転職先として、バスの運転手を検討している方もいるでしょう。
この記事ではバスの運転手に向いている人と向いていない人の特徴を解説しています。自身の性格と比較して、実際にバス運転の仕事を続けていけるか確認しましょう。
バスの運転手には、向き・不向きがある?
バス運転手の仕事には、向き・不向きがあります。
バスの運転手はただバスを運転するだけでありません、多くの人々の安全と快適な移動を担う責任重大な仕事といえます。
そのため、運転技術だけでなく、さまざまな資質や適性が求められます。まずは、バス運転手に向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。
バスの運転手に向いている人の特徴
バスの運転手に向いている人の主な特徴は以下の5点です。
- 時間の管理ができる
- コミュニケーション能力が高い
- 体調管理ができる
- 丁寧な運転ができる
- ストレス耐性がある
それぞれ詳しくみていきましょう。
時間の管理ができる
バスの運転手は、時間の管理ができる人でないと務まりません。スケジュールを意識し、時間の計算が得意な人はバスの運転手に向いています。
路線バスや高速バス、観光バスなどさまざまなタイプのバスがありますが、どのバスも乗客を時間どおりに目的地まで送り届けることが求められます。
定刻どおりの運行を意識しながら、道路の混雑状況を把握し、運行スケジュールに遅れないようにすることが重要です。
コミュニケーション能力が高い
バスの運転手には、さまざまな人と円滑にコミュニケーションをとることができ、乗客対応も丁寧に行える能力をもつ人が求められます。
例えば、路線バスでは乗り継ぎのご案内をしたり、忘れ物の対応をしたりなどのコミュニケーションが発生するでしょう。
高速バスや観光バスの場合は、荷物の積み下ろしの対応時に乗客と接する機会があります。
また、乗客からのクレームがあった場合も冷静に対処し、適切な解決策を提示できる能力が求められるのです。
体調管理ができる
体調管理ができるかという点も重要なポイントです。体調不良のせいで運転ができなくなってしまったら、乗客や会社に迷惑をかけてしまいます。
バスの運転手は長時間の運転や、深夜勤務・早朝勤務もあります。不規則な生活になっても、自分の体調をしっかり管理できる人が向いているでしょう。
普段から長時間の運転に耐えられる体力と、健康管理に気を付けられる人が求められます。
丁寧な運転ができる
バスの運転手には、「乗客の命を預かっている」という意識をもって丁寧な運転ができる人が向いています。
バスの運転手にとってもっとも重要なことは、乗客を快適に目的地まで送り届けることです。時間どおりに到着するよう、交通ルールを守りながら安全運転ができる人が求められます。
ストレス耐性がある
バスの運転手はとてもストレスのかかる仕事です。長時間運転や不規則な勤務にも耐えることができ、精神的に安定している人が向いています。
バスの運転手のストレスの原因には以下のようなものがあります。
- 乗客や一般車からのクレーム
- 常に事故のリスクと隣り合わせ
- 交通状況により時間どおりの運行ができない
バスの運転手には、どんな状況でも臨機応変に対応ができ、クレームにもふさわしい態度で対処ができる人が向いているでしょう。
バスの運転手を楽しいと思えるのはどんなとき?
バスの運転手になってみて、楽しいと思えるのはどんなときなのでしょうか。
大型車を運転できる
子どものころからバスの運転手に憧れていた人は、大きなバスを運転することが楽しいと感じられるでしょう。普通自動車では味わうことのできない車窓の高さからの眺めは、ひと味違い、バス運転手しか感じることのできない瞬間です。
さまざまな人と出会える
バスの運転手になると毎日たくさんの乗客と接するため、さまざまな人と交流できます。
子どもから高齢者まで、幅広い世代の人々と触れ合えるため、人と接することが好きな方には向いているでしょう。
また、乗客との短い会話や感謝の言葉が、仕事のやりがいにつながることもあります。
景色を見ながら運転できる
バスの運転手は、大きな車窓からのさまざまな景色を楽しめます。特に観光バスなどでは、春になったら桜、秋になったら紅葉など、四季折々の風景の変化を感じられるでしょう。
普段通らない道を通ったり、各地の観光地を訪れたりできるのもバス運転手の魅力です。
地域に貢献できる
バスの運転手は多くの人々の移動を支え、地域社会に貢献しているという実感を得られます。
地域の交通インフラを支える大事な役割なので、人々から感謝される仕事といえるでしょう。
運転技術が向上する
毎日運転することにより、運転技術が向上します。新しいルートを覚えたり、運転技術を磨いたりするなど、自己成長を感じられることもあるでしょう。
バスの運転手に必要な心構えは?
バス運転手の仕事は、多くの人々を安全に目的地まで送り届けること。ただ運転だけすればよいのではなく、乗客へのサービスや、安全運転の意識など、さまざまな心構えが求められます。
ほかには、時間厳守、プロ意識などの心構えも必要です。これらを念頭に置き日々の業務に取り組むことで、より安全で快適なバス運行に貢献できます。
バスの運転手に向いていない人の特徴
反対に、バス運転手に向いていない人もいます。
バスの運転手に向いていない人は以下の特徴があります。
- 運転が荒い
- 人と接するのが苦手
- 時間にルーズ
- 自己管理ができない
それぞれ確認していきましょう。
運転が荒い
乗客をバスに乗せて運転するため、荒い運転をする人には向いていません。
乗客を快適に目的地に送り届けることがバスの運転手の仕事です。急発進や急ブレーキなどの運転で乗客に不快な思いをさせたり、交通ルールを守れなかったりする人は適性がありません。
いつもの運転で、イライラしたり急発進急停止などをしていたりなど、荒い運転に心当たりのある方はやめておきましょう。
人と接するのが苦手
人と接するのが苦手な人もバスの運転手には向いていません。
先述のとおり、バスの運転手には乗客とのコミュニケーションが求められることもあります。その際に気を付けたいのが、接客態度に対する乗客からのクレームです。
クレームになってしまうと、会社に迷惑がかかり、自分の評価も下がってしまう可能性があります。
さまざまな人が乗客としてバスに乗ってくるため、どんな乗客にも丁寧に対応ができないようであれば、バスの運転手には向いていないでしょう。
時間にルーズ
時間にルーズで、普段から遅刻癖のある人はバスの運転手には向いていません。
バスの運転手にとって、時間どおりに目的地まで乗客を運ぶことは必須です。乗客は予定に間に合うように時刻表を見て、バスに乗っています。時間の管理ができず、予定より早く着いてしまったり、遅れて到着してしまったりするとクレームにつながってしまうこともあるでしょう。
運転手自身が出勤時に遅刻をするのはもってのほかです。多くの人に影響を与える仕事であるということを肝に銘じておきましょう。
自己管理ができない
先述したように遅刻をしたり、体調管理ができておらず体調不良で休んでしまったりすると、乗客や会社に迷惑をかけてしまいます。
周りの人に直接影響を与える仕事なので、日ごろからしっかりとセルフマネジメントができる人が求められます。
バスの運転手が「きつい」と感じることは?
バス運転手の仕事ならではの「きつい」面もいくつかあります。
例えば、路線バスの運転手は始発からの運転の場合、朝が早いです。
高速バスの場合は夜中に長距離を運転する必要があり、深夜の長時間労働になることもあるでしょう。
バスは土日祝日も関係なく稼働しているため、連休がとりにくいという人も多いようです。
また、バス運転手には乗客を安全に送り届けなければいけない、事故を起こしてはいけないというプレッシャーが常にあります。さらに、交通状況による時間との戦いもストレスの原因です。
しかし、多くの人々から感謝されることや、地域社会に貢献できることなど、やりがいもたくさんある仕事です。
バス運転の仕事に興味がある方は、これらの大変な点も踏まえて、慎重に検討することをおすすめします。
バスの運転手はすぐ辞める人が多い?
長時間労働や、不規則な生活、さまざまなストレスなどがかかり、思っていた仕事と違うと感じ、早い段階でバス運転手の仕事を辞める人もいるでしょう。
一方で長く続けている方が多くいるのも事実です。多くの人々の生活を支えているというやりがいがあるのはもちろん、安定収入、福利厚生などバス運転手の仕事にはさまざまなメリットがあります。
すぐに辞めてしまうかどうかは、個人の適性や会社の状況、そして社会全体の状況など、さまざまな要因が複雑に絡み合ってくるでしょう。
もし、あなたがバス運転手の仕事に興味がある場合は、実際に働いている人に話を聞いたり、職場見学に行ったりして、自分の目で確かめてみることをおすすめします。
運転の仕事をするなら軽貨物ドライバーもおすすめ◎
人とのコミュニケーションが好きで、時間管理や体調管理が得意な方はバスの運転手に向いているといえるため、転職を検討してもよいでしょう。
バスの運転手は向いていないと思った方でも、車を運転する仕事はほかにもあります。
軽貨物ドライバーであれば、自分の頑張り次第で収入を大きく伸ばせます。軽貨物ドライバーの中でもおすすめなのが業務委託ドライバーです。
業務委託ドライバーとは、運送会社と業務委託契約を交わし、配達の案件を振ってもらう働き方を指します。正社員より自由度が高く、スポットのドライバーよりも収入が安定しやすい特徴があります。
また、バスと比べると扱う車両が小さいため、運転操作は楽です。また、乗せる対象が人ではなく物なので、人の命を預かることにプレッシャーを感じてしまう人は軽貨物のほうが向いているでしょう。
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