ルート配送というと、「高収入を得られそう」や「単純作業で意外と楽なのでは?」という声がある一方で、「重労働できつそう」や「待遇が悪そう」といった声もあります。
決められたルートで配送を行うことが特徴のルート配送ですが、その実態はどのようなものなのでしょうか。
今回は、ルート配送にフォーカスし、実際の声を参考にしつつルート配送ならではのきつい点や仕事への向き不向きを解説していきます。
そもそも「ルート配送」とは
ルート配送とは、指定された商品を車に積み込み、契約している店舗に届ける仕事のことです。一般的な宅配などとの大きな違いは、ルート、配達先が決められていることです。
運ぶ荷物によって配送先が異なる宅配などとは違い、ルート配送はあらかじめルートが決まっている配送先に対して配送を行います。
また、荷物の配達だけではなく、荷物の積み降ろしや空になったコンテナの回収作業、営業を行うケースもあります。
ルート配送の具体的な仕事の例としては、コンビニやスーパーへの配送や、メーカーから工場・量販店などへの配送などが挙げられます。
軽貨物における「ルート配送とは」
軽貨物におけるルート配送とは、ルート配送で運ぶ荷物が軽貨物に限定された仕事のことです。
ルート配送というと大型のトラックを使用して荷物を運ぶイメージがありますが、軽貨物におけるルート配送では軽バンを使って配送を行うのが基本です。
配送する荷物はケースによってさまざまです。
食品や精密機器、建築資材、医療品など、ほかにも多く挙げられます。
仕事内容は一般的なルート配送と同じで、決められた配送先に、決められたルートで、決められた時間通りに荷物を配送するのが基本です。
軽貨物のルート配送は「やめとけ」「きつい」に関する体験談
ここでは、実際に軽貨物のルート配送を行っている人のネガティブな意見を紹介します。
口コミを見てみると、配送の件数が多く体力的にきついという声や、時間的にタイトで体力・精神力ともに消耗するという声があるようですね。
また、一見稼げそうなルート配送でも、労働力に見合った賃金を受け取れずに悩む方もいるようです。
軽貨物のルート配送は「やめとけ」と言われる理由
「軽貨物のルート配送は楽」という声がある一方で、ネガティブな印象を持っている人もいるようです。
では、具体的に軽貨物のルート配送はやめとけと言われる理由はどのようなものなのでしょうか。
仕事自体がきつい
軽貨物のルート配送の場合、仕事内容は単なる運転だけではありません。荷物の積み降ろしも業務内容に含まれます。
軽貨物とはいえ、重量物を運ばなければならないケースも多く、その点では重労働といえるでしょう。
軽バンに荷物を積み込んだり、配送先で荷物を降ろして運ぶという重労働を繰り返す中で体力を消耗することに、きつさやつらさを感じる方は多いようです。
また、運転業務も決して楽ではありません。事故を起こさないように注意を払いつつ運転するのは神経を使うため、そうした時間が業務の大半を占めることにきつさを感じる人もいます。
運転がよほど好きであれば苦も少ないですが、運転があまり好きではない方にとっては大変な仕事といえるでしょう。
取引先とのやり取りでストレスが溜まる
通常の宅配では、誰とも会話せず黙々と仕事に取り組むイメージがあるでしょう。
しかし、決められた先に定期配送を行うルート配送では、配送先の方とやり取りをするケースは多くあります。
配送先の担当者の人間性はさまざまであり、なかには愛想悪く接してくる人もいるでしょう。担当者によっては、なにかミスをしてしまった場合に、叱責したり嫌味を言ってきたりすることもあります。
また、罵倒されることを恐れ、配送を急いだことが原因で事故を起こすケースなどもあるため、精神的に強くない方には向いていないこともあります。
営業が必要なケースもある
軽貨物のルート配送では、荷物の配送だけでなく商品の宣伝などの営業業務を行うケースもあります。
営業したことで迷惑がられたり罵声を浴びせられたりすることもしばしば。そうしたことにもめげずに継続して営業をかけられる方でなければ、なかなか続かない仕事といえます。
また、営業をかけて契約に結びついてもインセンティブが少ない場合があるため、「あれだけ頑張ったのに……」と肩を落とす方もいるようです。
待遇が悪い
軽貨物のルート配送の報酬は案件によって異なりますが、月収20万円台前半というケースもあるようです。
ルート配送では、運んだ荷物の個数によって報酬が変動する出来高制の報酬体系をとっている案件は少ないので、あらかじめ決められた固定報酬で稼働するのが一般的です。
また、月収以外の待遇面においても、賞与がなかったり交通費が出なかったりするケースもあるため、仕事をする上でのモチベーションが上がらずやめてしまう方も多いようです。
軽貨物のルート配送の「やめておいたほうがよい」求人や案件
軽貨物のルート配送案件には、前章で紹介したようなネガティブ面が強いものばかりではありません。
案件によっては快適に働けるため、事前にどのような案件が「きつい」傾向にあるのか把握しておきましょう。
食品を扱う案件
食品のルート配送というと、一見楽そうな仕事に思えますが、実際には体力を使うシーンが多くあります。
肉や飲料水などは数が多いと重くなるので、積み降ろしが大変になります。重量物の積み降ろしを続ける中で腰を痛め、やめてしまう方も多いようです。
スーパーの配送案件
スーパーのルート配送の場合、扱う荷物の大半は食品になります。そのため、重量物の積み降ろしが必要という点がネックです。
さらに、食品の場合は温度管理を徹底しなくてはならないという問題もあります。例えば、冷凍食品などは温度管理が徹底されていないと食品の品質が低下し、配達先からクレームを受けることもあるでしょう。
色々と神経を使うことが多い仕事であるため、肉体的・精神的にも疲弊する可能性があります。
軽貨物のルート配送は「楽」「楽しい」という意見もある?
ここまでルート配送の負の側面を中心に紹介してきましたが、ネガティブ要素ばかりではありません。
ここでは軽貨物のルート配送の良い面を紹介します。
先述しましたが、軽貨物のルート配送ではあらかじめ決められた配送先に、決められたルートで配送を行います。そのため、一度ルートを覚えてしまえば、ナビを使わずとも配送できるので、道を調べるといった配達の仕事特有の手間が省けます。
また、軽貨物のルート配送で扱う荷物は、軽貨物のみ。ある程度の重量物を配送することはありますが、手で持ち運びできる程度の重さに限定されるため、力があまりない女性でも問題なく配送できます。
実際に、軽貨物のルート配送で活躍している女性も数多く存在します。
また、通常のルート配送では、トラックを運転するにあたって中型もしくは大型免許が必要になります。しかし、軽貨物のルート配送であれば、普通免許だけで業務に取り組めるのです。新たに免許を取得する必要がなく、未経験者でも手軽に始められます。
ほかにも軽貨物のルート配送には、多くの利点があるため、長年にわたってこの仕事を続ける方も多いのです。
ルート配送の向き不向き
ルート配送は通常の宅配と仕事の進め方が異なります。
ここでは、ルート配送の仕事に向いている人と向いていない人の特徴を紹介します。
ルート配送に向いている人
まずは、ルート配送に向いている人です。
運転が好きな人
ルート配送では、業務の大半が運転する時間になります。勤務時間の8割から9割は運転をして過ごすため、運転が好きな方はルート配送に向いている可能性があります。
時間を守れる人
通常の宅配でも同じですが、ルート配送でも決められた時間通りに荷物を届けることが求められます。そのため、ある程度の時間の縛りがある中で働くことにも抵抗がない人には向いているといえるでしょう。
ルーティンワークが得意な人
ルート配送では配送ルートがあらかじめ決まっています。
決められた配送ルートを往復する形になるため、その点ではルーティンワークと言えるでしょう。そうした同じ作業の繰り返しが得意、飽きないという方にはルート配送がぴったりです。
ルート配送に不向きな人
ルート配送は、集荷や配達の時間が厳格に定められている仕事です。そのため、比較的自由度の低い仕事ともいえます。また、ルート配送では信用が第一なので、ルールを厳守して取り組む必要があります。
ルールに縛られずに、ある程度自由に配達の仕事がしたいという方には向いていないかも知れません。
また、ルート配送の仕事は1日保証金額の報酬体系で安定していますが、運んだ分だけ報酬が増えるといったことはありません。
そのため、がっつり働いて大きく稼ぎたいという方にはあまりおすすめできません。
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軽貨物のルート配送にはきつい側面もありますが、報酬が安定していてイレギュラーが発生しにくいという点から、働きやすい面もあります。
そのため、良い案件や求人さえ見つけられれば、長期にわたって継続的に仕事を続けられる可能性が高いでしょう。
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