今回は、気になる軽貨物ドライバーの手取り事情やお金事情についてご紹介していきます。軽貨物ドライバーの仕事は個人事業主なので、サラリーマンとは収入の考え方が変わってくるので注意が必要です。
軽貨物ドライバーの手取りの話を中心に、軽貨物ドライバーの仕事をしていく上でかかる経費や軽貨物ドライバーの平均月収といった知りたい情報まで網羅してお伝えしていきます。
自分の目標とする手取りをしっかりとイメージして、軽貨物ドライバーの仕事を始めていくことをおすすめしたいです。
軽貨物ドライバーの「手取り」はいくらになるのか?
軽貨物ドライバーの「手取り」についてご説明していきます。
様々な軽貨物ドライバーの仕事の紹介サイトでは、〇〇万稼げるといううたい文句が多いですが、実際には「手取り」ではなく、「売り上げ」が〇〇万にあてはまる額になっていることが多いです。
軽貨物ドライバーの手取りの実態はどのようになっているのでしょうか?
軽貨物ドライバーの「手取り」について
軽貨物ドライバーの「手取り」とは、委託先からの支払い、つまり売上から手数料などを引いた金額になります。軽貨物ドライバーは個人事業主であるため、税金などは天引きではありません。
運んだ荷物の量に対する出来高払いだったり、1日〇万円といった日当払いだったり。委託先との契約で、軽貨物ドライバーの手取りに関するお金の計算方法は変わっていきます。
しっかりと手数料などを考えて1日の業務を行なっていかないと、想像以上に1ヶ月の手取り金額低いという事態も起こり得ますので気をつけてください。
元請けへの支払い手数料がある
軽貨物ドライバーの委託先との契約では、元請けに対して、支払い手数料があることが多いです。支払い手数料には、「パーセント型」と「固定型」の2種類があります。
どちらの支払い手数料で契約をしているかによって、同じ売上でも手取り金額が変わってきますので気をつけなければなりません。
次に「パーセント型」と「固定型」、それぞれの支払い手数料のメリット・デメリットについてご紹介していきましょう。
パーセント型
売上に対して、ある一定のパーセンテージが手数料となるのが「パーセント型」の手数料です。例えば、売上の20%が手数料である場合、月40万円の売上の時は、8万円が手数料として設定されます。
パーセント型の良い点は、売上が低いうちは、手数料もそれほど大きな金額にはなりません。ですが、売上が増加してくると、引かれる手数料の金額も固定型と比べて大きくなる点がデメリットです。
軽貨物ドライバーの仕事をはじめて最初の頃はパーセント型の方が手数料が安いことも多いでしょう。
固定型
固定型とは、売上額にかかわらず、一定の金額が手数料となる契約になります。例えば、手数料が月3万だとした場合、月に20万稼ごうが30万稼ごうが100万稼ごうが、手数料金額は変わりません。
良い点は、稼げば稼ぐほど、一定金額の手数料の場合、手取り額が多くなる傾向になる点です。デメリットとしては、売上が低いときには固定型の手数料の方がパーセント型と比べて負担が多くなる傾向にあります。
自分の軽貨物ドライバーとしての経験年数や理想の手取り額など、総合的に考えて委託先との手数料を決めていく必要があるでしょう。気をつけて契約していくようにしてください。
手取りから経費など引いて計算!軽貨物ドライバーのお金の話
売上から手数料を引いたものが手取りになるのが軽貨物ドライバーですが、この手取り金額がそのまま収入になるという訳ではありません。軽貨物ドライバーは個人事業主になるため、手取りから年金や健康保険料、所得税や住民税といった税金を支払うことになります。
さらに、軽貨物ドライバーの仕事で使う車にはガソリン代やメンテナンス代といった経費もかかってくるため、気をつけなければなりません。軽貨物ドライバーの手取り以外のお金の話について、もう少しご説明していきましょう。
必要経費
軽貨物ドライバーの経費についてご説明していきます。軽貨物ドライバーは個人事業主になるため、確定申告をしていく際に経費を計算して仕事をしておかなければなりません。
ここでご紹介した経費以外にも確定申告時に申請していくことで経費として認められるものもあるともいます。お近くの青色申告会や税務署などに相談すると思わぬものが経費として計上できることもありますので、相談しにいかれることをおすすめしたいです。
<軽貨物ドライバーの経費の例>
- ガソリン代
- 車の減価償却費(自分で車を購入した場合)
- 駐車場代車検や修理費などのメンテナンス代
- 自動車税車にかけている保険料
- 有料道路の利用料
- カー用品代(タイヤやその他の交換パーツなど)
- 事務用品代
- 事務費用
- 電話料金
健康保険や年金
軽貨物ドライバーは個人事業主なので、健康保険や年金は天引きではありません。自分で支払っていくことになります。
ですので、手取りから健康保険料や年金を引いた金額で考えないといけません。1ヶ月にいくら健康保険料や年金がかかるのかをしっかり計算して、日々の売上額を設定していくようにすると良いでしょう。
税金
税金は所得に対してかかってくるので、注意が必要です。個人事業主である軽貨物ドライバーの所得は、以下の計算式で求めていきます。
所得=(「売上金額」―「手数料」―「経費」)
よって、経費が多いと所得が減るので、税金も安くなります。
青色申告を上手く利用していくことで、経費として認められる金額が大きくなるとそれだけ節税していくことができるでしょう。
軽貨物ドライバーも他の個人事業主と同じように節税対策は必須!
軽貨物ドライバーの手取りの平均額はいくら?
では、具体的な軽貨物ドライバーの手取りの平均額は、実際のところいくらなのでしょうか?
「大手運送会社からの委託の場合」や「ネット通販などからの委託の場合」、「企業配達の場合」とに分けて、それぞれご紹介していきましょう。
大手運送会社からの委託の場合
大手運送会社からの委託の場合、月30万円から50万円と開きがあります。成果報酬なのか日給なのかによっても差が出てくるのが現実です。
また、配達地域によって配達荷物量も変わってきますので、必ずしも平均金額になるということはないのもまた現実でしょう。
ネット通販などからの委託の場合
ネット通販などからの委託で軽貨物ドライバーの仕事をしていく場合、月20万円から40万円ほどの金額が多いです。
安定して仕事はあるので、軽貨物ドライバーを始めた頃には安定して稼げるのですが、合理的な経営をしているところも多く、高収入を目指すのは難しいでしょう。
企業配達の場合
企業配達の場合ですと、月30万円から40万円ほどです。
ルートや働く時間もしっかり決まっていることが多く、安定して仕事をしていきたい人にとっては好条件なのではないでしょうか?
ですが、ルートや働く時間も決まっていることで、高収入を目指すのはこちらの契約も難しいです。
まとめ「軽貨物ドライバーは最初の契約条件によって、大幅に売り上げや手取り金額が変わってくる」
軽貨物ドライバーの手取りの話からさらに話を広げて、経費や平均収入といった踏み込んだお金の話までご紹介していきました。
軽貨物ドライバーは個人事業主ですので、最初の契約条件によって、大幅に売り上げや手取り金額が変わってくることも多いです。
委託先との契約際には、委託先から集配地域の平均的な配達荷物量をしっかり教えてもらって、電卓を持参してその場で売上や収入を計算しながら交渉することをおすすめいたします。
自分の目標とする売上や手取り、所得を目指してがんがん稼いでいきましょう!
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