軽貨物ドライバーは、普通運転免許を持っている人であれば誰でも始められる仕事です。
運転免許証を活かしたアルバイトをしたい学生やフリーター、副業として始めたいという人も多いのではないでしょうか。
本記事では、軽貨物ドライバーのアルバイトを始める前にチェックすべき評判や、雇用条件について解説します。
軽貨物ドライバーのアルバイトを始めるために、ぜひ役立ててください。
「軽貨物バイト」の魅力
軽貨物ドライバーにはさまざまな働き方があり、業務委託やフリーランス、正社員などが一般的ですが、なかにはアルバイトという選択肢もあります。
軽貨物バイトの魅力は、一体どういうところにあるのでしょうか。
ここでは、軽貨物バイトの魅力を3つ紹介します。
- 応募からスタートまでが早い
- 短時間で多く稼げる
- 頑張ったら頑張っただけ収入が増える
それぞれ解説します。
応募からスタートまでが早い
軽貨物バイトの魅力は、なんといっても早く始められることでしょう。
運送業界全体が人材不足ということもあって、すぐにでも働いてほしいというケースが多く、ほかのバイトよりも早く始めやすいと言えます。
また、来るもの拒まずというわけではありませんが、WEB面接のみで履歴書不要の場合もあり、選考にあまり時間がかからない傾向にあります。
なお、委託ドライバーの場合もバイトのときと同様にすぐ始められますが、業務委託契約や軽貨物車両のリース契約、開業届の提出など、始めるためには何かと準備が必要です。
短時間で多く稼げる
短時間で多く稼げるところも魅力です。
一般的なバイトであれば時給1,000〜1,200円程度もらえればいいほうですが、軽貨物バイトの場合は、1時間に2,000円以上稼ぐことも可能です。
たくさん配れる場合は、さらに高時給を目指せます。
また、業務委託の場合は基本的に1日を通しての勤務になりますが、バイトであれば、たとえば午前中のみ、夜間のみなどの短時間や、週末だけ働くというようになど、シフトにある程度自由がききます。
短時間でサクッと稼げるため、副業として始めるのにも向いているでしょう。
頑張ったら頑張っただけ収入が増える
頑張ったら頑張っただけ収入が増えるのは軽貨物バイトならではです。
会社によっては時給制のところもありますが、多くの場合は歩合制で、配った荷物の個数によって収入が変化します。
ほかのバイトであればどれだけ忙しくても時給は変わりませんが、軽貨物バイトの場合は、たくさん配達できればその分稼げます。
また、自ら営業をかける必要がなく、稼ぎが物量に左右されることもありますが、よそのエリアの担当者や社員などと交渉し、荷物を分けてもらうことも可能です。
業務委託の場合も頑張りが収入に反映される点では同じですが、ロイヤリティをはじめ、経費として引かれる金額が多く、どうしても収入と手取りに大きな差が出ます。当然、ガソリン代も自分で負担しなければなりません。
しかし、バイトであれば会社に直接雇用されている立場であるため、経費は全て会社持ちです。
業務委託のように、月収と手取りに大きく差が出ることはありません。
【1日の流れ】軽貨物ドライバーのバイトの仕事内容は?
軽貨物ドライバーのバイトの仕事内容は、会社によって多少違いはあるものの、基本的には同じです。
委託ドライバーや正社員などと比較しても、そう大きな違いはありません。
ここでは、軽貨物ドライバーバイトの1日の流れを解説します。
1日の大まかな流れは以下の通りです。
- 配送センターで荷物の積み込み
- 決められたエリアで荷物の配達
- 締め作業を行う
配送センターで荷物の積み込み
まず行うのは、配送センターでの荷物の積み込みです。
その日割り当てられたエリアの荷物を、端末で1つひとつ読み込みながら自分の車両に積み込みます。
朝は、早ければ7時頃から作業を開始します。できるだけ早く出庫しないと、午前中の時間指定に間に合わなかったり、配りきれなくなったりするためです。
初めのうちはサポートしてもらえますが、基本的には1人で行う作業です。
自分で積み込んだほうが荷物を取り出す際にどこにあるかがわかりやすいため、はじめから積極的に取り組んで、できるだけ早く自分のやり方を確立したほうがよいでしょう。
積み方次第で配達スピードも変わってくるため、工夫して積み込まなくてはなりません。たくさん配れる人の積み方を真似したり、試行錯誤しながら、自分に合った積み方を研究することが大切です。
一方で、社員は仕分けのスタッフがあらかじめ積み込んでくれる場合が多く、自分で積み込む必要がありません。
決められたエリアで荷物の配達
荷物の積み込みが終わったら、いよいよ配達です。
昼過ぎには昼の便が到着するため、13時頃にはセンターに戻ってこられるよう、荷物をさばききるよう心がけましょう。
午前中の配達が終わったら一旦戻り、昼便の荷物と夕方までの指定の荷物を積み込みます。そこから夕方まで配達し、夕方17時頃にまたセンターに戻ります。夜間指定の荷物と、最終便での到着分があればそれも積み込み、時間内にその日の荷物をすべて配りきりましょう。
配達の際は、荷物のデータを読み込んだ端末や地図、不在票など、配達に必要なものを持って出ます。
人によっては、配達アプリを併用する人もいるでしょう。1件ずつ登録する手間はかかりますが、登録すると地図上にピンが立ち、指定時間別に色分けもできるため、効率的に回れます。
配達先に着いたらインターホンを鳴らし、顧客が出てくるのを待ちます。サインをもらい、荷物を渡せば完了です。通常1分もかからないうえ、声かけの内容も決まっているため、接客が苦手な人でも心配は要りません。
そのほか、置き配や宅配ボックスの指示があればそれに従います。主な置き配場所は、玄関前や物置、自転車かごなどです。
また、不在の場合は不在票をポストに投函し、再配達依頼があれば対応します。
配達も1人で行いますが、最初の数日間は慣れた人が横乗りしてくれるほか、横乗り期間が終了しても、物量が多い場合は周りにサポートしてもらえます。
基本的にはエリアが決まっていますが、それぞれの物量に応じて、余裕がある人に一部持ってもらったり、逆に自分の物量が少ないときは配りきれなくなってる人の応援に行ったりと、助け合うことが多いです。
社員もバイトで仕事内容にそれほど違いはありませんが、会社によっては代引きの荷物は社員のみが対応するとされている場合もあります。
締め作業を行う
すべての配達が完了したら配送センターに戻り、締めの作業を行います。
不在で持ち帰った荷物の片付けや伝票の提出、端末の締めなどをし、その日の業務は終了です。
1人で行う作業ですが、ほかのドライバーも同じようなタイミングでそれぞれ締め作業を行うため、分からないことはほかのドライバーに確認できます。
そのまま直帰できるかどうかは、会社のやり方や雇用形態などによって異なります。
委託ドライバーであれば軽貨物車両のまま直帰できるケースがほとんどですが、バイトの場合、その都度車両を返還しなければならない場合もあり、その場合は車両を返してからでなければ帰れません。
なお、社員であればお金の精算も必要です。
軽貨物ドライバーのバイトには単発・日払いもある?
軽貨物ドライバーのバイトを始める人の中には、単発の仕事や給料を日払いでもらえるところを探している人もいるのではないでしょうか。
ここでは、単発の仕事や日払いが可能な場合について解説します。
単発の仕事はあまりないが短期の仕事ならある
業務委託であればスポット便やチャーター便などの単発の仕事もありますが、実は、バイトで単発の仕事というのはなかなかありません。
軽貨物ドライバーを雇うにあたって教えなければならないことはたくさんあり、たった1日働いてもらうためだけにバイトを募集することは、会社にとってあまり現実的ではないためです。
しかし、週1日や2日から勤務できる求人はあります。
また、ある程度働いて会社と信頼関係を築いておけば、一旦退いてシフトに入っていない時期があっても、繁忙期や人手が足りないときだけ臨時的に手伝うなど、実質単発のような働き方ができる場合もあります。
そのほか、単発ではありませんが、3カ月程度の短期の募集などはよくあるため、期間限定で稼ぎたい方にはおすすめです。
とりあえず短期間で応募して、3カ月間試してみた結果、続けられそうであれば期間を延長してもらうというのもよいでしょう。
会社によっては日払いや週払いができる
日払いや週払いで給料を受け取れる会社もあります。
なかには、アプリ内で申請すればすぐに入金されるシステムを導入しているところもあります。
自分の状況に合わせて利用でき、徐々に通常の支払い方法に移行していけば、お金を毎日ある分だけ使ってしまうようなことも防げるでしょう。
ただし、会社によっては規定が存在し、日払いなどを受けるのに一定の条件が設けられていることがあります。
その場合、条件を満たさないと日払いのシステムが利用できません。事前に規定について確認しておくとよいでしょう。
前払い可能なところもある
一部ですが、前払いが可能な会社もあります。
社内規定が設けられている場合があるため事前に確認は必要ですが、前払いができるとなると、すぐにまとまった収入がほしい場合も安心です。
ただし、多用のしすぎには注意が必要です。前払いのしすぎで本来の給料日に入る金額が極端に少なくなり、すぐにまた前払いを利用してしまうというのを繰り返す羽目になってしまいます。
困ったときの最終手段として、計画的に利用しましょう。
軽貨物ドライバーのバイトの評判は?
SNSを見ていると、軽貨物ドライバーに対してのネガティブな意見や本音が目につきます。
しかし、流れているのはわるいものだけではありません。
ここでは、軽貨物ドライバーのバイトに関するわるい評判とよい評判を紹介します。
わるい評判
軽貨物ドライバーのバイトは決して難しい仕事ではありませんが、体力面、精神面ともにきつい仕事であることは確かです。
まずは、わるい口コミを紹介します。
口コミにもあるとおり、体にかかる負担は相当のものです。
軽貨物車両は地面から座席までの高さがあるため、女性や小柄な人は、乗り降りのたび度に飛び降りたり飛び乗ったりしなくてはなりません。あまり意識していなくても、回数を重ねれば腰や膝に負担がかかり、傷めてしまうこともあります。
また、階段のないアパートや公営住宅などは階段の上り下りを繰り返さなければならず、ポジティブに考えればいい運動になりますが、かなり体力を削られます。
そのため、日頃から体力づくりや整体に通うなど、体のケアに努める必要があります。
配達中は、精神的にきつい展開に遭遇することも多々あります。もっともストレスにつながりやすいのは不在でしょう。
時間指定をしておきながら当然のように不在というのは、よくあるパターンです。
どう見ても宅配ボックスがないのにもかかわらず、宅配ボックスが指定されていることもよくあります。探し回って時間をロスした挙句、実はポストのことだったというオチがほとんどです。ポスト投函の荷物がポストに入らない場合も、地味にストレスが溜まります。
この場合、通常の荷物よりも単価が低いにもかかわらず、結局対面で渡さなければなりません。
このように、配達中はイライラしてしまうような出来事が多発します。
しかし、ときには割り切りも必要です。またか、くらいの気持ちで、できるだけ落ち着いて配達することを心がけましょう。
よい評判
続いてはよい口コミです。
軽貨物ドライバーの仕事は、作業的には誰でもできる単純作業です。向き不向きもありますが、長く続けていれば、ほとんどの人が配れるようになります。
この口コミのように、やりがいを感じている人もいます。
向いているか向いていないかは、やってみなければ分かりません。向いていなさそうな人に限って適性がある場合もあります。
顧客の中には理不尽なクレーマーや、わざわざ粗探しをしているような人もいますが、そういう顧客だけではありません。
ドライバーのことを気遣ってくれたり、差し入れをくれる人もいます。
楽な仕事ではありませんが、軽貨物ドライバーのバイトをやっていてよかった、そう思う瞬間はきっとあるでしょう。
結論、きつい?楽しい?
結論として、軽貨物の仕事はきつい部分も楽しい部分も併せ持っていると言えます。
体力的にも精神的にもきつい瞬間は、すべてのドライバーが体験するでしょう。それに耐えきれず、辞めてしまう人がたくさんいるのも事実です。
しかし、楽しいと思える瞬間もあります。
最初は思うようにいかないかもしれませんが、だんだん配れるようになってくると、自分が成長し、配達数が更新されていくのが楽しみになるでしょう。
仲間と競い合うようにして配達し、今日は何個配れた!誰々に勝った!というのをモチベーションに楽しみながら続けている人もいます。
ただ、会社選びは慎重になる必要があります。見学や横乗りの段階で人間関係や配送センターの雰囲気なども観察し、よい会社を見つけてください。
もしそれでもトラブルに遭った場合や、ブラック企業の可能性が疑われる場合などは、労働局や労働基準監督署内の総合労働相談コーナーに相談するとよいでしょう。
軽貨物ドライバーのバイトは優良企業をみつけることが大切!
軽貨物ドライバーのバイトに関する評判や、雇用条件などについて解説しました。
軽貨物のバイトを始めるにあたってもっとも大切なのは、優良企業を見つけることです。
いくら軽貨物ドライバーに向いている人であっても、会社のやり方や従業員の扱い方が悪ければ思うように稼げず、結局辞めざるを得なくなってしまうでしょう。
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