年々、需要の高まる軽貨物ドライバーのお仕事。それに伴い、脱サラして軽貨物運送業のドライバーとして独立する人が増えています。
そこで今回は、軽貨物ドライバーとして独立して失敗しないために押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。
【失敗例】軽貨物運送業での独立・開業の注意点は？
まずは、過去に独立・開業して、失敗してしまった先輩たちの事例をみていきます。ご自身が失敗しないための、たくさんの学びがありますよ！
- コストがかかり思うように収入が得られない
- 契約する委託先や案件を精査できてない
- 営業活動をしていない・疎かにしている
- オーバーワークで心身ともに疲弊し続けられない
もう少し詳しく説明しますね。
コスト管理の失敗
軽貨物ドライバーのコストとして一般的なのは、ガソリン代・保険代・駐車場代・税金などがあります。ローンを組んで車を購入していれば、そのぶんも加算されます。
失敗をしないためには、事前にコストは把握して、売上との収支を管理することが大切です。売上だけを考えてしまい、「思ったより手元にお金が残らなかった……」とならないように、ざっくりとでも計算しておきましょう。
また、独立のタイミングでは開業資金も発生します。それについては、以下の記事が参考になります！
案件選びの失敗
取ってくる仕事を間違えると、思うような売上にならず、時間と体力ばかりを消費します。
案件を選ぶときには、記載内容に嘘や誤認をまねく表現がないか確認しましょう。そのまま契約してしまうと、大幅なロスにつながります。
ドライバーと委託元の力関係は、どうしてもドライバーが不利になりがちで、努力だけで解決できないことも多いでしょう。なので、失敗をしないように仲介会社や安心できる求人サイトを使うことも検討しておくとよいですよ！
営業活動の失敗
独立・開業後、以前からの付き合いでお仕事をたくさん得られる方もいます。しかし、それだけを頼りに営業活動をおろそかにすると、いずれ案件の枯渇を招きかねません。
これまで会社員などとして組織が仕事を振ってくれていたという方ほど、営業活動を意識しましょう。
働き方での失敗
会社などに雇用された労働者であれば、働く時間に上限があり、いろいろと抑えがききます。
しかし、ご自身がオーナーとなって働くことになれば、それがありません。そのため、売上を確保するために案件を積み込みすぎて疲弊し、継続が困難になるというケースも散見されます。
軽貨物ドライバーは、ある意味では効率が大事な仕事です。多少の無理が必要な時期もあるとは思いますが、持続可能な範囲で業務を回す必要があるでしょう。
軽貨物運送業で独立する方法は？
個人事業主として開業届をだし、軽貨物運送業としても届出を出し、黒ナンバーを取得しましょう。
これで、起業できます。
起業した人々の理由はさまざまだと思います。以前より、収入をアップしたい人、働き方に自由を求めている人など、それぞれの思いがあり、起業していると思います。
せっかく起業を決意したのだから、成功させたいと思っているはずです。
では、失敗しないポイントはどこなのかみてみましょう。
軽貨物ドライバーで独立して失敗しないための4つのポイント
軽貨物ドライバーとして失敗しないためのポイントをご紹介します。
ポイント①開業前、起業準備をしっかりと行う
「稼げるからと聞いて開業した！」という人も中にはいるかもしれません。
しかし、それには入念な下準備が必要です。
逆を言えば、しっかりとした準備をしたからこそ、稼ぐことができたとも言えます。
始めたばかりのころは事務手続きが多かったり、不慣れなことも多いでしょう。
しかし、開業している人は多く、準備のための情報を収集することも簡単にできます。
そのため、事前になにが必要でどんなことをしなければいけないかなど、具体的にシミュレーションしておくことが大切です。
一番最初の準備、下調べなどを怠らないことが、成功への近道でもあります。
ポイント②委託先の選定
仕事を受けるには、まず初めに委託先を決定する必要があります。
軽貨物ドライバーとして起業して、これ以上に重要なことはないと言っても過言ではありません。
軽貨物ドライバーの需要が高まっているので、委託先は山のようにあります。
しかし、どこでもいいというわけではありません。委託先により、マージンや待遇、仕事内容も違いますし、雰囲気も異なります。
そのため、必ず契約する前に話を聞き、見学に行くなどの確認が必要です。
自分の理想とする働き方を曲げなくても、これだけ委託先があれば、相思相愛の委託先が見つかるはずです。
また、もう一つには大手企業と直接契約することも可能です。
どちらがいいか悪いかではなく、成功するビジョンをもち、そのビジョンを叶えるためには、どちらがよりいい選択肢なのかを決める必要があります。
ゆうきマージンや雰囲気、仕事内容のどれかだけでなく、総合的に判断することが重要です。
ポイント③未経験から始められるからといって甘くみない
精神論ではないかと思う人もいると思いますが、「未経験から始められるからといって甘く見ない」これはとても重要です。
私も長くドライバーをやっていますが、入っては辞め、入っては辞めと多くの人を見てきました。
無断で欠勤するようになりそのまま、音信不通になる人や、3日ほどで思っていたよりきつかったので辞めたいといった申し出ばかりでした。
未経験から始められて、高額な報酬がもらえるとあれば、誰でも飛びつきますが、もちろんそこにはそれなりの仕事が待っています。
軽貨物ドライバーの仕事はサービス業であり、体が資本の肉体労働です。決して楽な仕事とは言えません。
この点は、十分に肝に銘じておく必要があります。
ポイント④健康管理をしっかり行う
会社員の場合、付き合いで帰りに一杯。なんてことも多くあるかもしれませんが、軽貨物ドライバーの仕事は朝が早く、体が資本の仕事です。
そのため、仕事帰りに一杯なんてことは健康を考えてもなかなかありません。
朝の点呼時には必ず、飲酒運転にならないようにチェックを行います。
軽貨物ドライバーとして仕事をする以上、アルコールとはうまく付き合う必要があります。
また、少しくらい夜更かししても、無理をしても大丈夫なんてことはなく、必ず身体が悲鳴を上げるときがきて、体を壊します。
そうなれば、働くことができず、収入を得ることができず、失敗へとつながってしまいます。
ちなみに、アルコール検査で引っかかれば基本的にその日は業務を行うことができないので、注意してください。
軽貨物運送業で成功する人と失敗する人の違い
独立後の成功と失敗は、その人の考え方によっても違います。ここで、成否を分ける思考の違いを2つご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
- 能動的か、受動的か
- 計画性があるか、勢いだけか
独立すると、いろいろなことを自分でやらなくてはなりません。つまり、受け身でいては何もできず、改善もしません。
成功する人に共通するのは、それが正しいかどうかはさておき、前向きに捉えて行動することです。せっかく独立するという大きな決断をしているのですから、能動的に動いて見るとよいですよ。
ただし、行動には計画性も必要です。
軽貨物ドライバーとして独立した方の中には、「何もしなくても案件がとれて、安定しているはず」だとか、「楽で高収入」だとか思っている方が散見されます。こうした情報について特に調べることもなく、勢いだけで独立してしまった方は要注意でしょう。
最低限、どういう方向性で仕事をこなしていくのか考えておくと、成功確率が高まりますよ！
軽貨物運送業は独立・開業におすすめ？
失敗例をみると尻込みしてしまう方もいるかと思いますが、軽貨物ドライバーとして独り立ちすることには、たくさんのメリットがあります。
ここで、軽貨物運送業で独立することが本当におすすめできるのか、いくつかのポイントを紹介しますね。
運送業の需要は増している
コロナ禍における通販・ECサイト需要の高まりなど、最近はわかりやすく配送業のニーズが増しています。ですので、前提として成長市場である配送業での独立はおすすめできる分野です。また、最近はウェブサービスが充実し、案件の獲得も以前よりしやすくなっています。
このような時代背景をふまえると、独立することが無謀なこととは考えにくいですね。
脱サラして一人でも軽貨物運送業を始められる
軽貨物運送業は、一人でも始められることもポイント。
他業種においては、一人で事業を開始するのが困難なケースもたくさんあります。その点、ご自身の意思で決めて動くことができる軽貨物運送業は、独立に向いているといえます。
軽貨物ドライバーで起業失敗しないためには「当たり前のことをしっかりやる」
軽貨物ドライバーとして失敗しない方法のポイントをご紹介しました。
そんなこと当たり前じゃないか、わかっている。といったこともあったかもしれませんが、意外にも軽貨物ドライバーになる人でこれらの重要性をわかっていない人を多く見てきたのでご紹介しました。
これから、軽貨物ドライバーとして起業をし、成功を目指している人は、今回紹介したことを参考に是非頑張ってください。当たり前のことが当たり前にできれば、決して難しい仕事ではありません。
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