軽貨物ドライバーの企業配とは?
2021.09.08

軽貨物ドライバーの働き方として、「企業配」というものがあります。
他の軽貨物ドライバーの仕事とどのような点が異なるのでしょうか。
メリットやデメリットについてもご紹介していきます。
軽貨物ドライバーの企業配とは
軽貨物ドライバーが行っていく企業配とは、大手スーパーが行っているネットスーパーなどで食料品を購入した方に荷物を運ぶような仕事のことをいいます。
軽貨物ドライバーが直接大手のスーパーに雇用されたり、直受けで依頼されたり、大手配送業者経由での委託になったりと様々な形で企業配を請け負っている方が多いです。
仕事の時間が比較的自由な軽貨物ドライバーですが、企業配の場合、大手のスーパーの営業時間に合わせた配達となるため、時間感覚がしっかりしている方でないと負担に感じてしまうことも多いでしょう。
一方で、過疎地域でのお年寄りからの需要や首都圏での買い物負担軽減思考の傾向もあり、大変需要のある軽貨物ドライバーの仕事です。
軽貨物ドライバーが企業配を行うメリット・デメリット
軽貨物ドライバーが企業配を行うメリットやデメリットにはどのような点があるのでしょうか。
メリットについては、以下のような点があります。
・就業時間がきっちり決まっているので生活のリズムが作りやすい
・配達先の不在問題がない
一方でデメリットについては以下の通り。
・重い荷物をエレベーターのない建物でも運ぶことがある
・様々なクレームが入ることもある
上記の企業配を軽貨物ドライバーが行っていくメリット・デメリットについて、詳しく説明していきましょう。
軽貨物ドライバーが企業配を行うメリット
軽貨物ドライバーが企業配を行うメリットは、「就業時間がきっちり決まっているので生活のリズムが作りやすい」点と、「配達先の不在問題がない」ことです。
大手スーパーの営業時間内で配達していくことが多いため、就業時間が一定しています。
就業時間が一定しているだけでなく、配達の地域や配達するものについても、毎日大幅にことなることが少ないです。
また、運送業界全体が抱えている問題として「不在先再配達」があります。
個別宅配ですと、届け先が不在な場合、再配達をしていかなければなりません。
しかもその再配達は追加料金をもらえるわけではないため、無休で長時間労働につながるという最悪な循環を生み出しているのが長年問題になっています。
ですが、企業配の場合、ほとんどの軽貨物ドライバーが月額の給料制や日給制で働いているので、再配達になっても給料制の範囲内という考え方で、お金がちゃんと支払われます。
不在の場合、一旦持ち帰って再配達するという点は個別宅配と同じですが、お金が支払われるという点で、心理的にも金銭的に負担は少なくなるでしょう。
出勤して、その日の業務をしっかりとこなしていけば安定した収入が得られるという点は、企業配の最大の魅力なのではないでしょうか。
軽貨物の企業配を行うデメリット
メリットがある一方で、デメリットも企業配にはあります。
「重い荷物をエレベータのない建物でも運ぶことがある」点や「様々なクレームが入ることもある」という点です。
基本的に大手スーパーのインターネットショップから買い物をされる方は運ぶのが大変な重いものを注文しています。
ですので、20kgくらいの2Lの水が数本入った段ボールをエレベータのないマンションの4階に運ぶといった重労働もあるのが現実です。
身体や体力に自信がないと、なかなか難しい仕事でもあります。
また、荷物の箱が潰れていたとか、段ボールからタバコの臭いがするだとか、多種多様なクレームもくるので気をつけなければなりません。
特にタバコは、吸っている人は気づきにくいですが、吸わない人はとても敏感です。
しかも、大手スーパーから食品を注文している人にとっては、タバコの臭いに敏感なのも当然でしょう。
重量のある荷物への対応と、臭い対策だけでなく様々なクレームへの対応や防止策を講じて仕事をしていく必要がある点も頭に入れておかなければなりません。
【まとめ】安定した報酬が欲しければ企業配がおすすめ!
企業配について、詳しくご紹介していきました。
就業時間や報酬は安定していますが、比較的重たい荷物を何度も運ぶことも多く、企業配は体力勝負だといえます。
体力がある方にとっては、とても安定して稼げる軽貨物ドライバーの働き方でしょう。
クレーム対応も少なくないため、必要最低限度の身だしなみやエチケットは守っていきながら働く必要があります。