【企業向け】ドライバーの定着率を上げたい・・・企業側は何をすれば改善できるのか
2021.08.24

運送業界の大きな問題点の一つが「ドライバーの確保」でしょう。
いざ、ドライバーを確保できても、なかなか定着せずに、すぐに退職されてしまったというご経験も多いのではないでしょうか。
今回は、どのような点に気をつければ、ドライバーの定着率を上げられる可能性があるのかについてご紹介していきましょう。
ただ高い報酬を出していてもドライバーの定着率は上がらない
ドライバーの定着率を上げていくためには、1件あたりの単価を高くすることだけではありません。
多くのドライバーの方は他の要素も確認しながら、業務委託契約をして自分の待遇を良くしたいと思っています。
一人で仕事をしていることが多い軽貨物ドライバーは、職場の人間関係など一般企業で問題となることとは違った視点での改善が求められるので、注意していきましょう。
ドライバーの定着率を上げる要素
具体的にドライバーの定着率を上げていくためにはどのような要素を考えていく必要があるのでしょうか。
企業に属してドライバー業をしたいという方は、個人で仕事をするよりも何かしらのメリットを実感しているからという場合が多いです。
そのメリットが、ドライバーの定着率を上げるヒントになっています。
6点ほど、ドライバーの定着率を上げるために企業側が改善していく必要がある要素について、解説していきましょう。
有給休暇
正社員としてドライバー業をやりたいという方は、休みをしっかりととっても給料が安定しているという点に魅力を感じている方が多いです。
特に、有給休暇は最大の魅力だと言えましょう。
個人で仕事を請け負っている場合は、有給休暇とは無縁になってしまうため、企業に属してドライバー業をしたい人の最大の魅力になっています。
有給休暇についてよりしっかりとした規定を社内で設けたり、消化を義務づけたりしていくことで、ドライバーの定着率は上がっていくでしょう。
賞与
誰しもたくさんお金がもらえるところで働きたいと考えるものです。
特に、夏や年末のお金が欲しい時に出る賞与は、ドライバー業も例外ではなく、とても気にしている部分でもあります。
個人でドライバー業を請け負うと賞与は期待できないですが、会社に属すことで賞与をもらいたいと思っているドライバーは多いです。
ドライバーに対しても賞与を出せないかどうか、上層部の方も踏まえて相談していかなければならないでしょう。
昇給
どれだけ働いても同じ給料しかもらえないとなると、昇給制度がしっかりとある企業に人材は流れてしまいます。
ドライバーの世界でも同じことが言えるでしょう。
昇給についてしっかりとしたルールや金額が明示されているところで働きたいと思っているドライバーも多くいます。
昇給について、今まであまりしっかりとしたルールや体制を作っていなかったという企業の方は今すぐにでも整えられないかご検討してみてください。
ドライバーの定着率とお金にかかわることとは、とても密着な関係があります。
寮・社宅の有無
ドライバーの中には、身一つで稼ぎたいと考えている方も多いです。
寮や社宅といった住宅の補助があれば、すぐにでも働けるし、腰を据えてしっかりと働いていきたいと考えているドライバーの方もいらっしゃいます。
特に独身の方にとって、安い値段で借りられる寮や社宅の有無はとても気になるところです。
もしも寮や社宅があるならば、賃貸料の調整や補助金額などの調整をしてドライバーの負担金を減らせられるような形に変えていきますと、よりドライバーは「ずっとこの企業で働いていきたい」と思ってくれるでしょう。
退職金
様々な理由で退職される方はどうしても出てしまうのが現実です。
辞めていく方に対して冷たい企業の様子はとても働いている側は見ています。
ですので、辞めていく方に対しても、在職中の貢献に敬意を表して、少ない金額でも退職金を出していくことで、他のドライバーの定着率をあげることができるでしょう。
基本的に退職金は長く勤めていれば金額は上がっていくものなので、その点もしっかり雇用の際に伝えておくと、より長く定着して働いてくれるドライバーが増えていきます。
前払い制度
様々な理由で、給料の前払いをお願いしたいと考えているドライバーの方もいます。
特に軽貨物ドライバーの支払サイトは業務の都合上遅くなってしまいがちです。
ですので、これから軽貨物運送の仕事を始めようと考えている方には必須とも言える制度でしょう。
身内の突然の病気や不幸、子どもの進学など、何かと働き盛りのドライバーに突然降りかかってくる出費は多いので、前払いがあるというのはとてもドライバーの方に喜ばれる待遇です。
【まとめ】できる限りの待遇でもってドライバーの定着率を上げていきましょう
ドライバーの定着率を上げる要素について具体的に解説していきました。
「なぜ個人でもできるドライバー業を正社員としてでもやりたいと思うのか」について考えていくことで、ドライバーが企業に求めている要素を知ることができるでしょう。
お金だけでなく、福利厚生面にも配慮していくことで、より長く働いてくれるドライバーを御社に増やしていくことができます。
今日からできることを1つでも見つけて、改善していきましょう。