アスクルでは幅広い業種や顧客に対して商品やサービスを販売しており、多くの軽貨物ドライバーがアスクルの商品の配送をおこなっています。
軽貨物の仕事はさまざまであり、案件やサービス委託元の会社によって仕事の仕方は変わってきます。
アスクル配送を始めようと思っている場合、給料や仕事内容、きついか否かなどの評判は気になりますよね。
本記事では、アスクルの特徴を踏まえ、業務委託として配送を行うメリットや実際の評判、業務委託を請け負う流れについて詳しく解説していきます。
アスクル配送とは?
アスクル株式会社は、ソフトバンクグループ系列の通信販売会社です。
1963年に「プラス株式会社」のアスクル事業部として、オフィス用品の通販サービスを提供していました。その後、同年の11月に「プラス工業株式会社」を設立します。
全国に主要事業所が11カ所設置されており「ASUKUL LOGIST株式会社」や「株式会社アルファパーチェス」をはじめとしたグループ会社が6つあります。
(出典:アスクル株式会社「会社概要」)
アスクルの事業内容・特徴
アスクルが提供している事業は「個人向けサービス」「中小企業向けサービス」「大手企業向けサービス」「事業向けサービス」の4つに分類されています。
詳細は以下の表にまとめました。
サービス名 | 対象 | 詳細 |
---|---|---|
LOHACO(ロハコ) | 個人向け | 日用品やこだわりの商品をリーズナブルに購入できる日用品ショッピングサイト |
ロハコドラッグ | 個人向け | 医薬品のネット購入をはじめ、健康相談や薬の選び方、飲み合わせなどを電話やメール、テレビ電話でも相談できるサービス |
アスクルカタログ | 中小企業向け | オフィスで働く人に向けた事務用品・文具やPC関連の用品をはじめ、医療機関や建設現場、物流現場など幅広い消費者に対してお買い得品を掲載しているカタログ |
アスクルWebサイト | 中小企業向け | 製造業や建設、医療など幅広い消費者に向けた商品が購入できるサイト。2022年2月時点で取り扱い商品数は約950万件。 |
SOLOWL(ソロエル) | 大手企業向け | 購買システム・購買業務代行・データサービスの提供。企業の購買代理人となることで購買業務の最適化や業務効率化を実現。 |
パプリ | その他事業 | 名刺・封筒などの印刷物や印鑑・スタンプなどを作成できる専門サイト |
アスクルオフィスづくりサービス | その他事業 | 家具の販売・配送とオフィスづくりのためのノウハウやサービスを提供 |
(出典:アスクル株式会社「サービス一覧」)
このように、アスクルでは個人から大手企業まで幅広い層のユーザーに対してサービスを提供しています。
また、アスクルは自社の強みとして「お客様基盤」「品揃え」「エージェントモデル」を掲げています。
「お客様基盤」は、幅広い業種に対して使用頻度が高い消耗品を提供し、販売履歴や問い合わせ履歴、顧客情報などのビックデータとAIを活用することで、顧客の買い回り最大化を実現可能としています。
「品揃え」は、アスクルの商品戦略が関係しています。アスクルでは「取扱商品2倍」「在庫商品4倍」「オリジナル商品1.4倍」を実現しており、差別化と収益力の強化を実現しています。
「エージェントモデル」では、新規顧客の開拓や債権回収をはじめ、カタログ発送、注文受付、お問い合わせ対応など顧客とのつながりを構築しているのです。
(出典:アスクル株式会社「Investors Guide」)
アスクルの委託配送ってどんな仕事?
アスクルの委託配送は、アスクルの通販サイトで購入された文具やオフィス用品などの配送をおこなう、主に法人向けのルート配送です。
企業への配送がメインであるため、基本的に不在というケースが少なく業務を進めやすくなっています。
また、仕分けや荷積みは営業所で複数の配送ドライバーによっておこなわれます。
配送ドライバーから見るアスクルの強み・メリット
アスクル配送の強みやメリットとして挙げられるのが「業務の多さ」と「不在の少なさ」でしょう。それぞれ紹介していきます。
ドライバー業務では「荷物の量=報酬」とも考えられます。報酬額の大きさは配送する荷物の単価にも左右されますが、そもそもの荷物が少なければ高い報酬は得られません。
その点、アスクルのように、幅広い業種に対して使用度の高い消耗品を販売している企業では配送する荷物の量が多くなり、安定して仕事を獲得しやすくなるのです。
また、配達先の多くは企業なので不在の少なさも大きなメリットでしょう。配送業務において不在が発生した場合、再訪問しなければいけないため効率が悪くなってしまいます。
その点アスクル配送では、企業メインの配送なので不在の確率が少なく、スムーズに業務を進められるでしょう。
アスクルの配送はきつい?実際の口コミや評判
結論からいうと、アスクルの業務委託できついという口コミや評判はインターネットやSNS上ではあまり見かけませんでした。
しかし、なかには以下のようなことがきついという意見もあります。
アスクルの配送方針によるきつさ
アスクルでは、公式ページで「当日または翌日にお届け」と公表しているように、商品購入後すぐに配送する方針をとっています。
これは商品を購入する消費者からすれば大きなメリットでしょう。しかし、遅くても翌日に配送するということは、ドライバーには即日対応が求められるのです。
通販において配送の遅れはクレームや顧客満足度の低下につながるため、荷物が多くても迅速な対応が求められます。
荷物が多くてきつい
個人宅向けの配送の場合、1軒1軒の荷物量はそこまで多くないでしょう。しかし、アスクルは企業をメインとした配送なので、企業が商品を注文する際はある程度多くの荷物を同時に注文します。
そのため、1カ所ごとの荷物の量が多く、配送に手こずってしまうこともあるでしょう。
残業が多くなることもある
アスクルでは幅広い業種の企業や個人にも対応しているため、必然的に荷物の量が多くなり配送に時間がかかってしまいます。
そのため、ときには夜遅くまで配送をおこなうこともあります。
アスクルの配送ドライバーの給料は?
軽貨物ドライバーが委託配送をおこなう際は給与面が気になりますよね。実際にどれくらい稼いでいる人がいるのか紹介していきます。
実際の給料は自身の経歴や実績、地域によって単価が異なるため、ドライバーごとに給料に差が出てくるでしょう。
そのため、今回は実際にアスクル配送ドライバーの募集をかけている求人情報で掲載されている年収を例に紹介していきます。
<条件>
【給与】完全歩合制(荷物1つ当たりの単価180円で1日100個配送)
【稼働日数】24日(週休2日可)
【勤務時間】6:00~19:30
1日あたりの給与:180円×100円=18,000円
1か月あたりの給与:18,000円×24日=432,000円
(出典:indeed求人情報)
このように、アスクルの配送では月収で40万円以上稼ぐことも可能です。
アスクルの配送ドライバーに向いている人
ここからはアスクルの配送ドライバーに向いている人の特徴を紹介していきます。
軽貨物ドライバーごとに求める働き方は異なるので、確認しておきましょう。
とにかく稼ぎたい人
アスクルの配送は企業をメインに対応しており、個人向けに配送しているドライバーよりも1件あたりの荷物量が多く、高い報酬が得やすくなっています。
そのため「とにかく稼ぐために独立をした」という人や「忙しくても稼げれば苦にはならない」という人であれば、アスクルの配送ドライバーは向いているといえるでしょう。
極力不在の対応はしたくない人
配送で不在が発生すると配送の効率が下がってしまい、デメリットにしかなりません。特に個人のみの配送だと、自宅にいる人数が少なかったり、急な予定による外出が発生したりと受取人の不在も日常的です。
その点、アスクルは企業メインの配送なので、基本的に事務員や作業員が事務所にいるため、不在が起こりにくくなっています。
迅速な対応ができる人
先述したように、アスクルでは「当日または翌日」という配送方針をとっているため、急な配送を求められることもあります。
そのため、事前の予定を崩されたくない方や時間に追われて配送したくない人は向いていないでしょう。逆に「スピード感をもって業務を進めたい」というように、迅速な対応ができる人は向いているといえるでしょう。
アスクルの配送ドライバーになるための流れ
アスクルの配送ドライバーとして勤務するには次のような流れで進めていきます。
- アスクル配送の求人を検索
- アスクルの応募資格を確認
- 契約
アスクル配送の求人を検索
アスクルの配送ドライバーはさまざまな求人媒体で募集があり、全国各地に事業所を構えているため、さまざまな都道府県で応募が可能です。
アスクルの応募資格を確認
次にアスクルの求人に応募するための資格です。求人へ応募するにあたって応募の資格を満たしていなければドライバーとしての勤務はできません。
配送ドライバーの応募資格として「黒ナンバー取得」と「車両の保有」は大前提です。
配送業務をおこなうにあたって黒ナンバーは必須であり、荷物を配送するための車両も必要です。なかには車両のレンタルに対応している求人もありますが、自分で車両を準備しなければいけない募集もあるので、事前に確認しておきましょう。
契約
業務委託としてアスクルの配送業務をおこなう際は、企業との間に業務委託契約を交わす必要があります。
業務委託は正社員とは異なり、業務に直接的な責任が課せられるので、契約時にはしっかりと書類に目を通しておきましょう。
アスクル配送の業務委託は軽貨物ドライバーにおすすめ!
ここまで解説したように、アスクルの配送は企業への配送業務をメインとしており「報酬の高さ」や「不在の少なさ」などさまざまなメリットがあります。
個人宅への配送をメインでおこなっていて、「稼げない」「不在ばかりで効率が悪い」と悩んでいる軽貨物ドライバーの方にはアスクル配送がおすすめです。
少しでもアスクルの配送ドライバーに興味があるという方は、ぜひ一度応募してみてはいかがでしょうか。