車の運転を仕事にしている人たちにとって、地図は重要な仕事道具です。近年紙の地図だけでなく、スマホ地図アプリの性能も上がってきていることはご存知でしょうか。
従来の地図ではかさばったり、調べるのに時間がかかったりするというデメリットもありましたが、スマホ地図アプリはそんな弱点を解消しています。
一方で、昔ながらの地図の方が便利だという方もいるので、悩みどころなのではないでしょうか。
今回は、紙の地図やスマホ地図アプリを比較した上で、メリット・デメリットだけでなく、おすすめの地図やアプリまでご紹介していきましょう。
軽貨物ドライバーの強い味方!地図は紙派?スマホ派?
仕事中、あまり土地勘のない場所を走っていると道に迷ったり、渋滞にはまってしまったりしたときの抜け道を探す際に、地図は軽貨物ドライバーの強い味方。
一昔前までは紙の地図が主流でしたが、近年はスマホ地図アプリも多く開発され、紙の地図よりも使用者が多くなってきている印象さえあるほどです。
道に困ったときの強い味方地図について、軽貨物ドライバーの仕事という観点から、紙の地図とスマホ地図アプリとを比較していきましょう。
紙の地図のメリット・デメリット
一昔前から使われている紙の地図。スマホ地図アプリにはないメリットもありますが、一方でデメリットもあるのが正直なところではないでしょうか。
今回は紙の地図のメリットとデメリットについて、詳しくご紹介していきましょう。
紙の地図のメリット
紙の地図の最大のメリットは、自由に書き込みができる点でしょう。
よく混む道路や気をつけないと危険な道路に蛍光ペンで印をつけておいたり、休憩として一時停止しておける場所に印をつけておいたり。
一方通行や駐禁を厳しく取られる場所など、普段の業務をスムーズに進めるために気をつけておかないといけないことをコメントしておくのも良いでしょう。
書き込みができることで、軽貨物ドライバーの業務上注意しなければならないことまとめて置けるという点が紙の地図の最大の利点です。
紙の地図のデメリット
紙の地図の最大のデメリットは、かさばるし運転中にすぐ広げられない点でしょう。本の紙地図では、重たいですし、大きいですし、車内でもかさばってしまうのが欠点です。
出発前に、必要な箇所のコピーをとって使うといった工夫が必要になります。さらに、運転中に気軽に地図を見られないのも辛いです。
中には、その日の業務に必要な地図をコピーして、ハードタイプのファイルケースに入れ、全体をラミネート加工しているという猛者もいます。
瞬時に見られる形にしておけば、運転中、赤信号で止まっている際にチラッとみて確認することもできるでしょう。
欠点はありますが、ひと工夫することで、うまく紙の地図を軽貨物ドライバーの業務に役立てて行くことも可能です。
スマホ地図アプリのメリット・デメリット
近年、スマホ地図アプリの精度が上がってきているだけでなく、画面も見やすくひと目で確認しやすくなっています。
ですが、まだまだ紙の地図に比べると、地図の精度は及ばないため、完璧なスマホ地図アプリ完成は程遠い様子です。
スマホ地図アプリのメリット・デメリットについて言及していきます。メリットやデメリットをしっかり把握した上で、スマホ地図アプリを使用してみてください。
スマホ地図アプリのメリット
スマホ地図アプリの最大のメリットはコンパクトサイズでかさばらず、素早く場所を見つけて行くことができる点でしょう。
紙の地図は大きすぎて重たかったり、かさばったりすることがデメリットでしたが、スマホ地図アプリですと、スマホの重さだけなので軽いです。
さらに住所や郵便番号を検索ウインドウに入れるだけで、瞬時に確認したい場所を見つけることもでき、時短も可能。
また、画面が光で明るく照らされているため、夕方や夜の暗い時間帯でも車内灯をつけるために停車して、紙の地図を確認するようなことは必要ありません。
持ち運びのしやすさと住所の瞬時の検索機能、画面が明るいので夜間に便利という点がスマホ地図の大きなメリットになります。
スマホ地図アプリのデメリット
スマホ地図アプリのデメリットは、地図の正確さです。
住所をスマホ地図アプリ検索窓に入力しても全然違うところが表示されてしまったり、細かな場所まで正確に表示されず、漠然とした範囲が検索結果に出てしまったりすることがまだまだあります。
完璧な精度のスマホ地図アプリ完成まではもう少し時間がかかるようです。スマホ地図アプリで大体の場所を確認して、あとは現地で細かく探すという方法をとっている方も少なくありません。
スマホアプリの精度がまだまだ心許ないので、信頼しすぎないように大体の場所が分かれば良いとうまく折り合いをつけて使って行くほうが良いでしょう。
軽貨物ドライバーにおすすめしたい紙とスマホアプリの地図
軽貨物ドライバーにおすすめしたい紙の地図とスマホ地図アプリについてご紹介していきます。
紙の地図やスマホ地図アプリの特徴をそれぞれご紹介していきますので、ご自身の好みや悩みに近いものを選んでいくことで良い地図と出会えるのではないでしょうか。
紙の地図のおすすめをご紹介します
紙の地図のおすすめをご紹介していきましょう。道路地図の最大手、昭文社の地図が多いですが、定番のものをご紹介していきます。
自分の配達地域の周辺がしっかり分かるものを1冊購入しておくと心強いです。
ゼンリン 住宅地図 B判 (株式会社ゼンリン)
住宅地図といえばゼンリンと言われるほど、精度の高い住宅地図を発行・販売しています。
お値段が1万円以上と高いので、配達地域が高域の方にとっては出費が多くなってしまっておすすめができませんが、狭い地域を限定的に配送する軽貨物ドライバーにとっては、十分元が取れる地図です。
ゼンリンの公式通販から購入することが可能ですので、正確で分かりやすい住宅地図を使って狭い範囲で配達する軽貨物ドライバーは必携なのではないでしょうか。
スーパーマップル 道路地図 (昭文社)
「スーパーマップル 道路地図」は昭文社が誇る道路地図でシリーズ累計1900万部を誇る大ベストセラーです。
地域ごとに細分化されて刊行されていますので、配達地域が含まれている広範囲の地域の地図が欲しい方や、仕事以外プライベートタイムでも使いたいという方にもおすすめ。
少々大きく分厚いのが難ですが、ガソリンスタンドやコンビニ、ファミレスなど、情報の網羅性や地図の正確さは折り紙つきです。
紙の地図選びに迷ったら、スーパーマップルを選べば間違いなし。
街の達人 便利情報地図 (昭文社)
「地図の字や表記が細かすぎて見にくい・・・」という方や「老眼で細かい文字が辛い」という軽貨物ドライバーの方におすすめしたいのが「街の達人 便利情報地図」です。
昭文社の他の地図と比べて1.5倍の文字の大きさで記載されているため、はっきりくっきり見やすい地図になっています。
コンパクト版も販売されていますので、文字が大きく、でもコンパクトが良いという方にはそちらもおすすめです。
県別マップル 道路地図 (昭文社)
軽貨物ドライバーの方の中には、地図が苦手な方や仕事を始めてしっかり地図を見るようになったので慣れていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな地図が苦手な方や地図初心者の方におすすめしたいのが「県別マップル 道路地図」です。
詳細な実地データと調査に裏付けられた地図だけでなく、巻末には地図で目的地を見つけるための方法も記載されているため、巻末の虎の巻きを読んでから地図を見ていけば、普段の地図確認の苦労もなくなっていくでしょう。
都市地図 (昭文社)
昭文社では、全国各地の都市ごとに「都市地図」を刊行しています。
大きな1枚の用紙の案内地図と便利ガイドと呼ばれる観光情報も付いているのが特徴です。
1枚大きな地図を持って、それをコピーしたものを加工して配達地域の地図にしている方も多いですので、自分好みにカスタマイズした地図を持ちたい方におすすめ。
スマホ地図アプリのおすすめ5選
スマホ地図アプリも年々進化しています。
どのスマホ地図アプリも一長一短ありますし、無料・有料で機能も変わってきますので、ご自身の業務と照らし合わせてみて、必要な機能がついているものを利用すると良いでしょう。
5つのスマホ地図アプリについてご紹介していきます。
配達アプリ ゼンリン住宅地図でサポート
正確で分かりやすくどんなところの住宅地図もカバーしていることで有名なゼンリンのスマホ地図アプリ。初めの月は無料で使えますので、お試しで使ってみて合わなければ他のアプリを使用していけば良いでしょう。
毎月900円で、ゼンリンの住宅地図が使えるのは非常に経済的です。ゼンリンの住宅地図アプリを使用している軽貨物ドライバーも多くいらしゃいます。
最初に導入を検討すべきスマホ地図アプリなのではないでしょうか。
地図マピオン
個人の家への宅配が多い軽貨物ドライバーに支持されているのが「地図マピオン」。
無料版ではルート表示機能がないですが、無料でも細やかな地図を見ることができるため、非常に便利です。
無料で高性能のスマホ地図アプリを探している方は1度導入してみて使い勝手を試してみてください。
ナビタイム
老舗地図アプリで、ガラケー時代からの実績があるシステムになっています。
特に、高速の乗り換え案内の分かりやすさに定評があり、高速道路をよく使う軽貨物ドライバーの方の多くが導入しているアプリです。
一方で、細かな住所や個人のお宅への配送には向いていませんので、ご自身の業務内容や配達先によっては導入しない方が良い場合もあります。
Yahoo!カーナビ
駐車場の満車・空車情報や渋滞情報も精度が高いと評判なのが「Yahoo!カーナビ」です。
気軽に使えるアプリですし、導入して見て操作方法や画面の見やすさなどが気にならなければ、配達やプライベートタイムのスマホ地図アプリとして大変便利。
近年他の地図アプリから乗り換えてくる方が多いというのも、「Yahoo!カーナビ」の良さを物語る上で重要なことなのではないでしょうか。
Googleマップ
iPhoneに標準搭載されているアプリなので普段から使用している方も多いのではないでしょうか。
普段使いや有名な場所を探す時には便利ですが、「Googleマップ」は地図としての精度がまだまだ微妙だという方も多いですし、実際、有名ではないところの住所で検索すると全然違うところが表示されたということもよくあります。
ですので、個人宅や郊外の細かな配達業務には向いていません。有名な場所への配送には使い勝手のよいアプリですので、ご自身の業務内容と照らして導入するかはご検討ください。
まとめ:「軽貨物ドライバーの相棒!紙だけでなくスマホ地図アプリも利用してみよう」
軽貨物ドライバーにとって仕事道具でもある地図についてご紹介していきました。昔ながらの紙の地図だけでなく、スマホ地図アプリもどんどん性能が上がってきています。
ご自身の業務のスタイルや配達先によって、紙の地図やスマホ地図アプリを使い分けたり、併用したりして、日々の配送をより効率よく、かつ正確に行なっていくことができるでしょう。
お手持ちの地図以外の地図を利用してみると新たな発見があるかもしれません。軽貨物ドライバーの強い味方、地図を利用してどんどん稼いでいきましょう。