今、様々なドライバー職で人材不足が深刻です。国土交通省は自動車運送業のドライバー不足解消をすべく「働きやすい職場認証制度」を創設していくことを2020年8月21日に発表しました。
ですが、まだまだ人数不足は解消されず、労働環境の改善なども急がれているのが現状です。軽貨物ドライバーは普通免許があれば仕事をしていくことができます。
軽貨物ドライバーをしている人の中でも、軽貨物ドライバーからステップアップしたいという方や他のドライバー職への転職を考えている方もいるでしょう。
今回は各ドライバー職の共通点や相違点を比較していくだけでなく、各運転免許証もみていくことで、より自分が就けるドライバー職を比較してもらえるような記事にしています。
自分がどの車種の免許証を取ってどんなドライバー職をしていきたいのかを決める際の参考にしてください。
各ドライバー職の共通点や相違点を確認しながら比較してみよう
各ドライバー職の共通点や相違点を確認しながら比較していきましょう。各ドライバー職に共通する性格的傾向や運転免許証による違いについてご紹介していきます。
「ドライバー職」と一括りにされることも多いですが、共通点や相違点をしっかりと確認して、自分がどのドライバー職に向いているのか、またどの免許証の種類が必要なのかを確認しておきましょう。
各ドライバー職に共通する性格的傾向
「車の運転なら何時間でもできる人」や「人間関係が得意ではない」人、「不規則な生活時間の方が得意」な人が、ドライバー職に向いている性格的傾向を持つ方だといえるでしょう。
上記の性格に自分の性格が近いかどうかを見ていくこともドライバー職として成功できるかどうかの鍵になってくるのではないでしょうか。
それぞれのドライバーに向いている人の性格的傾向について見ていきます。
車の運転なら何時間でもできる人が向いている
車の運転なら何時間でもできる人は当然ドライバーの仕事に向いています。運転が好きという気持ち面での話だけでなく、何時間運転していても判断力や集中力を落とさないという精神力や体力の面も含めて、タフな方でないと務まらない仕事です。
ドライバーになりたいという方は、運転技術や運転が好きだということだけでなく、体力面や精神力をしっかりと普段の生活から鍛えておくことも重要でしょう。
また、ドライバーの職業病でもある腰痛やヘルニアといった怪我を予防すべく、ドライバー職に就いてからも運動をする習慣をつけておくことや体のケアの時間を作っていくことも必要になってきます。
人間関係が得意ではない方も向いている
人間関係を築いていくのが得意ではないという方も、ドライバー職に向いているでしょう。
人と接して仕事をするのがあまり得意ではないという方がドライバー職を選んでいることも多いです。人と話す時間がドライバー職は他の仕事に比べて極端に少ないため、独りの時間を楽しみながら仕事をもくもくとできる性格の方が向いているといえます。
ですが、ドライバー職でも営業活動や取引先、お客様との最低限の会話や社会人としてのマナーが必要な場面も多いです。
最低限の会話能力やマナーはしっかりと身につけて仕事をしていくことで、トラブルやコミュニケーション不足を回避していく努力は必要だと言えるでしょう。
不規則な生活時間の方が得意
ドライバー職は日中だけでなく、夜間に稼働していくことも多いです。夜間も物流や人の動きは完全に止まることはありませんし、むしろ物流に関して時間は関係ないといえるでしょう。
夜間の方が賃金も高いですし、道路も空いているため、他の仕事と比べて夜間の仕事のメリットも大きいです。日中も夜間も働いているというドライバーもいますし、日によって勤務時間も始動時間も違うという方も多いのがドライバー色の特徴でしょう。
ですので、不規則な勤務や夜型の生活が得意だという方の方が向いていますし、稼げることが多いです。
運転免許証の種類が違う点に注意!
運転免許証の種類によって運べる対象が変わってきたり、乗れる車両の種類も変わってきたりしますので、自分が就きたいドライバー職にどの種類の運転免許証が必要なのかをしっかり確認しておきましょう。
種免許と二種免許の違い
所持している運転免許証が一種免許なのか二種免許なのかについて、運べる対象が変わってくるので気をつけてください。
一種免許では営利目的で人を運ぶことができません。そのため貨物運送を行っていく際には、運転免許証とは別に国土交通省(陸運局)からの許可が必要になります。
ちなみに近年増加中のペットタクシーの運転には自動車免許の一種と貨物運送の国土交通省(陸運局)からの許可があれば仕事をしていくことが可能です。
二種免許を所有していると営利目的で人を運んでいくことができます。介護施設への送迎車や運転代行業を行なっていく際にも二種免許が必要になってきますので、気をつけてください。
運転できる車種の違い
運転免許の種類によって運転できる車の違いがあります。それぞれの運転免許証の中で、特にドライバー職に必要な種類の免許についてご紹介していきましょう。
各運転免許の具体的な取得方法は警視庁のHPをご覧ください。
・普通免許 AT限定
オートマ車しか運転できない免許になります。AT限定の二種免許もあるのが特徴です。
・普通免許 MT
マニュアル車もオートマ車も運転できる免許証です。二種免許がないと営利目的で人を運ぶことができません。
・準中型免許
2トン車を運転する場合にはこの準中型免許が必要になります。普通自動車免許では2トン車を運転できないので気をつけてください。
・中型免許
車両総重量は7.5トン以上11トン未満、最大積載量については4.5トン以上6.5トン未満までの自動車を運転できます。
中型免許にも二種免許があるので、人を運ぶ際には二種免許が必要です。乗車定員11人以上29人以下のマイクロバスを運転する際には、中型免許の二種免許が必要になります。
・大型免許
車両総重量が11トン以上で最大積載量6.5トン以上の自動車を運転するために大型免許は必要になります。二種免許も取得していくことで、乗車定員30人以上のバスを運転していくことが可能です。
・牽引免許
牽引免許は中型免許や大型免許と同時に取得されることが多いです。トレーラーや牽引型のタンクローリーを運転する際に必要になってきますので、中型や大型のトラックのドライバーになりたい方は取っておく方が良い免許だと言えるでしょう。
・普通二輪免許・大型二輪免許・原付免許
原付免許で食べ物の宅配サービスドライバーを行うことが可能です。
バイク便といった配送業では原付免許で働いている方も多いですが、普通二輪や大型二輪の免許を持っているとより排気量の多いバイクを乗ることができるため、より重宝されます。
普通二輪も大型二輪もAT限定の免許もあるため注意が必要です。
まとめ:「ドライバー職を比較する際には運転免許証の種類も確認しよう!」
ドライバーに向いている性格傾向についてご紹介していきました。
さらに、自分が運転したい車種によって運転免許証が変わってくることにも注意が必要です。持っている人が少ない運転免許証で運転できる車での配送業は、特に人手不足が深刻であるため、引く手数多でしょう。
年収アップや働き方を変えたいと思っている軽貨物ドライバーの方も、どのような運転免許証をとっていけば他のドライバー職で働くことができるのかという情報を知っておくこともアリなのではないでしょうか。
収入や働き方を変えたい時には思い切って仕事で使う運転免許証の種類を変えていくという人生の選択も時には必要になることもあります。
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