバーイーツのサービスの仕組みに似ていることから、物流版ウーバーとも言われています。
配達員になるには、面接などもなく必要情報を入力するだけ。未経験でもすぐに配達員として働けるサービスとして、ドライバーから注目を集めています。
出典:Lalamoveについて|Lalamove
Lalamoveはどこの国で始まった?
Lalamoveは、2013年に香港で設立されたサービスです。
最初は香港でスタートし、アジア・ラテンアメリカを中心に多くの国や地域へと事業を拡大しています。
出典:インスタント配達アプリ「Lalamove」が日本へ正式参入、迅速・手頃・確実な配送サービスを提供|Lalamove
Lalamoveの仕組み
Lalamoveはアプリを通じて24時間365日利用でき、配達料金の確認と支払いがアプリ内で完結します。
さらに、配達対象の荷物は小さな荷物から大型の家具や引っ越し、食品まで幅広くなっており、「急に荷物を届けたい」という顧客のニーズに対応しています。
また、リーズナブルな配達料金に加え、クーポンも用意されているため、誰でも手軽に配達を依頼できる便利なサービスといえます。
出典:インスタント配達アプリ Lalamove(ララムーブ)って何?|Lalamove
Lalamoveのサービスの特徴
Lalamoveのサービスには独自の特徴があり、アマゾンフレックスやピックゴーなどの既存サービスとはいくつか異なるポイントがあります。
ここからは、Lalamoveならではの特徴を3つ解説します。
即時配達を可能にするマッチングシステム
Lalamoveは、集荷から配達までスムーズに対応できるシステムを構築しており、さまざまな場面で頼りになるサービスです。
例えば、店舗で購入した家電や家具を自宅に運ぶ際や、ネットショップやフリマアプリの商品を発送したいが、配達料金が高いと感じる場合にも、Lalamoveなら安価な料金で配達が可能です。
さらに、「配達業者の営業所に荷物を持ち込むのが手間」と感じる方にも、Lalamoveのサービスが役立ちます。
出荷漏れの発生時や急な注文で商品をすぐに届けなければならないときなどの、「すぐに届けたい」のニーズに対応できるのがLalamoveです。
配達予約・荷物追跡・決済をすべてオンライン管理
Lalamoveは、配達予約・荷物追跡・決済をすべてオンラインで管理しています。
具体的には、顧客はマップを使って簡単にお届け先を設定でき、配達中の荷物はGPSでリアルタイムに追跡可能です。
これにより、顧客は荷物の配達状況をいつでも確認できます。
また、配達料金の支払いもアプリ内で完結し、クレジットカードを登録しておけば、依頼時にチャージしてオンライン決済できます。
車両1台貸し切りチャーター便サービス
Lalamoveの車両1台貸し切りのチャーター便サービスには、いくつかメリットがあります。
まず、支払いは車両1台単位で発生するため、車両に積み込める荷物量であれば、荷物の個数が増えても料金は変わりません。
これにより、荷物が多い場合や大きなサイズの荷物を運びたい場合にも追加料金の心配がありません。
一方、アマゾンフレックスやピックゴーでは、通常、荷物の個数やサイズに応じて異なる料金が発生することがほとんどです。
また、ほかの荷物と混載されない点もLalamoveチャーター便サービスの特徴です。
混載がないので、外部からの汚損などの荷物事故リスクが低くなります。
さらに、チャーター便サービスは即日配達にも対応しているため、急ぎの配達にも最適です。
日本でLalamoveの配達が始まるのはいつから?
Lalamoveの配達が日本ではいつから始まるのか、開始前にはさまざまな情報が飛び交っていました。
実際には、2024年7月23日から試験運用がスタートし、正式なサービス開始は2024年8月5日となっています。
Lalamoveドライバーになるメリット
Lalamoveは、アマゾンフレックスやピックゴーなどの既存サービスとは異なるサービスを展開しています。
では、配達する側(ドライバー)にとって新興サービスであるLalamoveのドライバーになるメリットはどのような点にあるのでしょうか。
3つのメリットについて、詳しくみていきましょう。
柔軟性のある働き方が可能
Lalamoveでは、別に本業があってもスキマ時間で働くことができます。
会社員として働く場合、一般的に平日の9時ごろから18時ごろまで拘束されることがほとんどです。
Lalamoveでは、好きな時間に注文内容を確認してから、自分の好きな案件を自由に選べます。
家族との時間を増やしたい方や、スキマ時間で収入を増やしたい方、毎日同じ仕事に飽きている方には、Lalamoveのドライバーになるという選択肢を考えてみるとよいでしょう。
出典:Lalamove の配達パートナーになるべき 5 つの理由|Lalamove
出金手数料がかからない
Lalamoveでは出金手数料が発生しません。
稼いだ金額がそのまま振り込まれるため、数をこなしても手数料負担が大きくなることもありません。
類似サービスであるピックゴーでは、振込の際に報酬から手数料が差し引かれ、振込額25万円未満の場合は15%、25万円以上なら10%の手数料がかかります。
アマゾンフレックスでは、Lalamoveと同様に出金手数料は無料です。
出典:Lalamoveの配達パートナーとして働く理由は?|Lalamove
幅広いサービスから高いニーズが見込める
Lalamoveは、さまざまな運搬依頼に対応しており、大型の家具や家電、引っ越し荷物から小型の荷物まで幅広くカバーしています。
特に、急ぎの配達や即日配達のニーズが高いため、サービスが浸透していくに連れ、依頼が頻繁に発生し、安定した収入が期待できるでしょう。
出典:Lalamove(ララムーブ)では、なにが運べるの?|Lalamove
日本でのLalamoveでの評判は?
ここでは、日本でのLalamoveに関する評判について、利用者とドライバー双方の声を紹介します。
まず、利用者の声です。
Lalamoveは2024年8月5日に正式にサービスを開始したため、日本国内での具体的な利用者の声はまだ少ない状況です。
ですが、中には実際に利用した顧客もおり、スムーズに配達を手配できて感動したとの声もみられます。
一方で、海外ではドライバーによるサービスの質にばらつきがあるとの指摘が報告されています。
次に、ドライバーの声についてみていきましょう。
Lalamoveの配達パートナー登録は、アマゾンフレックスと比べて迅速に行えると好評です。
また、オファーの単価が高い点も、実際にLalamoveのドライバーとして稼働する方々から好意的な評価を得ています。
Lalamoveは稼げる?
結論として、2024年9月時点ではLalamoveで大きく稼ぐのは難しいかもしれません。
正式なサービス開始から間もないため、まだ利用者に十分に認知されておらず、注文数が少ないからです。
一方で、Lalamoveは配達単価が高めに設定されている特徴をもちます。
今後、サービスが日本全国に広がり、利用者が増えることで、安定した収入や大きな収入を得られる可能性が高まるでしょう。
Lalamoveの報酬体系
Lalamoveの報酬は、軽自動車や軽トラックを利用する場合、基本料金(1件あたりの配達)は2,200円からスタートします。
さらに、以下のような追加報酬が加わる可能性もあります。
- 家具の組み立てなどを手伝った場合の報酬
- 30分以上の待機が発生した際の待機報酬
- 夜間の配達に対する割増料金
具体的な追加報酬の内容や金額は、2024年9月時点では明確になっていません。
また、Lalamoveにはウーバーイーツのクエストに似た「ミッション」制度があります。
特定の条件を達成することで、さらに高い収入が期待できるでしょう。
【FAQ】日本のLalamoveに関するよくある質問
ここでは、2024年9月時点の情報に基づき、日本のLalamoveに関するよくある質問に回答していきます。
サービス提供エリアは?
2024年9月時点、Lalamoveのサービス提供エリアは東京23区全域に限定されています。
今後はさらにエリアを拡大する予定とのことですが、大阪や関西・九州・東海エリアは対象エリアになっていません。
出典:よくある質問|Lalamove
バイクでの配達は可能?
Lalamoveの配達に使用できる車両は、軽バン・軽オープントラック・軽ボックストラックに限られています。
海外ではバイクやトラックのドライバーも募集されていますが、日本でのバイク配達の募集はまだ予定されていません。
出典:車両と料金詳細|Lalamove
Lalamoveでは何を運ぶ?
Lalamoveで運ぶ荷物には、次のようなものがあります。
- 壊れやすい花束やケーキ
- 食品やデリバリー品
- 趣味に関するアイテムやグッズ
- 引っ越しの荷物
- 家具やインテリア
- イベント設営時に急遽必要な物品
- 建設現場で使う工具や材料
- 会場へのケータリング
- ビジネス関連のサポート物品
これらのさまざまな用途に対応できるのが、Lalamoveの強みです。
出典:
Lalamove(ララムーブ)では、なにが運べるの?|Lalamove
こんな業界でお使いいただけます|Lalamove
Lalamove配達員への登録方法
Lalamoveの配達員になるには、年齢が18歳以上で運転免許証を持っている必要があります。
登録手順は、以下のとおりです。
- LalamoveのWebページまたは専用アプリで、配達パートナー登録画面に携帯番号を入力する
- 配達を希望する都市を入力する
- 所有している車両タイプについて「軽バン・軽トラック・軽トラパネルバン・軽自動車」から選択する
- Lalamoveの利用規約およびプライバシーポリシーに同意する
- Lalamoveから携帯番号にテキストメッセージが送信される
- 身分証明書・運転免許証・車両登録証・自賠責保険証を送信する
- ドライバーの適性テストを受ける
ドライバーの適性テストに合格すると5日以内に仮パスワードが送信されます。
その仮パスワードでログインし、自分でパスワードを変更すれば本登録が完了します。
出典:Lalamove配達パートナー募集|Lalamove
継続的に安定収入が欲しい場合は業務委託ドライバーがおすすめ◎
Lalamoveは、さまざまな荷物の運搬が可能かつ、即時依頼が可能なため、日本でも高い需要が見込まれています。
ドライバーからすれば、柔軟性の高い働き方ができる点や報酬の出金手数料がかからない点も魅力的です。
ただし、日本に上陸してから間もないということもあり、まだサービスが浸透しきっていないので、Lalamove1本で生計を立てるのは厳しいといえるでしょう。
配達の仕事で、本業として継続的に安定収入を得たいと考えている方には、業務委託ドライバーがおすすめです。
業務委託なら運送会社から安定して案件が入るのに加え、出来高制のため、配達個数が多ければ多いほど収入を伸ばせます。
軽貨物専門の求人サイト「ハコボウズ」では、好条件の非公開軽貨物求人を多数掲載しています。
希望条件で検索すれば、自分に合った求人に出会えますよ。
サイトの利用や会員登録はもちろん、応募から内定まですべて無料で利用できるので、業務委託ドライバーの仕事に興味のある方は、1度サイトをのぞいてみてくださいね。